焼き肉店のロースって、実際はももやランプ肉だったの? 焼き肉業界に「慣習」として残る牛肉の部位の言い換えに対して、消費者庁は7日、客を誤認させるとして業界に改善を求めた。「慣習」の背景には、JAS法の問題もからむ。そもそも牛の部位の「仕分け」は、どうなっているのか。 「『そともも』を使っているのに『和牛ロース』と表示している店がある」。消費者庁はこの情報提供を受け、店舗での表示を確認した後に、業界団体の全国焼肉協会(東京、約1300店)に聞き取り調査した。 協会は「内臓はホルモン、正肉はロースなりカルビ」という形で料理名にうたう慣習が業界にあると説明したという。協会の資料にも「メニュー名は必ずしも取引規格と一致していない実態がある」と記している。 今回の指導に、焼き肉店側は戸惑いの声を上げる。 都内でこの道40年の焼き肉店主は、メニューの「ロース」に「もも」を使うのは「何十年も前か