ことし1月、打ち上げに失敗した世界最小クラスのミニロケットについて、JAXA=宇宙航空研究開発機構は、来年の春までに再挑戦する方針を明らかにしました。 このミニロケットについて、JAXAの奥村直樹理事長は7日の記者会見で、「世界で宇宙の商業化が大変速いスピードで進んでいて、この小さなロケットの技術が商業の展開にも極めて重要になっている」と述べ、ロケットの改良を進めたうえで、来年3月までに再挑戦する方針を明らかにしました。 ミニロケットは、開発に成功すればこれまでの数十分の1となる数億円程度で人工衛星を打ち上げられるようになることから、宇宙ビジネスに参入するハードルが低くなると産業界から注目が集まっています。 JAXAによりますと、これまでに超小型衛星専用のミニロケットとして世界に知られているものはなく、JAXAでは、世界に先駆けて開発を成功させたいとしています。