舩後靖彦参議院議員は、難病のALS(筋萎縮性側索硬化症)患者であり、人工呼吸器を装着していて、声を発することも難しい。だが、自身の考えや思いを文章にして、代読者などを通じて発信している。 政治家としては「障害の有無を問わず、誰もが幸せになれる社会づくり」をビジョンに掲げ、政策提言などを行っている。 Forbes JAPANの連載「#分断に思う」では、舩後議員のインタビュー前編で、知的障害者施設「津久井やまゆり園」で起きた殺傷事件について、自身の経験からその背景について探った。 後編では、舩後自身がALSを発症してから現在に至るまで、どのように「幸せ」を掴み取ってきたか、半生を振り返る。さらに障害者と健常者を「分断」させないためにも、舩後が考えるこれからのインクルーシブ社会のあり方とは──。 働き盛りだった42歳の夏、突然のしびれ 舩後は1957年に岐阜市で生まれ、10歳ごろから千葉に引っ越
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