「ヴァニティフェア」にはラグジュアリアスなファッション広告がたくさん載っているが、ファッション雑誌ではない。美しくダイナミックな写真に目を奪われるが、記事もまた読み応えのある長文記事が並んでいる。しかも、金融危機についてのドキュメントを掲載する一方で、芸能ゴシップ記事も掲げている。 「ヴァニティフェア」はいかなる哲学のもとに生み出されているのか。18年にわたって編集長を務めているグレイドン・カーターに、ブロードウェイと42丁目の角近くにある発行元の雑誌出版社コンデナストのオフィスでインタビューした。 “活気あるディナーパーティー”のような存在 「ヴァニティフェア」の守備範囲は幅広い。政治、経済、アート、メディア、ファッション、セレブリティの集うパーティー、芸能人のスキャンダル、何でもござれである。 例として今年5月号のフィーチャー・ストーリーのテーマをリストアップしてみよう:
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