姥捨ての曰くがあるという山は、結局、墓地に代わる死体捨て場だったようです。 また、論理的にも棄老伝説は不合理な点が多いものです。 ・山に捨てるより、窒息・絶食などの方法で殺害したほうが手っ取り早い。 ・人間が従容として死につくはずが無い。生への執着がある老人などいくらでもいる。 ・運搬または引率されて来れる程度の道なら、死ぬのが怖くなったら帰れる。若いうちに姥捨て山に出入りして地形を覚えれば容易に帰還可能。 ・帰れないほど険しい道だと、姥捨て役をする運搬者の生命が危険。 ・帰還老人は高確率で出る。その行動から説得に応じるわけもなく、再度捨てても無駄だから殺害しかない(殺害が嫌だから捨てる、という前提がこれで成り立たなくなる。結局は殺害する、という事態が頻繁に起こるのだから) ・抵抗して姥捨て役を殺害したり、同年代や棄老間際の年代で組んで、先制武装蜂起する。 ・肉親に強制姥捨てをさせると、一