前回の「Mt.富士ヒルクライムのヒルクライム偏差値」でデータ分析を行い、パワーウェイトレシオの分布を示した。出てきたデータから貧脚および剛脚の定義を考えたい。 剛脚とは自転車乗りとして身体能力が高いことを表す言葉である。テクニックやメンタルも含めて「あの人は剛脚だ」という言い方があるかもしれないが、ここではフィジカルに焦点を当てる。貧脚とはフィジカルが未開発な自転車乗りということになる。 属する集団によって相対的に貧脚にも剛脚にもなりうるが、ホビーレーサーを前提として具体的な数値で考える。そうすると絶対的なパワーを示すFTPや登坂性能を示すPWRが剛脚の指標として浮かんでくる。 自転車探検では「成年の男性に関しては、初心者はFTP=200〜230W、中級者はFTP=280〜350Wそして上級者はFTP=400W〜」という記述がある。 しかし、体の大きさとFTPの絶対値の大きさは密接に関連し