有名人や知人が「心不全で亡くなった」「脳卒中で倒れて入院中」といったエピソードを耳にすることはありませんか? 「まだ若いのに、信じられない」「元気そうだったよね……」とショックを受けつつも、どこか他人事。「自分だけは大丈夫!」と根拠のない自信を私は持っていました。あの日JR山の手線内で倒れるまでは――。 「もしも」は誰にでも起こりうると実感した医療ライターの私が、心肺停止で倒れてから退院するまでの日々をつづりました。参考になることがひとつでもあれば幸いです。 自宅で倒れていたら、確実に死んでいました 50代バツイチ、猫3匹との4人暮らし。普段はステイホームで仕事をしているフリーライターの私。今になって振り返れば、脆弱すぎる環境でした。 約1年前のあの日、たまたまアポがあり、朝方に胸が痛むので「少し遅れます」と先方に連絡。なんとか向かっていた電車内で、突然はやってきました。 心肺停止で、一瞬