介護費用について切り出しづらい理由 「親の介護費用を子どもが負担するべきではない」と、よく言われる。子ども世代もいずれは年をとる。もちろん、介護が必要になる可能性がある。先々のことを考えるなら、親に対する経済的援助で自分の老後資金を減らしている場合ではないというのである。 夫の両親の介護がいよいよ始まるかもしれない。そう相談したとき、実の母親からも真っ先に同様の指摘があった。母は認知症の祖母を遠距離介護した経験がある。その介護費用はすべて、祖母の年金と貯蓄でまかなったという。「身の丈以上の介護費用をかけると、長続きしない」「介護費用はご本人たちのお財布から出してもらいなさい」と、繰り返し念押しされた。 母に言われるまでもなく、そうするつもりではあった。しかし、いざ介護が始まると、切り出すタイミングをあっさりと失った。次々に起きる不測の事態に対処するだけで精いっぱいで、介護費用の相談どころで
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