「長期的にみた日米間の最大のリスクは安全保障でも経済でもなく、若い世代の結びつきが細っていることにある」。アメリカのルース駐日大使が先週、離任を前にそう語ったそうだ。リスクとはまた大げさな、というより、発言にむしろ慧眼(けいがん)と強い危機感とを感じる。▼背景には互いへの留学生の数が少ないことへの懸念があったというが、大使の言葉は裏返せば「未来を担う世代が理解しあえていれば、これから起こる難題は
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「長期的にみた日米間の最大のリスクは安全保障でも経済でもなく、若い世代の結びつきが細っていることにある」。アメリカのルース駐日大使が先週、離任を前にそう語ったそうだ。リスクとはまた大げさな、というより、発言にむしろ慧眼(けいがん)と強い危機感とを感じる。▼背景には互いへの留学生の数が少ないことへの懸念があったというが、大使の言葉は裏返せば「未来を担う世代が理解しあえていれば、これから起こる難題は
おびただしい量の小沢情報である。民主党代表選に小沢一郎前幹事長立つべし、という擁立論も根拠は一様でなかったが、割合興味深く聞いたのは、硬骨漢で知られる西岡武夫参院議長の発言だ。西岡は、 「ここで小沢さんの問題の決着をつけるべきだ。菅さん(直人・首相)と戦って、小沢さんが首相になれば何をやろうとしているのか、もう待ったなしにわかる。それで日本の今の何となくもやもやしている状況はすっきりする」(19日付「朝日新聞」インタビュー) と語った。キーワードは<もやもや>、正体は多岐にわたるだろうが、この小沢的もやもやのために、民主党内はもとより政界全体、ひいては日本中が澱(よど)んだ。菅・小沢の一騎打ちはそれをほぐす、あるいはほぐす導入部の効果を持つかもしれない。 だが、小沢と親密な西岡が言う<すっきり>とは、どんな状態を指すのか。だれがすっきりと判定するのか。 もやもやの核心に当然<政治とカネ>が
中国経済の目を見張る回復ぶりが相次いで報じられています。中国国家統計局が10月22日に発表した7~9月の国内総生産(GDP)は前年同期に比べて実質8.9%成長となり、1~3月の6.1%、4~6月の7.9%から伸び率が一段と拡大しました。今年通年の新車販売台数は米国を、自動車生産台数は日本をそれぞれ抜いて世界1位になることもほぼ確実な情勢になっています。 「中国の自動車市場を拡大させている主因は、大都市部の“1級市場”よりも、地方や農村部の“2級、3級市場”の活気にある」。10月20日に開催された「東京国際自動車会議(日経ビジネス主催)」では、来日した中国の自動車関係者からこうした発言が相次ぎ、中国市場の広がりと深さが改めて浮き彫りになりました。 もちろん、新聞などでは「巨額の公共投資による景気刺激策頼みの構図にもろさがある」といった指摘もされています。しかし、景気刺激策によって実需が本格的
私ごとですが、ついに還暦を迎えました。堂々の(?)60歳です。若いころは、60歳というと爺(じい)さんで、もう役に立たない人という印象がありました。その爺さんになったわけですが、まったく変わることがないのです。 もちろん、ちょっと走ると息切れはするし、酒も酔うのが早くなりました。それでも、仕事はますます忙しくなるし(要領が悪いのかもしれませんが)、好奇心も衰えません。 しかし、世間では60歳は爺さんの仲間入りとしか見てくれません。政府見解では、65歳は前期高齢者、75歳は後期高齢者。いちいち、レッテルを張るのがお好きなようです。それで、何になるのでしょう。「お年寄り」として、国がしっかり面倒を見てくれるなら別ですが、それどころか邪魔者扱い?としか思えないような政策をやってくれたりします。 まったくもって、お年寄りを大切にという日本の心を失った人たち。そういう国に、大きな不安を感じます。 今
何をやってもダメ。麻生太郎首相官邸はいよいよ末期的な様相だ。 「首相官邸の主」との異名を取る総務省出身の秘書官、岡本全勝がほかの秘書官らを無視するかのように差配。週末は必ず露出度の高いところに首相を出向かせ、麻生人気の回復に躍起になっている。 ところが…。 「麻生ー、さっさと辞めろー」 例えば5月31日の日曜日。麻生は篠突く雨の中、東京・府中の東京競馬場に姿を見せた。競馬の祭典である東京優駿、つまり日本ダービーの開催日だった。 麻生はダービーを制した騎手の横山典弘らに「内閣総理大臣賞」を授与するため登場した。すると、会場からひときわ通る声が投げかけられた。 「麻生ー、さっさと辞めろー」 一瞬、会場がどよめいた。馬券を外し、やけになって上げただけの声とは思えぬ響きが込もっていた。 その2週間前にはミス・ユニバース日本代表が官邸を表敬訪問した。やはり岡本の手配だった。
気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 5月16日午後、民主党議員は鳩山由紀夫氏を党首に選んだ。これで自民党と民主党の党首それぞれが、60年前に日本の戦後政治を牽引した吉田茂、鳩山一郎の孫ということになった。“名門”が“一般人”を退け、政党の顔になるとは、パキスタンやインドネシア、インドの政治を思い出させる。 まともすぎた岡田氏、名門の香りがする鳩山氏 メディアの下馬評では、鳩山氏が優勢だった。日経ビジネスオンラインの読者アンケートでは、岡田克也氏を推す声が大きかったようだが…(参考記事はこちら)。岡田氏は、知性的な人に人気があったのかもしれない。 地方議員や若手・中堅議員は岡田氏を推薦しているとの報道もあったが、現実には厳しいと筆者は思っていた。なぜなら、小沢一郎前代表の辞任から
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