◆放射性物質、大山まで 鳥取大大学院・栗政明弘准教授が予測調査 もし中国電力島根原発(松江市)から放射性物質が漏れた場合、風向きによっては大山まで到達することが、鳥取大学大学院医学系研究科の栗政明弘・准教授(遺伝子医療学)の予測調査でわかった。さらに詳細を調べて周辺自治体に情報提供する予定だ。「原発事故に備えて避難経路や優先順位を考えるうえで参考になれば」と話す。 予測には、米国のロスアラモス国立研究所で働いていた日本人研究者が開発した気象模擬実験ソフトを使用。地形と地熱、森林や建物といった地表面の状況から、放射性物質の流れが予測できるという。 島根原発から約50キロの大山付近までの範囲で調査した。風は西から毎秒3メートルに設定。午前0時から継続的に放射性物質が漏れていると仮定し、24時間分を調べた。 午前中は主に境港市を通って日本海の海岸線へ飛散。日中になり地熱が上がると、放射性