米航空最大手、デルタ航空の森本大・日本支社長が朝日新聞のインタビューに応じ、羽田空港の国際化への対応や、航空会社との提携など、日本での戦略を語った。主なやりとりは以下の通り。 ――日本政府は、羽田空港の昼間時間帯(午前6時から午後11時)での米国路線開設をめざしています。 「デルタとしては、もともと羽田にあった拠点を、成田空港の開港とともに成田に移した。望んだわけでもない。羽田を国際化するならば、すべての路線を羽田に移したい、というのが一貫した考えだ」 ――一部の路線を羽田に移すだけではダメですか。 「まず、成田にある整備工場をどうするか。100人規模の拠点はアジアではここだけで、全体の戦略上も重要だ。2カ所に投資し続けるのは難しい。また、ライバル社との競争上の問題もある」 ――具体的には。 「デルタの場合、3分の1以上が米国からアジア、あるいはその逆の乗り継ぎ客だ。ハワイやグアムなどリゾ