公害に見舞われている南米ペルーの鉱山周辺地域の住民には、健全な環境で暮らす権利がある──。裁判所が下したこの判決は、いまだ環境汚染に苦しむ中南米の他のコミュニティーにとって重要な前例となるかもしれない。写真は2009年8月、オロヤの製錬施設付近で撮影(2024年 ロイター/Pilar Olivares) [ボゴタ 16日 トムソン・ロイター財団] - 公害に見舞われている南米ペルーの鉱山周辺地域の住民には、健全な環境で暮らす権利がある──。裁判所が下したこの判決は、いまだ環境汚染に苦しむ中南米の他のコミュニティーにとって重要な前例となるかもしれない。 米国やカナダ、中南米諸国が加盟する米州機構(OAS)の独立司法機関である米州人権裁判所(IACHR)は3月、100年にわたって製錬業が受け継がれてきたアンデス高地の町オロヤを巡り、ペルー政府が規制や数十年に及ぶ大気・水質・土壌汚染への対応を怠