オーストラリア・クレイドルマウンテンの野生動物保護施設「デビルズ・アット・クレイドル」で、タスマニアデビルを抱くクリス・クープランド氏(2019年2月23日撮影)。(c)William WEST / AFP 【4月29日 AFP】オーストラリア南部タスマニア(Tasmania)州に生息する肉食性有袋類のタスマニアデビルは、伝染性がんのまん延により個体数が激減したが、猛烈な速さで適応進化しており、絶滅の危機を脱する可能性もみえてきた。 【編集部おすすめ】絶滅寸前のトラ、生息数倍増 カギは隠しカメラと地元民の協力 ネパール 進化的変化は通常、数千年単位で起こるが、タスマニア北部の岩の多い山地では、この変化がリアルタイムで起きている。 30年前に初めて確認された致死性伝染性がんのまん延により、タスマニアデビルの個体数は激減した。伝染性がんは通常、交尾やあごをつき合わせて戦う時に感染した個体が他の