藝大出身の著名人に現役の学生が質問をぶつけ、その対話の中から芸術と教育の接続点について探る。本連載、「藝大人たち」は、そんな目的を持つ対談インタビューだ。初回は、音楽クリエイターとしてアンドロイド・オペラ「Scary Beauty」をはじめとする芸術作品を生み出し、時代の先端を切り拓く渋谷慶一郎氏(音楽学部作曲科卒業)に、音楽学部作曲科4年の有吉佑仁郎がインタビューを行った。音楽の未来は、音楽の中にはない。渋谷氏の言葉は、総合芸術の必然性を射抜く。 有吉 渋谷さんが手がけたアンドロイド・オペラ「Scary Beauty」が話題を呼んでいます。テクノロジーを用いた壮大なプロジェクトですが、藝大在学中は何を学び、どう活動されてきたのでしょうか? 渋谷 まず、「作曲の仕事がしたい」と思ったのが中学生くらいで、勉強するなら豊富なアーカイブがある藝大に、と思って入学しました。音楽学部作曲科の小鍛冶邦
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