概要 グラフィックデザインには感覚的な部分が多く含まれており、非常に抽象的な工程を経てデザインが行われている。本作は、従来ブラックボックス化されている、デザインにおける抽象的な工程を明確に言語化することで、グラフィックデザイン制作における創造性を浮き彫りにする試みである。 グラフィックデザインとは何か?情報を伝えるためにしかるべき視覚的材料をコンポジションする行為であるとするならば、その素材が必要だ。これまで、ライゾマティクスのデザインは、コンセプト設定後、最終アウトプットに到達するために必要になるであろうデータ、それを可能にする技術を選定し、結果として浮かび上がったデータと表現技法と重ねあわせてきた。動きであればモーションキャプチャーやGPS情報、言葉であれば参加者が書いたfontやツイート内容の言語解析、またサウンドといったものだ。本展では、その素材として、グラフィックデザイナーの田中