2月の当欄でも取り上げた、夕刊フジ編集局からも徒歩圏内にある東京・大手町のビル街の一角にある首塚。平安時代に京都でさらし首になった平将門が空を駆け、関東の故郷に戻る途中で落ちた場所とされています。 前回はフェンスに囲われ改修工事中とお伝えしましたが、4月末に晴れて完了。そのあまりの変わりように、あっけにとられてしまいました。これまではうっそうとした木陰の湿った黒土に厳かに立つ石碑が、更地にする動きがあるたび不審死が発生したという伝説なども相まって、おどろおどろしいまでの雰囲気を放っていたのですが…。 樹木は最小限の小ぶりなものに植え替えられ、地面は黒土から白砂と淡いグレーのコンクリートに一新。全面が日なたとなり、近くの歩道からも塚は丸見えです。左遷先から本社に戻りたい会社員らが、「帰る」と引っかけて敷地内に供えてきた、大量のカエルの置物も一掃されました。 神社の境内のように簡素で清浄。ただ