音楽業界が苦しんでいる。音楽のパッケージソフトが売れないのだ。「“音楽”自体がもうオワコン」(たとえばアゴラ)という話まである。音楽を「産業」、聴衆を「市場」としか見ていないと、こういう議論も成立してしまう。大間違いだと思うが。 音楽業界は1960年代からこっち、大金を稼げる産業だった。なぜビッグマネーを稼げたかというと、いくらでも複製できるパッケージソフトがばんばん売れたからだ。それまでの音楽家は、実演でしか金を稼げなかったので大金とは無縁だった。 しかしレコード技術と流通システムの確立により、野心的な音楽家はときに大金を稼ぐ機会に恵まれるようになった。ビニール盤、CDと、音楽産業の隆盛はおよそ半世紀続いた。 でも五十年経ってついに、音楽市場から顧客が退場し始めた。長らく「若い人たちが音楽を聴かなくなった」「携帯電話にお小遣いを奪われた」「ダウンロードに顧客を奪われた」と言われて来たがホ
Kraftwerkが闘っていたサンプリング訴訟に判決が下されました。 ■ Recording rights Metal bashing(economist) TWO seconds of metallic music may seem a rather trivial basis for spending 12 years battling through the German courts. But that is what lawyers for Kraftwerk (pictured), an electropop band, and Moses Pelham and Martin Haas, two composers, have been doing. Kraftwerkが訴えていたのは、1997年にSabrina Setlurというドイツの女性ラッパーが発表した「Nur mir
KFFサンタクロース協会にいくつか裏の顔があることは知っている。SEつまり「サイエンティフィック・エンカレッジメンツ」もその一つと言えないこともない。科学教育普及の看板を掲げているが、本当にそれだけが目的なのか。しかしマリーからSEの支援に行ってほしいという話が夏にあったとき、とりあえず引き受けることにした。その日がクリスマスなのも気がかりだった。 支援先は、カイロにある英国国教会系のスクールで開催される講演会である。主役は2002年にノーベル生理学・医学賞を受賞したシドニー・ブレナーと、その弟子にあたるサミュエル・ショルマンという若い学者だ。彼もブレナーと同じヨハネスブルグ出身とのことだった。ブレナーの講演は以前一度聞いたことがある。非常に面白かったが、今ではもうけっこうなお年のはずだ。 10年前と代わり映えのしないカイロ空港に着いてみると、ブレナーは出席できないとのメッセージが入ってい
モノも人生も簡単に捨ててはいけない。スラム街でリサイクル楽器を奏でる子供たちの実話「埋立地フィルハーモニー」(動画)2012.12.24 23:00 「バイオリンの音色を聴くと、まるで自分の体内に蝶が舞うような気持ちになります。なんと説明したらいいのかわからない感覚です」 この動画は、間もなく公開予定とされる映画「Landfill Harmonic(埋立地フィルハーモニー)」の予告編。本作品は、パラグアイのゴミ処理場に立てられたスラム街・カテウラを舞台としたドキュメンタリーで、ゴミから作られたバイオリンやチェロなどを奏でる子供たちの話です。 もともと、カテウラのような地域にバイオリンを持つ者などいませんでした。この土地では、バイオリンは家よりも価値が高いからです。ではなぜ、現在のような状況が生まれたのでしょうか? じつは、ここに住む人々は廃棄物のリサイクル品を売って生計を立てています。ある
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