こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。またですか。性懲りもなく、また体罰教師のニュースですか。 こういう事件が起こると、必ず、体罰教師を擁護する人があらわれます。そして彼らのいうセリフも決まってます。「場合によっては体罰は必要なんだ。体罰で良くなる子もいるんだ。いって聞かなければ殴るしかないだろう。体罰なしでこどもをしつけることなど不可能だ。愛があれば体罰はいいのだ」 やれやれ。これすべて、なんの根拠もない妄想です。 現に私は、よそのこどもやよそのオトナに何十回と注意してますけど、一度も暴力をふるったことはありません。暴力ぬきで怒る、叱る、注意することは可能です。その理論と実践については、去年出した『怒る!日本文化論』で詳しく説明しています。考えうる疑問や反論には、本の中で極力答えているつもりなので、もし反論があるのなら、私の本を読んで、あなたが実践してみてください。その上でまだ反論があ