2020年の10月、11月、筆者は週末のたびに各地に高校野球を見に行った。大阪、新潟、長野でリーグ戦が行われていたのだ。約2カ月の間、各地の試合を見て野球の楽しさを改めて感じた。 高校野球のリーグ戦そのものは各地で行われている。練習試合にメリハリをつけるため、数校が集まって総当たり戦をするのは、昔から見られた。しかし、筆者が追いかけたリーグ戦は、それらとは一線を画していた。 選手全員が出場、球数制限も導入 リーグ戦の名はLiga Futura(リーガ・フトゥーラ)。スペイン語で「未来のリーグ」。リーグ戦に加えて、原則としてベンチウォーマーはなし、全員が試合に出なければならない。さらに、球数制限を導入し、変化球の使用も制限される。送りバントの回数も制限される。昨年から、使用するバットはBBCOR仕様の低反発金属バットか、木製バット、竹バットに限定された。 野球本来の「打つ、投げる、走る」の原