ムカジー大統領主催の晩さん会でお言葉を述べられる天皇陛下(2日、インド・ニューデリーの大統領官邸で)=代表撮影 【ニューデリー=小松夏樹】インド訪問中の天皇、皇后両陛下は2日夜、ムカジー大統領主催の晩餐会に出席された。 乾杯のあいさつで、天皇陛下は、6世紀の仏教伝来や、奈良時代に多くの寺院が建立された歴史に触れ、第2次世界大戦前にインドの詩人タゴールが来日し歓迎されたことなど、近代の活発な日印交流にも言及された。 また、53年前に初めて訪印した際、独立当時からの国の指導者たちと接した事について「民主主義、国際主義、さらには非暴力を旨としたガンジーの流れをくむ平和主義を理想とする高い志に触れたことは、私どもの中に強い印象として刻まれています」と語られた。 インドは核保有国だが、同国議会は毎年8月、原爆の犠牲者に追悼の意を表している。陛下は最後に、「国を代表し、とりわけ犠牲者の遺族の心を酌み、