2018年大河ドラマ『西郷どん』が放送されたとき 「主人公はじめ薩摩藩士が軟弱だ」 という指摘がしばしば挙げられました。 確かにそうでしょう。 ドラマにおける彼らの行動は、薩摩藩士とはむしろ真逆の行動をしていました。 ・本来ならば男尊女卑思想が厳しい薩摩藩士のはずが、女性である岩山糸とつるみ、はては女装までする西郷 ・男色を好み、鹿児島では遊郭すら少なかったというのに、江戸で磯田屋という遊郭に入り浸る西郷とその仲間たち とまぁ、薩摩藩士が得意とする薬丸自顕流もほとんど出てきませんし、猛烈な郷中教育の様子もさほどありませんでした。 描写がぬるいと言われても致し方ありません。 ただ、それだけが原因とも言い切れぬ部分があるんではないか?とも感じました。 『西郷どん』以外の近年のフィクションで描かれる薩摩出身者は、異常なまでに強烈、人間離れした描写をされているのです。 そのギャップから、