アップルは6月10日、開発者向けカンファレンス“WWDC 2013”の基調講演において、iOSの最新版となる『iOS7』を発表しました。このiOS7では、一見するとWindows PhoneやWindows8のMetroやModern UIと似た、"フラットデザイン"を採用したことが話題となっています。 果たしてこのデザインは、MetroやModern UIを“参考にした”ものなのでしょうか? 今回は、UIデザインにおいて平面的なデザインがもたらす意味について、考察してみたいと思います。 ■フラットデザインの基本的な問題点とは これまでアップルのUIデザインは、"Skeuomorphism"デザインと呼ばれる、ディスプレー上にリアルな物体を再現するデザイン手法が主流となっていました。たとえばアイコンには写実的な表現を多用し、ボタンやスライダーといった個々のUI要素も立体的にデザインされてい
