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ブックマーク / blog.excite.co.jp/t-director (6)

  • 各国の「止まれ」の標識を比べてみた | デザインの現場 小林章の「タイプディレクターの眼」

    今年は、公共サインについて考えることが多い年でした。公共サインについての大きな講演を二つしています。 まず1月に、日サインデザイン協会のフォーラムで、日の公共サインの英文の表記について話す機会をいただき、翻訳家の田代眞理さんといっしょに登壇しました。田代さんは英文表記について、私はデザインの視点からサインの英文の書体の選び方や使い方についてやや辛口の提案をしました。 そして11月には、エコロジー・モビリティ財団の主催する「バリアフリー推進勉強会」で、サインの文字の読みやすさについて、ドイツの新しい DIN1450 規格の考え方と照らし合わせながら日のサインがまだまだ改良の余地があるという話をしました。そのときのスライド資料の一部がこちらで公開されていますので、興味のある方はどうぞ。(実際の講演では、DIN1450 規格の中身について解説をしましたが、 公開用資料では著作権の関係で割愛

    各国の「止まれ」の標識を比べてみた | デザインの現場 小林章の「タイプディレクターの眼」
  • 看板職人ジョン・ダウナーさんとの濃い三日間 | デザインの現場 小林章の「タイプディレクターの眼」

    10月21日と22日の二日間で行われたモノタイプ社のイベントType& の二日目に出ていただいたアメリカの書体デザイナーであり看板書き職人のジョン・ダウナーさん、トーク後半のデモンストレーションでも期待通りスゴイ技を見せてくれました。 そのジョンさんがせっかく日に来たんだからということで、その次の23日に都内で看板書きワークショップ、さらに休む暇なくワークショップ終了後すぐ新幹線で大阪に移動、24日に大阪の看板屋さんと腕比べというけっこうハードなスケジュールでした。私もずっとお供していましたが、ジョンさんは筆を動かしていないと落ち着かないくらいのコテコテの職人さんなので、かえってそのほうが性に合っていたみたいです。

    看板職人ジョン・ダウナーさんとの濃い三日間 | デザインの現場 小林章の「タイプディレクターの眼」
  • 欧文の読み方のメカニズム:単語の塊で読む(2) | デザインの現場 小林章の「タイプディレクターの眼」

    ひと文字単位で考えるのでなく文字を組んで単語になった状態、つまり集合体としたときに読みやすいようにつくられているのが、文章を組むための欧文書体です。小文字 d や y などの上下の飛び出しと同じように、すごく大事なことなのに日ではあんまり気にされていないのが、文字と文字との間のリズム感です。 日フォントに含まれるローマ字のデザインには、1文字1マスの日語に合わせて等幅に m も i も正方形の一文字分につくった「全角英字」が備わっています。それとは別に、フォントによっては、全角の半分のスペースに収まる等幅の「半角英字」や字形に合わせた字幅を持った(プロポーショナル)英字が入っています。 英文などの文章を読むときには、ひとつひとつの文字の形だけでなく、リズム感も大事です。日語は1文字1マスが基ですが、欧文のアルファベットは文字の形によって幅が変わります。画数の多い M m などの

    欧文の読み方のメカニズム:単語の塊で読む(2) | デザインの現場 小林章の「タイプディレクターの眼」
  • 欧文の読み方のメカニズム:単語の塊で読む(1) | デザインの現場 小林章の「タイプディレクターの眼」

    のなかでも、注意書きに英語が添えてある例が増えてきました。 でも、なんとなくギクシャクして読みづらい。綴りは間違っていないのに、一瞬考えないと伝わらない。途中で読みたくなくなってしまう。そんな欧文のサイン表示や注意書き、けっこう多いんです。欧文の読まれ方のメカニズムを知っていれば避けられるミスなんです。 写真の「Emergency」や「stop」、小文字 g や y、p を切り詰めた形なので読みにくいですね。日フォントに含まれるローマ字の典型的なデザインです。 電光掲示板の英字にもなかなかスゴイものが。 これはデジタルフォントとは違うでしょうが、英字の情報を見る人にとっては、だれがつくっているかとか、アウトライン表示かドットなのかは関係ないですからね。ここでも g や y がかわいそうなことに。 たいていの日フォントに含まれるローマ字は、小文字の g や y などの下に飛び出る

    欧文の読み方のメカニズム:単語の塊で読む(1) | デザインの現場 小林章の「タイプディレクターの眼」
  • Futura 都市伝説の調査から10年! | デザインの現場 小林章の「タイプディレクターの眼」

    信じられないことかもしれませんが、10年前の日では、 Futura には、「ナチスのイメージがまとわりついている書体」「ドイツやイスラエルではタブー視されている書体」というような都市伝説があったんです。ドイツでは、こんなふうに20世紀後半にも紙幣としてちゃんと使われていたのに。 今から10年前、雑誌『デザインの現場』で私が書体デザインについての記事を書いていて、読者に向けて質問を募集したときに寄せられたうちの一つが、Futura についての質問でした。その噂話が日で広まっていたのを知らなかった私は、質問してくれたデザイナーにあてて、「Futura 書体について今調べております」とメールしました。それが2004年6月23日。 そのあと数日間のメールを読み返していたら、そのときに何をしたかを思い出しました。 メールを出した直後に講演のためスペインのバレンシアに行く用事があって、スペインから

    Futura 都市伝説の調査から10年! | デザインの現場 小林章の「タイプディレクターの眼」
  • インセプション | デザインの現場 小林章の「タイプディレクターの眼」

    ロスアンゼルスの TypeCon での仕事を終えて、ドイツに戻りました。私の仕事は、書体デザインを持ち寄った人に対してマシュー・カーターやジョン・ダウナーと私が助言をしてあげるというもの。これがけっこう周りに観衆が集まるんです。 ロスアンゼルスでは、最後の晩に映画『インセプション』を観てきました。せっかくハリウッドのそばなんだから映画の一くらい観て来なきゃ、というこじつけっぽい理由ですが、コンファレンス期間中泊まっていたホテルのすぐそばには MGM とか 20th Century Fox とかのビルが建っていたし。 映画『インセプション』最後近くの場面で、ロスアンゼルス空港が出てきます。ディカプリオさん扮する主人公コッブの後ろにぼんやりと写っているのは「Welcome to Los Angeles」の文字(だったと思う)。ロスアンゼルス空港がサイン表示に使っているフォントはぜんぶ Hel

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