大阪商工会議所の佐藤茂雄(しげたか)会頭は17日、新興国の成長を大阪や関西の発展につなげることを柱とする2011年度からの新ビジョンを発表した。観光、医療産業など5分野で24のプログラムを列挙し、来春には詳細な行程表や具体的な事業計画をつくる。大阪市の平松邦夫市長も全面協力を表明し、大商と市が共同歩調を取っていくことになった。 「千客万来都市OSAKAプラン〜全員参加で『大大阪』『大関西』をつくろう」と名づけられた3年間の新ビジョンは、現在の「大阪賑(にぎ)わい創出プラン」の後継で、今年3月に就任した佐藤会頭としては初の計画策定となる。 今回は特に観光振興策を重視し、中国語で観光を意味する言葉を冠した「旅游(りょゆう)都市化推進プロジェクト」では外国人に人気が高い大阪城の活用や、水都・大阪を象徴する中之島地区の魅力向上を図る。アジアを中心とした新興国からの買い物客や消費の拡大を目標に掲