ダグラス・R・ホフスタッター『ゲーデル、エッシャー、バッハ』は、日本では1985年に翻訳されました。 この話の中には、アキレスと亀の対話などがありますが、この本のフランス語の訳者は困りました。 フランス語では「亀」は女性名詞なんですね。 で、できればミスターじゃなくてマダムにしたいんだけど、と著者に問い合わせしてみたら「いいんじゃないの?」という答だったので、世界各国では、まあ亀の性別はどっちでもいいことになりました。 元のアイデアとなった、ルイス・キャロル「亀がアキレスに言ったこと」の中の亀も、実は微妙に性別ごまかしてるらしいんですが、翻訳は柳瀬尚紀の訳で『不思議の国の論理学』が2005年に出ておりますんで、これはしっかりごまかした翻訳になっていると思います。 感覚的にはカメは男性名詞かと思ったけど、違うんですね。 ちなみにウサギが男性名詞。これも女性名詞のイメージがあるな。 日本語だと