はじめに 私はIT企業で働いています。組織は問題だらけで、それらは悲しいことにピープルウェアが出版された1989年当時と同じです。多くのIT企業で、過去と同様の問題がまた繰り返されているのです。 その理由は、プロジェクトが人を犠牲にしているからです。 私はコーディングも大好きです。仕事でも家でもコードを書きます。だからこそ、仕事レベルのプログラムが一人で組めないものであることを知っています。IT企業のリーダーは、良いプログラムを、チームの力を借りて作る人なのです。 しかしその実態は?スタープレイヤーが会社を去っていく。プログラミングが大好きな若者が、稚拙なプロジェクト管理に幻滅する。ハードワーカーが、ズタボロになって家庭を崩壊させてしまう。 私は「ピープルウェア」を研究し、よりよいプロジェクトの進め方を学んで来たと思っています。この本は、研究しても研究し尽くせることがありません。 目次 ハ