その代表作『日の名残り』『わたしを離さないで』から最新刊『忘れられた巨人』はいずれもひとりの翻訳家の手によって、私たち日本の読者の元に届けられている。BEST T!MES編集部が、その翻訳家・土屋政雄氏に独占インタビュー。全三回。第一回はカズオ・イシグロ「以前」のユニークな経歴について聞いた。文学作品ではなく、コンピューターマニュアルを翻訳 土屋さんは、冒頭にあげたカズオ・イシグロの著作だけでなく、数々の英文学作品を手がけてきたベテランの翻訳家だ。近年でも、アーネスト・ヘミングウェイ、ヴァージニア・ウルフなど、著名作家の訳書を担当している。 しかし、元々はコンピューター製品のマニュアルを日本語に訳す、“技術翻訳”がフィールド。その意外な過去とは。 「私は大学(東大文2入学ののち、クレアモント・メンズ・カレッジに学ぶ)を中退後、翻訳を専業でやるようになりました。時は東京オリンピック直後。日本
![カズオ・イシグロ「名翻訳家」の意外な過去。『日の名残り』に出会うまで (2017年10月18日) - エキサイトニュース](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/4b3fd5a8737ac2ec642bd9289ad4f19d9d37a713/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fs.eximg.jp%2Fexnews%2Ffeed%2FBestTimes%2FBestTimes_7131_4d8b_1.jpg)