1970年代の中頃からずっと日本に棲んでいたフォードGT40 Mk.IIB。それも2年連続してル・マンへの参戦ヒストリーを刻んだマシンが、初冬の東京を離れ、人知れずアメリカに帰っていった。オクタン日本版では旅立ちを前にしたMk.IIBを撮影スタジオに招き入れた。 アメリカからやってきた元ル・マン・カー、GT40 Mk.IIB フォードが初めてのル・マン優勝を遂げてから10年目となる1976年、『CG』誌では、1976年2月号から3号連載という大盤振る舞いで、GT40の連載記事を掲載した。その最終回となった4月号では、富士スピードウェイ(当時はFISCOと呼ばれた)のパドックに2台のシルバーにペイントされたGT40が居並ぶ光景を掲載し、モータースポーツに関心を抱く読者たちを驚嘆させた。この私も、まさにそのひとりで、どちらのオーナーもストリートユースを考えていると書かれていることに、激しく心が