『肉体の学校』 三島 由紀夫 (著) ちくま文庫あらすじ裕福で自由な生活を楽しんでいる3人の女性。映画や服飾の批評家、レストランのオーナー、ブティックの経営者と、それぞれ仕事をこなしつつ、月一回の定例会「年増園」の話題はもっぱら男定め。気楽な独身女性、妙子が惚れ込んだのは、美形の若いゲイ・ボーイだった。 自立した女性、妙子が夢中になった男性とは元貴族でプライドが高く、自立した女性である妙子。そんな彼女が自分を律することを忘れてしまうほど夢中になってしまったのは、バーで働く無口で若い青年、千吉。天然か計算か判断がつかない彼の行動に振り回されてしまう妙子。 まとめ育ちが良く、社交的で行動力もある、しっかりとした女性が、あまりに身分違いの恋に落ち、自分の責任で楽しんだり苦しんだりしています。50年前の作品だとは信じられないほど、自由と責任を持った素敵な女性の恋愛物語です。 <こんな人におすすめ