内閣支持率が直滑降し、意気消沈する菅直人内閣でひときわ異彩を放ってきた仙谷由人官房長官についにレッドカードが突き付けられた。弁護士経験に裏打ちされた巧みな弁舌を武器に野党の前に立ちふさがる「守護神」を自任してきた仙谷氏だが、実際には失言や暴言で問題をこじらせてばかり。もはや政権の足を引っ張る「失言大魔神」と化してしまった。(阿比留瑠比) 26日深夜、参院本会議場の閣僚席に座った仙谷氏にいつもの傲(ごう)岸(がん)不(ふ)遜(そん)さはなかった。問責決議が可決されると苦笑いして一礼。廊下に出ると「ノーコメント」と記者団を振り切った。 とはいえ身から出たサビといえるほど仙谷氏の悪評は際立っていた。 「質問に対して侮辱的な発言をする」(自民党の石原伸晃幹事長) 「出しゃばり、居直り、はぐらかし」(みんなの党の渡辺喜美代表) 「実に珍妙な詭(き)弁(べん)」(公明党の東順治副代表) 民主党出身の西