タグ

ブックマーク / k-houmu-sensi2005.hatenablog.com (17)

  • 藪をつついた末に出てきた残念過ぎる“折衷案” - 企業法務戦士の雑感 ~Season2~

    産業構造審議会小委での議論もひと段落した中で、どこかで一言・・・と思いながら、なかなかこのブログの中で書くタイミングがなかった「特許法35条改正」問題だが、審議再開を見越して、か、日経新聞の法務面に、渋谷高弘編集委員*1の記事が掲載されたので、そのタイミングに便乗して(苦笑)、ここ数か月の動きについて少しコメントしてみることにしたい。 昨年から、知財法分野における「重点検討項目」として取り上げられ、一時期は、産業界の要望に添う形での法改正が「確実」というアドバルーンさえ挙がっていたこのテーマだが、産業構造審議会知的財産分科会特許制度小委員会に議論の場が設けられて以降は、一気に揺り戻しの動きが強まっている。 日経の法務面の記事も、以下のようなリード文で、現在の状況を端的かつ克明に伝えている。 「企業の研究者などが仕事で生み出す『職務発明』の帰属を巡り、特許庁の小委員会での議論が難航している。

    藪をつついた末に出てきた残念過ぎる“折衷案” - 企業法務戦士の雑感 ~Season2~
    pycol
    pycol 2014/08/20
  • 職務発明をめぐる議論の混迷を象徴するような記事。 - 企業法務戦士の雑感 ~Season2~

    ここ最近の知財政策をめぐる議論の中には、「一体どこに向かおうとしているのか?」というのが良く分からないものが増えてきていて、ついこの前まで議論されていた「電子出版権」だとか「画像デザイン保護」といった話などは、まさにその典型だったわけだが、これらの議論がようやく一息ついたと思ったら、また迷路に迷い込みそうなネタが日経新聞の1面を飾っている。 「政府は社員や役員の業務での発明に対する報酬基準を作って明示するよう企業に義務づける検討に入る。いまは対価をどう支払うか曖昧な企業もあり、報酬は不十分と個人が企業を訴えるケースもある。発明で得た特許は個人ではなく企業が持つ制度に切り替え、訴訟リスクを抑える。その代わり企業は利益への貢献度に応じて発明した従業員に報いる義務を負う。」 「現在は発明した社員への対価の算定方法を事前に定めておくかどうかは企業まかせだ。法改正で『発明報奨規則』をつくることを義務

    職務発明をめぐる議論の混迷を象徴するような記事。 - 企業法務戦士の雑感 ~Season2~
    pycol
    pycol 2014/04/01
  • “これぞプロフェッショナル”と感じる名著。 - 企業法務戦士の雑感 ~Season2~

    年末年始からこの3連休の入り口にかけて、いつもよりちょっとだけ余裕ができたので、小谷武弁理士の著作である「新商標教室」を通読してみた。 新商標教室 作者: 小谷武出版社/メーカー: LABO発売日: 2013/06メディア: 単行この商品を含むブログ (2件) を見る 既に、知財・商標業界の人々からは、あちこちの媒体で絶賛されているであり、自分も昨年購入してから、ほとんどのパートを研修の“ネタ”等々に活用させていただいていたのだが、最初から一気に通読してみると、改めて著者の先生のご経験に裏打ちされた厚みのある記述に圧倒される。 「商標とは何か?」という商標の質論を皮切りに、機能論、商標的使用の概念、周知商標・著名商標、商品・役務論といった重要トピックを網羅的に取り上げていき、識別性、類似性、といった分野に関しては、豊富な審決事例等も引用して、ビジュアル的にも分かりやすく、商標のエッ

    “これぞプロフェッショナル”と感じる名著。 - 企業法務戦士の雑感 ~Season2~
    pycol
    pycol 2014/01/15
  • ついに世に出た“真打ち”的評釈 - 企業法務戦士の雑感 ~Season2~

    昨年秋に判決が出て以降、ジュリスト、NBL、と、ボチボチ速報的な評釈が登場していた「自炊代行業者著作権侵害事件」だが、1月6日付けで、判例DB大手のWestLaw社の「今週の判例コラム」のコーナーに、北大の田村善之教授の解説が掲載された*1。 おそらく、そんなに時間が経たないうちに、会員しか読めないエリアに持って行かれてしまうことになるとは思うのだが、コンパクトにまとめられたものであるにもかかわらず、今回の2件の東京地裁判決に対する評価としては、個人的に最も共感できる内容となっているだけに、取り急ぎこの場でご紹介しておくことにしたい。 「自炊代行業者と著作権侵害の成否」 田村教授の解説は、「自炊」の問題全般に簡単に言及した上で、「タイプ毎の著作権侵害の成否」について述べていくところから始まる。 そして、今やすっかりこの分野での必読論文になりつつある、小坂準記=金子剛大「まねきTV・ロクラク

    ついに世に出た“真打ち”的評釈 - 企業法務戦士の雑感 ~Season2~
    pycol
    pycol 2014/01/11
  • 「脚注」に示された立法担当者の矜持〜平成24年改正著作権法コンメンタールより - 企業法務戦士の雑感 ~Season2~

    先の著作権法改正に対応した「著作権法コンメンタール」の別冊が出た、と聞いて以降、買うか買うまいか、長らく迷っていた。 普通、この手のはそんなに面白い読み物、というわけでもないから、会社で一冊買っておいて、必要な時に引けば足る、という感覚で、あえて自分の財布を傷めて・・・という気にはなかなかならない。 ということで、このも店頭で手に取ってみて、と思っていたのだが、あまり市中には出回っていなかったようで、実物を見たのは、連休の前半に入ってから。 だが、これを手に取って、「はしがき」を読んだ瞬間に購入を即決した。 だって、 「思い返せば今回の改正は当に苦難の連続であった。筆者らは、喜怒哀楽の全てを共にした正に戦友である。そんな戦友であり、親友である(そして時に悪友でもある)筆者らがこうして書を刊行できたことは、何やら友情の証が形になったような思いがして、心から嬉しく思っている。各パートの

    「脚注」に示された立法担当者の矜持〜平成24年改正著作権法コンメンタールより - 企業法務戦士の雑感 ~Season2~
  • 浮かび上がった対立構図と出版社側の本音〜著作隣接権付与問題をめぐって - 企業法務戦士の雑感 ~Season2~

    月曜日の朝の定番、と言えば、日経紙の紙面を大きく飾る「法務インサイド」。 そして、今一つピントが合わないその記事をいじって楽しむ・・・というのが、長らく当ブログの日課のようになってしまっている。 だが、「著作隣接権 求める出版界」という見出しの特集で始まる今週の記事*1は、推進派である出版社側の意見だけでなく、反対サイドの意見もそれなりに幅広く拾い上げており、珍しくバランスの良い中身になっているのではないかと思う。 かつて、同じ新聞社が、このテーマに関してソース不明のふわふわしたアドバルーン記事を掲載し*2、業界中から失笑を買ったことを考えると、「大きな進歩」というべきだろう。 とはいえ、細かいことを言えばいくつか怪しいところはある。 例えば、「中川勉強会が想定する隣接権の保護対象」として、 「紙の版面のほか電子書籍用に作られたデータファイルも含む。画面や文字の大きさでレイアウトが変わって

    浮かび上がった対立構図と出版社側の本音〜著作隣接権付与問題をめぐって - 企業法務戦士の雑感 ~Season2~
  • 「法務部管理職」が今一度考えるべきこと。 - 企業法務戦士の雑感 ~Season2~

    元々の購入予定はなかったのだが、Twitter等での反応が興味深かった「2013法務の重要課題」という第一特集に惹かれ、結局今月も購入してしまった「Business Law Journal」2013年3月号。 BUSINESS LAW JOURNAL (ビジネスロー・ジャーナル) 2013年 03月号 [雑誌] 出版社/メーカー: レクシスネクシス・ジャパン発売日: 2013/01/21メディア: 雑誌この商品を含むブログ (1件) を見る 既にこれまでの号の紹介の中でも触れたように、年々充実が図られてきていた記事の量・質のボリューム増は、今年の号に入ってから、また一段と顕著になっている。 今月号から定価が1,680円→1,995円に値上がりした中で、読者をつなぎとめておきたい、という切実な思いもあるのだろうが、個人的には、他誌と比較しても十分にお釣りがくるボリューム感だと思う。 第1特集

    「法務部管理職」が今一度考えるべきこと。 - 企業法務戦士の雑感 ~Season2~
  • 素晴らしき栄誉。 - 企業法務戦士の雑感 ~Season2~

    毎年、春秋の季節の風物詩となっている紫綬褒章。 公職にあった方々を対象とする勲章とは異なり、芸術、スポーツ等の分野で活躍した、お茶の間にも馴染み深い方々のお名前を見かけることが多い栄典制度なのだが、今年の秋の受賞者欄を眺めていたら、なんとそこに、中山信弘・東大名誉教授(67)のお名前を発見して、かなりびっくりした。 確かに、紫綬褒章の対象者には「学術」の分野における功労者も含まれるから、知的財産法の領域で長年第一人者として活躍してこられた中山先生が受章されても何も不思議はないのだが、法学系で紫綬褒章、というのが何となくピンと来なかったのと*1、今回の紫綬褒章受章者の中でも大きなウェイトを占める五輪アスリートたちと並んでお名前がある、というところが、意外感を感じた理由だろうか。 とはいえ、この紫綬褒章でカバーされる「芸術分野」は、著作権とも密接に絡む分野であるし、もう一つの対象領域とされてい

    素晴らしき栄誉。 - 企業法務戦士の雑感 ~Season2~
  • ブログ記事“無断転載”問題と有斐閣のファインプレー。 - 企業法務戦士の雑感 ~Season2~

    「iPS臨床応用をめぐる研究成果捏造」というあまりにお粗末な話に、皆、気を取られているせいか、今のところそんなに話題になってはいないのだが、業界関係者的には、「おいおい」と突っ込みを入れたくなるようなニュースが、日経でささやかに*1報じられていた。 「租税法学会の理事長で、政府税制調査会の委員を務めた明治大学経営学部の水野忠恒教授(61)が、同学会が発行する学術誌に掲載した論文で、山美彦・大阪産業大学学長のブログ記事を無断で転用していたことが12日、分かった。水野教授は無断転用を認めて山学長や学会員に謝罪、学術誌を回収した。理事長職も辞任する意向。」(日経済新聞2012年10月13日付朝刊・第42面) 問題の論文が掲載されたのは、「租税法研究」という、かなり格調が高い学術誌で、しかも、渦中の水野教授といえば、我が国における租税法の第一人者に名を連ねられるお方だから、来であれば、“と

    ブログ記事“無断転載”問題と有斐閣のファインプレー。 - 企業法務戦士の雑感 ~Season2~
  • ネット風評被害対策の新サービス - 企業法務戦士の雑感 ~Season2~

    最近、商売上手な弁護士が、新手のサービスを展開しようとする傾向があるようだが、そんな中、日経紙に、また一つ興味深い記事が掲載されていた。 「サイバーエージェントは鳥飼総合法律事務所(東京・千代田)と組み、インターネット上での誹謗(ひぼう)中傷やプライバシー侵害の被害を防ぐ新しいサービスを週内に始める。ネット企業と法律事務所が連携し、風評被害対策を手掛ける例は珍しく、著名人や企業などの需要を見込む。」(日経済新聞2012年10月5日付朝刊・第13面) 「インターネットガーディアン」と称するこのサービス、鳥飼総合法律事務所のサイトに行くと、早速大々的な宣伝が掲載されている(http://www.torikai.gr.jp/ip-it/10444)。 サイトを見る限り、別にやっていること自体は真新しいことではなく、誹謗中傷等の実態を特定したうえで(これはサイバー側の仕事らしい)、違法性の有無を

    ネット風評被害対策の新サービス - 企業法務戦士の雑感 ~Season2~
  • 歪められつつある「平成24年著作権法改正」 - 企業法務戦士の雑感 ~Season2~

    3月に提出されて以降、国会の混乱もあってしばらく店晒しになっていた著作権法改正案だが、自民党が審議復帰したタイミングに合わせて、衆院委員会で2度目の趣旨説明が行われ、さらにそこから1週間であっという間に会議まで通ってしまう・・・という展開で、後は参院の審議を待つばかり、という状況になってしまった。 しかも、衆院で委員会の審議に入るや否や、議員サイドから予定調和的な修正案が提出され、以前懸念していたとおり*1、「違法ダウンロードに罰則」というシュールな規定が入った形で改正がなされようとしている。 「インターネットに違法投稿された音楽や映像などをダウンロードする行為が罰則の対象となる法案が今通常国会で成立する見通しとなった。10月1日にも施行する予定。「海賊版」と知りつつパソコンやスマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)に取り込むと2年以下の懲役または200万円以下の罰金が科せられる。」(日

    歪められつつある「平成24年著作権法改正」 - 企業法務戦士の雑感 ~Season2~
  • 「下請法違反」多発の背景にあるもの。 - 企業法務戦士の雑感 ~Season2~

    ジュリスト6月号の特集「優越的地位の濫用とは?」がなかなか面白かったので、ご紹介しようと思っていたところで、タイミング良く日経紙の「法務インサイド」で「下請法」に関する記事が掲載された。 「小売企業が公正取引委員会から下請法違反で勧告を受ける事例が相次いでいる。ほとんどが「プライベートブランド(PB=自主企画)」商品の発注を巡るもの。発注が下請法の製造委託にあたることを知らず、通常取引と同じように発注後に値引きを求めた例が多い。中小企業を不利な取引から守る下請法について、小売りでは認知度が低いためだ。」(日経済新聞2012年5月28日付け朝刊・第15面) 確かに、最近、小売業者の取引をめぐって、「下請法違反」の見出しが新聞上を賑わせることが最近とみに増えたし、データを見ても、2011年度中に公取委から勧告を受けた企業は18社、「代金減額」違反で、下請会社に返還されたのは、総額15億円超に

    「下請法違反」多発の背景にあるもの。 - 企業法務戦士の雑感 ~Season2~
  • 遂に壁は破られた、のか? - 企業法務戦士の雑感 ~Season2~

    オークス、といえば、昨年、マルセリーナ以下が枕を並べて討ち死にし、「ディープインパクト産駒はクラシックディスタンスは無理!」と言われ始めるきっかけを作ってしまったレース。 だが、あれから1年。 “ディープ産駒は来ない”と思いこんで、桜花賞馬を買い目から外した浅はかな自分*1を嘲笑うかのように、ジェンティルドンナは見事に駆けた。 初コース、初距離、主戦騎手(岩田)が騎乗停止→川田騎手が初騎乗、という様々な“初“モノ尽くしも、ものともせず、後続を5馬身突き放すオークスレコード。 いかに異常に時計が出る高速馬場、とはいえ、後方から一頭だけ次元の違う脚を繰り出すさまは、まさに「圧巻」の一言に尽き、自分の不徳を恥じるほかなかった。 2着にも同じくディープインパクト産駒のヴィルシーナ*2が入り、これで「ディープ産駒はマイルまで」というジンクスを語る人間も、絶滅に向かっていくことになるのだろう、と思う。

    遂に壁は破られた、のか? - 企業法務戦士の雑感 ~Season2~
  • 新書にみるイメージと実務のギャップ。 - 企業法務戦士の雑感 ~Season2~

    最近、あちこちで話題になっている、西村あさひ法律事務所編『ビジネスパーソンのための企業法務の教科書』。 以前ご紹介した福井健策弁護士の超・良書*1を彷彿させるようなタイトル、ということもあって、自分もその辺の書店でさらっと買ってみたのだが・・・ 企業法務の教科書: ビジネスパーソンのための (文春新書 862) 作者: 西村あさひ法律事務所出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2012/05/21メディア: 新書購入: 1人 クリック: 3回この商品を含むブログ (4件) を見る まさに「ビジネスパーソンのための」「契約の」「教科書」という要素を全て満たしていた福井先生のと比べると、いろいろと突っ込みどころは多くて、書に、あたかも連続したシリーズであるかのようなタイトルを付けるのは、いわゆる一つの広義の混同じゃなかろうか・・・とまで思えてしまう*2。 もちろん、定価900円、という新

    新書にみるイメージと実務のギャップ。 - 企業法務戦士の雑感 ~Season2~
  • 「元社員を訴える」ことの意味。 - 企業法務戦士の雑感 ~Season2~

    先日、簡単に当ブログでご紹介した、新日鉄による対ポスコ営業秘密使用差し止め&損害賠償請求訴訟*1。 日経紙は相変わらずこのネタがお好きなようで、今度は月曜日の法務面で大々的に特集を組んで報じている。 新日鉄がいかにして「営業秘密関係訴訟のハードル」を乗り越えたのか、というところに主な焦点を当てた記事であり、「技術の不正取得の立証」がポスコ元研究者の別件訴訟のおかげで可能になったこと、「営業秘密」該当性の立証について、「社内でもトップレベルの難しい技術で、厳格な管理をしていた」(佐久間総一郎・新日鉄常務執行役員)と新日鉄サイドが自信を示していることなどが、記事としてまとめられている。 そもそも「厳格な管理」をしていた、というのであれば、なぜに技術者1名が協力したくらいで、「営業秘密が流出」してしまったのか、ということに、個人的には重大な疑問を抱いているところであるが*2、その辺を除けば、この

    「元社員を訴える」ことの意味。 - 企業法務戦士の雑感 ~Season2~
  • 競馬の難しさを再び教えてくれたダービー。 - 企業法務戦士の雑感 ~Season2~

    第79回の日ダービーこと東京優駿。 皐月賞の勝ち方があまりに鮮やかだったゆえに、2年連続ステイゴールド×メジロマックイーンという血統での2冠達成、という奇跡を信じて、ゴールドシップに夢を賭けたのだが、33秒8の上がり最速タイムをマークしながら5着止まり。 結果の方は、岩田騎手の手綱に載せられて長い直線を粘り切ったディーププリランテを先頭に、これまた直線早いタイミングで抜け出したフェノーメノ、さらに高速ペースを演出した末にバテずに残ったトーセンホマレボシ、と、人気的には微妙なポジションだった逃げ・先行勢が、まんまと上位を独占し、ワイドは全て4ケタ、3連複万馬券、という香ばしいレースになってしまった。 元々、ゴールドシップとワールドエース、という皐月賞1,2着馬が実力的にも戦績的にも、一歩二歩抜けた印象があり*1、いずれの馬も後方から末脚勝負に徹することが大方予測できただけに、前々で競馬を進

    競馬の難しさを再び教えてくれたダービー。 - 企業法務戦士の雑感 ~Season2~
  • “サンデー”になれない子供たち。 - 企業法務戦士の雑感 ~Season2~

    初年度産駒から牡馬クラシック2冠とオークスを制した父・サンデーサイレンスの産駒が、なかなか手に入れられなかった桜花賞のタイトルを初年度産駒で勝ち取ったディープインパクト。 もしかすると、ファンが待望している“父を超える存在”に向けた伝説第2章誕生か、と思っていたのだが・・・。 残念ながら命・マルセリーナは4着まで。 ライバルと目されていたクロフネ産駒のホエールキャプチャにすら、大きく離されてしまう惨敗だけに、陣営のショックも大きいことだろう。 そして、それ以外のディープ産駒も、軒並み枕を並べて討ち死に・・・という状況。 かつて、サンデーサイレンスが命以外の馬でもさらっとレースを制して、“血の力”を存分にアピールしていたことを考えると、ちょっと物足りない結果だというほかない。 もちろん、勝ったエリンコートにも、ちゃんとサンデーサイレンスの血は流れているし、直仔は短距離向きでも、その子がク

    “サンデー”になれない子供たち。 - 企業法務戦士の雑感 ~Season2~
  • 1