執筆者:上田 健介(ファイナンシャルプランナー) 2020年8月25日 (2021年7月5日 令和3年度税制改正の内容を追加)(2022年7月14日 内容一部更新) 2019年10月に消費税の税率が8%から10%へ引き上げられました。消費税の引き上げによる影響を考慮して、「住宅ローン減税(控除)」の制度も変更されています。この制度変更は、住宅を取得したいと考えている人の金利負担を軽減し、住宅業界の販売落ち込みを緩和させようとするものです。今回は、住宅ローン減税(控除)制度の変更点と注意点について解説します。 住宅ローン減税(住宅ローン控除)とは 住宅ローン減税は、「住宅ローン控除」と表記されることがありますが、正式名称を「住宅借入金等特別控除」と言います。個人が住宅ローンを利用して、住宅を取得(新築、新築住宅の購入、中古住宅の購入、住宅の増改築など)したときに、一定の割合にあたる金額が所得