6月13日、京都大学人間・環境学研究科棟地下講義室にて「特別シンポジウム パレスチナ問題とユダヤ人の起源~神話の歴史化に抗して~」(主催:京都大学大学院人間・環境学研究科岡真理研究室、共催:同研究科学際教育研究部、京都大学イスラーム地域研究センターが開催された。日本におけるパレスチナ研究の第一人者である板垣雄三・東京大学名誉教授と、実証的な歴史学に基づきユダヤ人という概念がどのように作られてきたのかを解明した「ユダヤ人の起源」がイスラエルをはじめとする各国でベストセラーとなったシュロモー・サンド:テルアビブ大学教授の2人が講演を行った。今回のシンポジウムは同著の日本語版出版に協力した広川隆一事務所がサンド氏を日本に招いたことがきっかけで実現したもの。当日は定員を大きく上回る265名の学生・市民が来場し熱気に満ちたシンポジウムとなった。 「考え方の組み換えを争う場としてのパレスチナ問題」 板