2017年01月26日 この世界の片隅はいつまで蹂躙されるのか Tweet 『この世界の片隅に』が異例のヒットとなっている。第二次世界大戦中の広島を舞台にしており、戦争に翻弄される女性の日々の生活を丁寧に描いており、世代を超えた共感を得ているようだ。 もちろん映画を観ている我々は8月6日に広島に原爆が落ち、15日には終戦を迎えることを知っている。Xデイが近づくに従い、映画が描く生活には徐々に暗雲が立ち込めてくる。視聴者はこの後に待ち構える悲劇を知っているが、何も知らない登場人物はただひたすら目の前の一日を必死に生き抜こうとする。戦争の影にはそのような無数の人が多く存在するのだ。 映画終盤になるにつれて空爆の頻度は上がり、住民たちは昼も夜もなく爆撃の脅威にさらされることになる。実際こんなに頻繁に空襲があったのかと驚いたので、少し調べてみた。 空襲被害 次のVizは空襲被害一覧から、全国自治体