左から『ルポ 中年童貞』中村淳彦氏、『男をこじらせる前に 男がリアルにツラい時代の処方箋』湯山玲子氏 「女らしさ」の呪縛が語られ解体が進み続ける中、不動の地位にあり続けた「男らしさ」という道標。しかしここに来て、その道標に警鐘を鳴らす2冊の本が刊行され、話題を呼んでいる。男の男ゆえの病理を古今東西の事例からこれでもかと説いていく湯山玲子氏『男をこじらせる前に 男がリアルにツラい時代の処方箋』(KADOKAWA)、30歳を越えても女性とセックス経験のない中年の姿から現代社会の歪みに迫った中村淳彦氏『ルポ 中年童貞』(幻冬舎新書)だ。湯山氏、中村氏の対談から、男の中に巣食う病とその背景を探っていく。 ■世間を“羊水”と思えるか? 男と女を隔てる「万能感」 ――「男」の問題を提起した2冊ですが、男性からどういった反響がありますか? 中村淳彦氏(以下、中村)私の本は「幻冬舎plus」に連載を始めた
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