ドイツ・ベルリン(Berlin)の、ナチスに殺害された同性愛者のための記念碑を訪れたホロコースト生存者(2008年6月27日撮影)。(c)AFP/RONNY HARTMANN 【7月23日 AFP】ナチス(Nazis)・ドイツによるユダヤ人大虐殺(ホロコースト)を生き残った世代は今や晩年にさしかかっている。その多くが、封じ込めたはずの過去の恐ろしい記憶にさいなまれている。そうした人々の心のケアも行き届いていない。 マンフレッド・ヨアヒム(Manfred Joachim)さん(83)は、義姉が死の直前に書いた詩を肌身離さず持っている。義姉は対ナチス・レジスタンス活動に関与したとして逮捕され、1943年3月4日、ベルリン(Berlin)のプレッツェンゼー(Ploetzensee)刑務所で絞首刑となった。「読むたびに涙があふれてきます。でも、ナチス時代はわたしにとって閉じられた一章なのです」とマ