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  • 「ジャンプ」から消えたマッチョな主人公 少年マンガ ・マッチョ追放の社会史 | マグミクス

    ケンシロウ、キン肉スグル、冴羽リョウ。「ジャンプ」黄金期を支えた主人公たちはジャンルを問わずみんなマッチョでした。時代は流れ気付けば、マッチョ主人公は絶滅寸前。悲しき(?)マッチョ追放の歴史をダイジェストでご紹介します。 1980~2000年、マッチョ主人公は徐々に追いやられた もっこり部分以外もマッチョ『シティーハンター』電子版第1巻(著:北条司/コアミックス) ……あのマッチョたちはどこへ消えてしまったのでしょう。 『キン肉マン』(著:ゆでたまご)、『北斗の拳』(原作:武論尊、作画:原哲夫)、『シティーハンター』(著:北条司)、『ジョジョの奇妙な冒険Part1』(著:荒木飛呂彦)、『魁!!男塾』(著:宮下あきら)……誰もが知っている80年代“ジャンプ黄金期”を代表する作品たちですが、注目すべきは「主人公がマッチョ」だということ。 キン肉スグルにケンシロウはもとより、冴羽リョウもまた端正

      「ジャンプ」から消えたマッチョな主人公 少年マンガ ・マッチョ追放の社会史 | マグミクス
    • 朴沙羅「誰がこんな仕組みを作ってしまったのか」――李英美著『出入国管理の社会史』書評

      2023年6月9日、出入国管理及び難民認定法の改正案が参議院本会議で可決された。この改正案は在留特別許可申請手続の新設、被収容者の処遇に関する手続規定の整備、収容に代わる監理措置制度の創設、難民申請者に対する送還停止の効力の一部解除、難民に準じた者の補完的保護制度の創設、送還に応じなかった者に対する刑事罰を含む退去命令制度の創設などの内容を含んでおり、移住者と連帯する全国ネットワークや日本弁護士会といった団体や個々人が、全国各地で反対を表明していた。 誰がこんな仕組みを作ってしまったのだろう。なぜこの法が成立することを、私たちは止められなかったのだろう。そのような疑問に突き動かされた人に、私は本書を強く勧める。 本書は、「第二次世界大戦後の冷戦と脱植民地化という国際環境のもとで形成された日本の出入国管理政策が、とりわけ地域社会においてどのようなかたちで執行され、国民・国籍・人の移動をめぐる

        朴沙羅「誰がこんな仕組みを作ってしまったのか」――李英美著『出入国管理の社会史』書評
      • 生理用品の社会史、男性も女性もみんな読むべき - おたまの日記

        田中ひかる著『生理用品の社会史 タブーから一大ビジネスへ』を読みました。 生理用品の歴史を知らなすぎる私たち 実は、2011年の11月11日は、使い捨てナプキンが誕生してから、ちょうど50年目にあたる記念すべき日だった。それにもかかわらず、この日、一切のメディアがこのことに触れなかったことに、私は一抹の寂しさを感じた。なぜなら、生理用品に触れずして、女性の歴史は語れないと思っているからだ。たとえば、使い捨てナプキンが誕生していなければ、高度経済成長期の女性の社会進出はもっと鈍かったであろうし、生理休暇が形骸化した背景には、生理用品の進化があった。 これほど重要なモノの歴史について、私たちは知らなすぎるのではないか?そこでまとめたのが本書である。 (『生理用品の社会史』はじめに より引用) この本、知らないことだらけでした。 本書の冒頭に「今日の日本の有経女性(月経のある女性)はみな、『ナプ

          生理用品の社会史、男性も女性もみんな読むべき - おたまの日記
        • Haruki Inagaki on Twitter: "いまイギリス帝国史で熱い分野は法社会史です。と言っても内容はオーソドックスで、イギリス人が持ち込んだ法や裁判所は、しばしば植民地統治の道具とみなされがちですが、実は支配された側の民衆はそれらを植民地政府への抵抗のために盛んに利用していた、という感じ。1/2"

          いまイギリス帝国史で熱い分野は法社会史です。と言っても内容はオーソドックスで、イギリス人が持ち込んだ法や裁判所は、しばしば植民地統治の道具とみなされがちですが、実は支配された側の民衆はそれらを植民地政府への抵抗のために盛んに利用していた、という感じ。1/2

            Haruki Inagaki on Twitter: "いまイギリス帝国史で熱い分野は法社会史です。と言っても内容はオーソドックスで、イギリス人が持ち込んだ法や裁判所は、しばしば植民地統治の道具とみなされがちですが、実は支配された側の民衆はそれらを植民地政府への抵抗のために盛んに利用していた、という感じ。1/2"
          • 『感染症と法の社会史 ―病がつくる社会』|水野祐(Tasuku Mizuno)

            西迫大祐『感染症と法の社会史 ―病がつくる社会』を読んだ。 コロナウィルスの影響によって社会がどう変化していくのか、法的視点からどういうことが考えられるのか、ということの起点にしたいと思って手にとった本だったが、病(への対応)が社会を形づくってきたという視点がおもしろかった。 この本では、都市人口の増加、住環境の過密化等を前提に、18世紀に大流行したペスト、19世紀のコレラについて、当時の国際都市、そして公衆衛生をリードしていくことになるフランスを中心に、法や国家によっていかに感染症が管理・予防されてきたかが書かれている。 さらに、産業が発達するにつれ、これらの動きが予防接種、結核、HIVなどに移っていったことも描かれている。日本については、江戸時代のコレラの流行についても言及されている。 特に興味深かったのは、 ・感染症を、医学・公衆衛生と道徳的感情の交点に生まれた感染症という「現象」と

              『感染症と法の社会史 ―病がつくる社会』|水野祐(Tasuku Mizuno)
            • 朴沙羅「誰がこんな仕組みを作ってしまったのか」――李英美著『出入国管理の社会史』書評

              2023年6月9日、出入国管理及び難民認定法の改正案が参議院本会議で可決された。この改正案は在留特別許可申請手続の新設、被収容者の処遇に関する手続規定の整備、収容に代わる監理措置制度の創設、難民申請者に対する送還停止の効力の一部解除、難民に準じた者の補完的保護制度の創設、送還に応じなかった者に対する刑事罰を含む退去命令制度の創設などの内容を含んでおり、移住者と連帯する全国ネットワークや日本弁護士会といった団体や個々人が、全国各地で反対を表明していた。 誰がこんな仕組みを作ってしまったのだろう。なぜこの法が成立することを、私たちは止められなかったのだろう。そのような疑問に突き動かされた人に、私は本書を強く勧める。 本書は、「第二次世界大戦後の冷戦と脱植民地化という国際環境のもとで形成された日本の出入国管理政策が、とりわけ地域社会においてどのようなかたちで執行され、国民・国籍・人の移動をめぐる

                朴沙羅「誰がこんな仕組みを作ってしまったのか」――李英美著『出入国管理の社会史』書評
              • 「建国神話の社会史」書評 押しつけられた教育現場の本音|好書好日

                建国神話の社会史 史実と虚偽の境界 (中公選書) 著者:古川隆久 出版社:中央公論新社 ジャンル:新書・選書・ブックレット 建国神話の社会史 史実と虚偽の境界 [著]古川隆久 天照大神の孫である瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が、葦原中国(あしはらのなかつくに=日本)に降り(天孫降臨)、その曽孫である彦火火出見(ひこほほでみ)が紀元前660年に橿原宮で初代天皇(神武天皇)に即位した――『日本書紀』は以上のように建国の由来を語っている。王政復古の大号令から始まった明治政府、そして大日本帝国は『古事記』・『日本書紀』の建国神話を正統性の根拠とした。 もちろん天孫降臨うんぬんがあくまで神話であることは、当時の日本人も理解していた。神話を歴史の教科書に載せるべきではないという意見が教育現場で公然と語られた。神武天皇の即位年や欠史八代の天皇の異様な長寿は、中国の史書の記述や考古学・人類学の成果と矛盾すると

                  「建国神話の社会史」書評 押しつけられた教育現場の本音|好書好日
                • 『戦争障害者の社会史―20世紀ドイツの経験と福祉国家―』(名古屋大学出版会) - 著者:北村 陽子 - 北村 陽子による自著解説 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

                  著者:北村 陽子出版社:名古屋大学出版会装丁:単行本(366ページ)発売日:2021-03-10 ISBN-10:4815810176 ISBN-13:978-4815810177 内容紹介: 二度の大戦により、300万人におよぶ大量の戦争障害者を生み出したドイツで、国家に奉仕した「英雄」はどのようなその後を生きたのか。公的支援や医療の発達、義肢や盲導犬などの補助具の発展と、他方での差別や貧困、ナチへの傾倒などの多面的な実態を丁寧に描き、現代福祉の淵源を示す。 甚大な被害を生み出した二度の世界大戦。戦争で傷を負った人たちは、その後の時代をどのように生きたのでしょうか。300万人におよぶともいわれる20世紀ドイツの戦争障害者に焦点をあてた著作、北村陽子『戦争障害者の社会史』の刊行によせて、書き下ろしの自著解説を公開いたします。 パラスポーツから女性解放運動まで、〈英雄〉は戦後をどう生きたのか

                    『戦争障害者の社会史―20世紀ドイツの経験と福祉国家―』(名古屋大学出版会) - 著者:北村 陽子 - 北村 陽子による自著解説 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
                  • 「社会史・労働史」が欠落している産業遺産情報センター展示 | 週刊金曜日オンライン

                    総務省第2庁舎の一角を改装して開設された「産業遺産情報センター」。現状の展示のままでは、日本政府が表明した「犠牲者を記憶にとどめる」ための施設とは言えない。 2015年、「明治日本の産業革命遺産(製鉄・製鋼、造船、石炭産業)」(九州を中心とした8県に点在する23資産)がユネスコの世界遺産に登録された。日本がわずか半世紀で西欧の近代産業を採り入れ、産業国家となったプロセスについて、世界遺産の価値があると認められたのである。 この産業遺産に関する情報を提供する「産業遺産情報センター」が今年3月、東京・新宿の総務省第2庁舎の一部を改装して開設された。同センターは、公募により(一財)産業遺産国民会議に運営が委託されている。 そもそも総務省庁舎内に、このようなセンターが開設されたのはなぜか。きっかけは15年の世界遺産登録時に、韓国政府が「長崎・端島(軍艦島)などの登録対象施設では朝鮮半島出身者を強制

                      「社会史・労働史」が欠落している産業遺産情報センター展示 | 週刊金曜日オンライン
                    • 「這い上がり型志向」と「分かち合い型志向」をキーワードに朝鮮社会の実態を活写する良書『朝鮮民衆の社会史 現代韓国の源流を探る』 - 明晰夢工房

                      朝鮮民衆の社会史 現代韓国の源流を探る (岩波新書 新赤版 2030) 作者:趙 景達 岩波書店 Amazon タイトル通り硬い内容を想像していたが、読んでみると思っていたよりずっと面白い一冊だった。この一冊で両班・中人・良人・賤人の四身分からなる李氏朝鮮の社会を俯瞰することができる。村祭りの様子や賤民が両班に成り上がる方法、芸能民や最下級の賤民「白丁」など周縁的存在の生活、宮女や妓生などの女性の境遇など、幅広いトピックを扱っているので気になる箇所を読むだけでも楽しめるし、通読すれば朝鮮社会の基層をなす「這い上がり志向」と「分かち合い志向」をよく理解できる。この二つは朝鮮社会を理解するうえでの重要キーワードで、本書では何度も登場する。 朝鮮における「這い上がり志向」を示すものとして、民衆の両班志向があげられる。両は最上位の身分だが、一章『朝鮮社会の儒教化』によると朝鮮では身分上昇の手段が多

                        「這い上がり型志向」と「分かち合い型志向」をキーワードに朝鮮社会の実態を活写する良書『朝鮮民衆の社会史 現代韓国の源流を探る』 - 明晰夢工房
                      • 君塚洋一『選曲の社会史/「洋楽かぶれ」の系譜』|KAZE

                        ☆mediopos-2452  2021.8.3 人の集まる場所の多くでは よく音楽(BGM)が流されている その質も環境もさまざまだが なんらかのかたちで 音楽を「選曲」している人が そこには存在している BGMは半世紀ほど前から あたりまえのように流されるようになり はじめはただ賑わいづくりなどのため 適当に流されている音楽だったのが どんな音楽を流せば効果的なのかが 戦略的に考えられ始めるようになってきてもいる かつてエリック・サティは1920年代 『家具の音楽』といわれる室内楽曲を作曲したが それはそこに流れていても日常生活を妨げず 意識的には聴かれることのない まさにそこに置かれている「家具」のような音楽であり BGM(バックグラウンドミュージック)の祖とされている どの時代のどんな場所に どんなBGMが流されてきたのかを一覧にすれば 人々の意識の変化が見えてくるだろうし それが

                          君塚洋一『選曲の社会史/「洋楽かぶれ」の系譜』|KAZE
                        • 日本の「入管問題」の淵源を探るために―貴堂嘉之さん評『出入国管理の社会史』|じんぶん堂

                          記事:明石書店 李英美『出入国管理の社会史—戦後日本の「境界」管理』(明石書店、2023年) 書籍情報はこちら 日本の「入管問題」の淵源を理解するのに最良の歴史書が刊行されたので、その魅力を紹介させてもらいたいと思います。私は著者の李英美さんの指導に短期間とはいえ関わった者なので、専門家がどう評価するのかを見守る立場であって、自身で書評をする立場にはないのですが、今回ばかりは本書をみなさんにどうしても手にとってもらいたいので、紹介文を書くことをお許しいただきたい。 誰がいつ、こんないびつな制度を作ったのか 2023年6月9日に、「出入国管理及び難民認定法」(入管法)の改正案が参議院本会議で可決・成立しました。二年前の2021年2月にもほぼ同じ内容の入管法改正案が提出されましたが、その際には法案提出の一ヶ月後に名古屋入管に収容されていたスリランカ人女性ウィシュマさんが亡くなる事件があった影響

                            日本の「入管問題」の淵源を探るために―貴堂嘉之さん評『出入国管理の社会史』|じんぶん堂
                          • 紫外線の社会史 - 岩波書店

                            人類は見えざるモノに期待をかけ、また恐怖と不安を覚えてきた。誰もが浴びる紫外線は人間の生活を豊かにもまた損ないもする。紫外線への着目は、近代以降の日本の社会観、健康観、美容観、環境観の変遷を覗き見る上で有効であり、ジェンダーや人種に関する言説までをも浮き彫りにする。見えないモノを主人公にした異色の科学史。 序 章 見えないモノの歴史 第1章 紫外線ブームの時代へ 一 未知の光線に対する期待と不安 二 ビタミンDに至る二つの道 三 紫外線ブームの到来 第2章 「人工太陽」のテクノロジー 一 紫外線ランプの誕生 二 紫外線の産業応用 三 紫外線をさえぎる〈現代文明〉 第3章 紫外線が映し出す世相 一 〈太陽に近い〉生活 二 紫外線とジェンダー・階級・人種 三 紫外線を動員せよ 第4章 戦後における紫外線 一 求められ続ける光線 二 健康・環境への見えざる敵 三 太陽を避ける時代へ 終 章 紫外

                              紫外線の社会史 - 岩波書店
                            • 墨東公安委員会 on Twitter: "そう、通勤とは実は創造的な営みだったのではないでしょうか――てな疑問もよぎるテレワーク疲れの皆様にお勧めの本が、イアン・ゲートリー『通勤の社会史』https://t.co/bQmGPGRdM2 です。日本の通勤電車ももちろん登場し… https://t.co/OShTQBJ781"

                              そう、通勤とは実は創造的な営みだったのではないでしょうか――てな疑問もよぎるテレワーク疲れの皆様にお勧めの本が、イアン・ゲートリー『通勤の社会史』https://t.co/bQmGPGRdM2 です。日本の通勤電車ももちろん登場し… https://t.co/OShTQBJ781

                                墨東公安委員会 on Twitter: "そう、通勤とは実は創造的な営みだったのではないでしょうか――てな疑問もよぎるテレワーク疲れの皆様にお勧めの本が、イアン・ゲートリー『通勤の社会史』https://t.co/bQmGPGRdM2 です。日本の通勤電車ももちろん登場し… https://t.co/OShTQBJ781"
                              • 戦争障害者の社会史 « 名古屋大学出版会

                                目 次 序 章 戦争障害者の時代 —— 社会国家のもう一つの源流 第Ⅰ部 第一次世界大戦へ 第1章 英雄か「怪物」か —— 第一次世界大戦までの戦争障害者支援 はじめに 1 近代以前の表象と支援 2 国民軍の創設と民間慈善の組織化 3 統一戦争期の戦争障害者支援 —— 軍事年金法の拡充 4 第一次世界大戦前の状況 —— 1906年の軍事年金法改正 おわりに 第2章 「労働による自立」 —— 第一次世界大戦下の戦争障害者支援 はじめに 1 開戦時の戦争障害者支援 2 戦争障害者支援の拡充 —— 医療支援 3 「労働による自立」の貫徹 —— 戦争障害者への就労支援 4 農村移住 おわりに 第Ⅱ部 戦間期 第3章 「帰還者」の相互支援 —— 戦争障害者の組織化と政治化 はじめに 1 在郷軍人会と「キフホイザー同盟」 2 ヴァイマル期の除隊者・戦争犠牲者の組織化 3 ナチ党政権下における「合一」

                                • 「韓国社会への歴史的理解が深まる朝鮮民衆の社会史」 佐藤雄基の新書速報|好書好日

                                  『朝鮮民衆の社会史 現代韓国の源流を探る』 趙景達(チョキョンダル)著 岩波新書 1232円 『消費者と日本経済の歴史』 満薗勇(みつぞのいさむ)著 中公新書 968円 偉人英雄だけではない、いや名も無き普通の人びとこそが歴史の主人公だ、そう気づかせてくれる2冊を紹介したい。朝鮮近代史の大家による(1)は、19世紀を中心に、村人の信仰や祭礼、婚姻や労働からみた女性の生き方、奴婢(ぬひ)や芸能民、行商人、義賊など周縁的人々の世界を豊かに描き出し、民衆運動から近代化のありかたを見通す。韓国は儒教社会といわれる半面、民衆世界には巫俗(ふぞく)(シャーマニズム)や仏教などの信仰が根づいており、「恨(ハン)の文化」、豊かな感情表現を生んだ。韓国社会への歴史的理解が深まる一冊。韓流ドラマ好きにもお薦めしたい。 「民衆」という普遍的な概念によって、知られざる多様な人びとを掬(すく)い上げた(1)に対して

                                    「韓国社会への歴史的理解が深まる朝鮮民衆の社会史」 佐藤雄基の新書速報|好書好日
                                  • 夜更かしの社会史 - 株式会社 吉川弘文館 歴史学を中心とする、人文図書の出版

                                    夜間も積極的に生産・消費をするようになり、不眠化した都市の活動。人びとはいかに夜を明かし、眠りについてどんな認識や習慣を生み出してきたか。夜の活用に対する志向や動き、安眠グッズ・睡眠学習器・眠気覚ましなどの商品の変遷を取り上げ、眠る/眠らないことの両方を同時に要請する産業社会の特性を追究。私たちの生活と睡眠の関係史に迫る。 序章 安眠/不眠を欲望する社会…右田裕規 Ⅰ部 眠らない工場の出現―生産領域の不眠化 第一章 規範化する睡眠とロマン化する不眠―二〇世紀初頭における睡眠言説のマッピング―…近森高明 はじめに―「この俺の不眠」と「みんなの睡眠」 一 睡眠言説のマッピング―睡眠はいかに語られたか 二 規範化される睡眠―睡眠言説の構造分析 三 ロマン化される不眠―例外者の括り出し おわりに―現代に続く「よき睡眠」と「よき人生」のループ 第二章 「夜なべ」の近代史…右田裕規 はじめに 一 近世

                                      夜更かしの社会史 - 株式会社 吉川弘文館 歴史学を中心とする、人文図書の出版
                                    • 日本国憲法のお誕生 -- その受容の社会史| 有斐閣

                                      日本国憲法の誕生は急ごしらえの舞台上での一幕の乱舞劇であった。国民抜きの国民主権劇をだれが振付をして,だれが踊ったのか。これまで歴史のひだに隠されていたもうひとつの憲法物語を,制定記念グッズや祝賀行事,公式記録などの深読みを通してひも解く。〈4色刷〉 ◆法学教室の「Book Information」コーナーにおいて,編集担当者が本書を紹介!!  →記事を読む はじめに 第1章 新憲法普及啓発グッズの三点盛り 第2章 官も民も記念品作り 第3章 昭和天皇の「日本國憲法」 第4章 草の根の祝賀行事と解説パンフレット 第5章 新憲法記念絵葉書と記念切手 第6章 生き延びた旧憲法の制度 第7章 新憲法記念映画 第8章 新憲法のテキスト 第9章 新憲法の普及,啓発用文献 第10章 日本国憲法の周辺エピソード 第11章 日本国憲法制定のエピローグ 第12章 日本の憲法は変われども「日本国憲法」は変わら

                                      • Amazon.co.jp: イギリス社会史 1580-1680 ――経済・社会秩序・文化 (ちくま学芸文庫 ラ-14-1): キース・ライトソン (著), 中野忠 (翻訳), 山本浩司 (翻訳): 本

                                          Amazon.co.jp: イギリス社会史 1580-1680 ――経済・社会秩序・文化 (ちくま学芸文庫 ラ-14-1): キース・ライトソン (著), 中野忠 (翻訳), 山本浩司 (翻訳): 本
                                        • 植松青児 on Twitter: "【シェア大歓迎】安倍前首相が絶賛した施設の問題点を指摘した記事、「金曜日」Web版に掲載されました。 「社会史・労働史が欠落した「産業遺産情報センター展示」 安倍が大喜びした「給料袋」とは正反対の事実が長崎地裁での訴訟で認定されて… https://t.co/Dm8vmija0h"

                                          【シェア大歓迎】安倍前首相が絶賛した施設の問題点を指摘した記事、「金曜日」Web版に掲載されました。 「社会史・労働史が欠落した「産業遺産情報センター展示」 安倍が大喜びした「給料袋」とは正反対の事実が長崎地裁での訴訟で認定されて… https://t.co/Dm8vmija0h

                                            植松青児 on Twitter: "【シェア大歓迎】安倍前首相が絶賛した施設の問題点を指摘した記事、「金曜日」Web版に掲載されました。 「社会史・労働史が欠落した「産業遺産情報センター展示」 安倍が大喜びした「給料袋」とは正反対の事実が長崎地裁での訴訟で認定されて… https://t.co/Dm8vmija0h"
                                          • ウイルスの社会史 - Wikipedia

                                            理学療法を受ける幼いポリオ後遺症の患者、1950年代。 ウイルスの社会史 (ウイルスのしゃかいし) では、ウイルスとウイルス感染が人類の歴史へ与えた影響について記述する。ウイルスを原因とする伝染病は、約12,000年前の新石器革命で人間の行動が変化し、人口が密集した農業共同体が形成されたときに始まった。これによってウイルスは急速に拡散し、その後風土病となった。植物や家畜のウイルスも増加し、人間が農耕や牧畜に依存するようになるにつれ、ジャガイモのポティウイルス(英語版)や家畜の牛疫といった病気が壊滅的な結果をもたらすようになった。 天然痘と麻疹のウイルスは、ヒトに感染するウイルスの中でも最も古いものである。他の動物に感染するウイルスから進化したこれらのウイルスは、数千年前にヨーロッパと北アフリカの人類の前に初めて出現した。これらのウイルスは後にヨーロッパ人によって新世界へと運ばれたが、先住民

                                              ウイルスの社会史 - Wikipedia
                                            • 友人の社会史 - 株式会社晃洋書房

                                              序章 友人関係を社会からとらえなおす 1 なぜいま友だちを問うのか 2 市民社会の友人から親密な友人へ 3 高まる注目と複雑化する関係性:現代社会の友人研究 4 友人概念の社会的変化を解き明かす:本書の着眼点 第1章 複雑化する友人関係 1 友人関係のとらえなおし:本章の着眼点 2 社会調査から見る友人関係の変化 3 新聞記事の件数からみる友人関係 4 友人、親友記事の分水嶺:友人たちの2000年問題 第2章 親友の30年史:新聞のなかの親友 1 友人にむけられた社会の目線をよむ 2 使用するデータ 3 使用するコードと集計結果 4 親友記事の内容の変遷 5 変化する親友の語り 第3章 投書欄に見る親友のあり方:個人化・心理主義化への移行 1 投書欄の分析をつうじて 2 親友記事における「声」の位置づけ 3 「声」における親友描写の変化:分水嶺としての2000年 4 「声」における親友の描

                                              • 東アジア古代の車社会史  ―臨川書店

                                                東アジア古代の車社会史 岡村秀典著 菊判上製・468ページ 税込13,200円(本体12,000円+税) ISBN978-4-653-04513-7【2021年7月刊】 機動性を求めた戦車からステイタスシンボルとしての車馬へ、やがて貴族制の成立とともに遅鈍な牛車に乗りかえるーー先史時代から魏晋南北朝時代まで、社会の発展に車はどのように寄与してきたのか。林巳奈夫『中国古代車馬研究』(2018)収録の原論文から半世紀、陸続と発表されてきた考古学調査と研究成果を集大成する。一国史の議論に閉ざされている古代日本の牛車にも目を向けた意欲作。 ●書籍目次に次の誤りがありました。 目次 (誤)はじめに・・・3   (正)はじめに・・・7 目次 (誤)第1章・・・7    (正)第1章・・・11 ※以下すべての目次ノンブルに4頁ズレ 読者の皆様ならびに関係者の皆様にご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申

                                                • 路地の記憶 ヒップホップ的なるものの社会史 - the 3rd Area of “C”

                                                  ストリートカルチャーは、1970年代にアメリカ合衆国ニューヨークのブロンクス地区でアフリカ系、カリブ系、ヒスパニック系の人々が生んだ文化とされます。その中心だったのがヒップホップでした。ブレイキン(ブレイクダンス)、MC(ラップ)、DJ、グラフィティ(アート)の4つの要素から構成されています。近年注目されることが多くなったストリートカルチャーですが、市街地・繁華街の路地から生まれ、すでに半世紀の歴史を有している文化なのです。 2024年7月から8月にパリで開催の第33回オリンピック競技大会では、ブレイキンが初採用されました。川崎市内のJR武蔵溝ノ口駅の周辺は、世界トップクラスのダンサーたちの練習場所となっていることからブレイキンの聖地として知られるようになり、川崎市全体でブレイキンを含むアーバンスポーツやミューラルアートなどの若者文化を支援しています。 本展では、近現代日本のストリートカル

                                                    路地の記憶 ヒップホップ的なるものの社会史 - the 3rd Area of “C”
                                                  • 「会社=社会」という謎:民俗学者とともに考える「日本の会社」のわからなさ【会社の社会史#1】

                                                    日本のビジネスマン。1952年(Photo by Smith Collection/Gado/Getty Images) リモート勤務の増加によってオフィスから足が遠のく人が増えたいまでも、「会社」は、私たちの社会のなかで異様な存在感を放っている。そんな会社の語られざる正体を探るべくスタートしたのが、「WORKSIGHT[ワークサイト]」と誠品生活日本橋のコラボレーションによるイベントシリーズ「会社の社会史 -どこから来て、どこへ行くのか-」である。 その第1回が開催された、2022年11月15日。ひもといた書籍を山と積み、学べば学ぶほど見通しが悪くなる視野のなか、畑中・山下・若林のパネラー3名は、恐る恐る語り出した。はたして、会社とは何なのだろう? text by Fumihisa Miyata / Kei Wakabayashi 会社の「社」は神社の「社」? 若林 そもそも、なんで「会

                                                      「会社=社会」という謎:民俗学者とともに考える「日本の会社」のわからなさ【会社の社会史#1】
                                                    • (再翻訳)ジャマイカ音楽アルバムカバー社会史|IN da LIBRARY

                                                      https://note.com/kijihon/n/ne3e0105cf994 これを翻訳し直しました。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ジャマイカ音楽のファンではない人が想像するジャマイカ音楽の画は、おそらくBim Sherman「Exploitation」のようなカバーである。 使い倒されたラスタファリアンカラー、ドレッドの男たち、ぼんやりと政治的な抑圧や自己反省がないポジティブシンキングにまつわるタイトル多くの人にとって、このルーツレゲエのビジョンとリードシンガーの神格化、これらはジャマイカ音楽が持つ一側面にすぎない(率直に言うと、ジャマイカ音楽産業はこの側面の人気にあやかった資本主義に追いすがった。それに対して大いに抗ってはいない) ジャマイカ音楽を少し掘り下げていくとルーツレゲエの蓄積となっている多くのジャンルを発見するだろう。これらのジャンルのアルバムカバー、Bob Marl

                                                        (再翻訳)ジャマイカ音楽アルバムカバー社会史|IN da LIBRARY
                                                      • 「立身出世」の明日はどっちだ:民俗学者と読む「会社」の本【会社の社会史#4】

                                                        2015年10月16日、東京都内のオフィスから退勤する若きビジネスパーソンたち Photo by Chris McGrath/Getty Images 日本橋の片隅で、会社という存在のわからなさに対峙してきた「会社の社会史」。多くの書籍を読み解きながら展開してきたトークシリーズが、より参加者と距離を近くし、かつ課題図書を設けるかたちでリニューアルを遂げた。今回のお題は、松沢裕作『日本近代社会史:社会集団と市場から読み解く 1868-1914』(有斐閣、2022年)と竹内洋『立志・苦学・出世:受験生の社会史』(講談社学術文庫、2015年)。わたしたちの日々は、どんな「立身出世」観の歴史の上に成り立っているのだろう。 text by Fumihisa Miyata そもそも、出世欲はある? 畑中 今回から第2シーズンと銘打っておりまして、第1シーズンで開催した3回とは、少しだけ方針を転換してい

                                                          「立身出世」の明日はどっちだ:民俗学者と読む「会社」の本【会社の社会史#4】
                                                        • 桃崎有一郎「日本「肉食」史の進展に寄せて〈学術雑誌の書評のあり方〉を問う:中澤克昭著『肉食の社会史』を題材に」 - 達而録

                                                          今回は、桃崎有一郎氏の「日本「肉食」史の進展に寄せて〈学術雑誌の書評のあり方〉を問う:中澤克昭著『肉食の社会史』を題材に」という論考を取り上げて、私なりの感想を述べたいと思います。 digital-archives.sophia.ac.jp この論考は、前半中澤克昭『肉食の社会史』(山川出版社、2018)についての書評であり、全くの門外漢である筆者にも本書の魅力がよく分かるものになっています。そして、後半は「提言としての書評論」と題し、一風変わった文章が載せられています。 今回この論考を取り上げたのは、その後半部分で、「書評とはどうあるべきか?」という問題に対して、分野の垣根を越えた刺激的な問題提起がなされているからです。(もう一点、桃崎氏は『礼とは何か:日本の文化と歴史の鍵』などで、日本史の側から中国の礼制関連のことを研究されており、いつか中国学の側から「書評」をされることがあるのではな

                                                            桃崎有一郎「日本「肉食」史の進展に寄せて〈学術雑誌の書評のあり方〉を問う:中澤克昭著『肉食の社会史』を題材に」 - 達而録
                                                          • 【書評】「戦争のリアル」あってこその平和主義:吉田裕編『戦争と軍隊の政治社会史』

                                                            数カ月前に東京・九段の「戦傷病者史料館(しょうけい館)」を訪れた。狭い路地のビル内にひっそりとあり、入館者はほとんどいなかった。2フロアの展示室には、1964年頃まで各地で見られた白衣の傷痍(しょうい)軍人(戦傷病者)たちの苦難の歴史が凝縮され、モノや証言による圧倒的な「戦争のリアル」があった。戦争体験者が消えつつあるいま、戦争の実態に立脚する歴史学はますます重要だ。本書は、そうした問題提起をはらんだ若手研究者らの学術書である。 戦場体験と精神疾患の関連性 『日本軍兵士―アジア・太平洋戦争の現実』(中公新書、2017年)などで知られる歴史学者、吉田裕・一橋大学名誉教授にゼミ指導を受けた12人が、氏の定年退官を機に編んだ記念論文集。事実に基づいて軍隊や兵士の実相が、メディア、地域社会、文化、ジェンダーなどさまざまな視点から描かれている。 ここではテーマに沿った3部構成の中で、皇軍兵士の姿を実

                                                              【書評】「戦争のリアル」あってこその平和主義:吉田裕編『戦争と軍隊の政治社会史』
                                                            • 会社と家と男女の役割と:民俗学者と考える労働・ジェンダー【会社の社会史#3】

                                                              ある家族の散歩。1952年、東京、日曜日 Photo by Smith Collection/Gado/Getty Images 「WORKSIGHT[ワークサイト]」と誠品生活日本橋のコラボレーションによるイベントシリーズ「会社の社会史 -どこから来て、どこへ行くのか-」、その第3回が、2023年1月17日に開催された。「会社」と「社会」の関係を解きほぐした第1回、「勤労」観の形成過程を考えた第2回に続く第3回で取り組むのは、会社と家、そしてジェンダーというお題。 与謝野晶子ら先達たちが交わしてきた議論をさまざまな書籍から学んでいくと、日本社会が近代化するなかで生まれた、ある歪みが浮かび上がってきた。 text by Fumihisa Miyata / Kei Wakabayashi 女性を雇用するインセンティブ 山下 今回、イベント当日を迎えるまでにいくつか批判的な反応をいただきました

                                                                会社と家と男女の役割と:民俗学者と考える労働・ジェンダー【会社の社会史#3】
                                                              • 日本の「勤勉」と資本主義の「倫理」:民俗学者と考える「会社」の謎【会社の社会史#2】

                                                                明治時代、秋に米の収穫をする女性たち Photo by Culture Club/Getty Images 「WORKSIGHT[ワークサイト]」と誠品生活日本橋のコラボレーションによるイベントシリーズ「会社の社会史 -どこから来て、どこへ行くのか-」の第2回が、2022年12月13日に開催された。「会社」が「社会」の真ん中でふんぞり返っているのはなぜなのか、手探りで議論を始めた第1回を経て、第2回は「勤労」観の形成プロセスにフォーカス。 課題本3冊と格闘する、畑中・山下・若林のパネラー3名。少しずつ見えてきたのは、昨日も今日も明日も、働き、働き、働き続ける、私たちの「精神」の淵源だ。 text by Fumihisa Miyata / Kei Wakabayashi 渋沢栄一は実学っぽくない 畑中 今回のトークは予告で、渋沢栄一の『論語と算盤』、そしてマックス・ウェーバーの『プロテスタン

                                                                  日本の「勤勉」と資本主義の「倫理」:民俗学者と考える「会社」の謎【会社の社会史#2】
                                                                • 筑摩書房 新版 魔女狩りの社会史 / ノーマン・コーン 著, 山本 通 著

                                                                  「幼児を殺して貪り喰い、近親相姦を行い、十字架に唾をかけ、魔王を崇拝する」―近世のキリスト教世界において激しく非難された「魔女の社会」は、すべてが捏造されたものにすぎない。では、それらの言説はどのような伝統を持ち、いかにして「魔女たち」と結びつき、そして「魔女狩り」に寄与してきたのか。厳密な資料読解を通して、排除と迫害が生み出される条件とその仕組みを明らかにする。また、近代の魔女狩り研究が、どのようにその過ちを増幅し流通させることになったのかについても徹底的に検証する。 古代における序幕 悪魔とその力にかんする見解の変化 中世の異端の悪霊化 テンプル騎士団の壊滅 儀礼的魔術の実在 悪霊を崇拝する魔術師は存在しなかった 魔女の社会は実在しなかった 民衆の想像の中での夜の魔女 魔女狩りの開始についての誤った通説 魔女狩りは実際に、どのように始まったのか

                                                                  • 『「音」と「声」の社会史』坂田謙司 -書籍紹介-京都の法律文化社-

                                                                    この社会には多くの「音」と「声」が存在し、様々な情報を伝え、日常会話としてコミュニケーションに用いられている。本書では、ふだん意識することのない「音」と「声」が、いかに我々との関係を切り結んできたのかを振り返ることで、その意味を問い直す。

                                                                      『「音」と「声」の社会史』坂田謙司 -書籍紹介-京都の法律文化社-
                                                                    • 西洋中世社会史学者阿部謹也の秘密 | AMOR

                                                                      いとうあつし(東京教区司祭) 『AMOR』の石井編集長から、「今月は中世を特集するので、中世についての見方を変えて豊かにしてくれた阿部謹也先生のひととなりや学風、その業績の特色について、直接学ばれた立場から何か書いてほしい」との依頼を受けました。確かに大学時代、“阿部ゼミ”に所属してはいましたが、不肖の弟子であった私にいったい何が書けるのか、まことに心許ないかぎりであることを最初にお断りしておきます。 1982年4月、一橋大学の3年生になった私は、阿部先生が担当するゼミナールの門を叩きました。『ハーメルンの笛吹き男』や『中世を旅する人びと』『中世の窓から』といった一般向けの(一般ウケする)著作がベストセラーとなり、社会史ブームの到来とともに阿部謹也の名が広く世に知られるようになっていたにもかかわらず、どうみても食べていけそうにない西洋中世社会史のゼミに集った同期は、私も含めてたったの5人、

                                                                        西洋中世社会史学者阿部謹也の秘密 | AMOR
                                                                      • 友人の社会史 石田 光規(著/文) - 晃洋書房

                                                                        紹介 近くて遠い、私たちの「親友」 「親友」とは何でも相談できる身近な存在か、それとも複雑で不安定な友人関係の中で理想化された幻想なのか。 新聞記事に表れた「親友」分析を通じて、「友人関係」に向けられた社会の目線を読み解く。 目次 序章 友人関係を社会からとらえなおす 1 なぜいま友だちを問うのか 2 市民社会の友人から親密な友人へ 3 高まる注目と複雑化する関係性:現代社会の友人研究 4 友人概念の社会的変化を解き明かす:本書の着眼点 第1章 複雑化する友人関係 1 友人関係のとらえなおし:本章の着眼点 2 社会調査から見る友人関係の変化 3 新聞記事の件数からみる友人関係 4 友人、親友記事の分水嶺:友人たちの2000年問題 第2章 親友の30年史:新聞のなかの親友 1 友人にむけられた社会の目線をよむ 2 使用するデータ 3 使用するコードと集計結果 4 親友記事の内容の変遷 5 変

                                                                          友人の社会史 石田 光規(著/文) - 晃洋書房
                                                                        • 筑摩書房 陸軍将校の教育社会史(上) ─立身出世と天皇制 / 広田 照幸 著

                                                                          戦時体制を支えた精神構造は、「滅私奉公」ではなく「活私奉公」だった。第19回サントリー学芸賞を受賞した教育社会史の傑作が、待望の文庫化! シリーズ:ちくま学芸文庫 1,320円(税込) Cコード:0121 整理番号:ヒ-19-1 刊行日: 2021/07/08 ※発売日は地域・書店によって 前後する場合があります 判型:文庫判 ページ数:352 ISBN:978-4-480-51053-2 JANコード:9784480510532 購入

                                                                          • 広田照幸『陸軍将校の教育社会史』(上)(下)ちくま学芸文庫の書評 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

                                                                            本書は1997年に刊行された学術書の24年ぶりの文庫版である。しかし、今読んでもワクワクするほど面白い。著者の広田照幸は教育社会学者で、その関心は軍人さんの「滅私奉公」イデオロギーは本気だったのか?を確認することにある。とはいえ、いやいや本音は「立身出世」主義だったんだよという結論を導き出すために次々に繰り出される、さまざまな歴史資料のディテールのあれこれがたまらなく面白いのだ。それは、著者の問題関心からは少しずれるかも知れないが、いわば「陸軍将校のキャリアデザイン史」としての面白さである。 将校の地位が約束された陸軍士官学校、幼年学校は、いうまでもなく戦前期日本のエリートコースの一つだった。しかし、旧制高校→帝国大学というエリートコースと比べると、少し違いがあった。それは「大学を出るには少なくとも一万円は用意しなければなるまい。専門学校でも三千や五千の金はかゝる筈である。(中略)現在家貧

                                                                              広田照幸『陸軍将校の教育社会史』(上)(下)ちくま学芸文庫の書評 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
                                                                            • シンポジウム:戦後日本科学技術の社会史における世紀転換期,2009年度年会報告

                                                                              メタデータをダウンロード RIS形式 (EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)

                                                                              • CiNii 図書 - 識字と読書 : リテラシーの比較社会史

                                                                                識字と読書—その課題と方法 第1部 国家・社会の編成と文字(宗教改革期のドイツにおける読書・コミュニケーション・公共性—“宗教改革的公共性”をめぐって;統治のための識字—植民地期インドの行政管理と統計;明治期日本における識字と学校—国民国家とリテラシー) 第2部 民衆世界と読書(日本近世上層町人における“家”の教育;日本近世における出版と読書—読者層の拡大と出版の変移;啓蒙期パンフレットとその読者層—『ウィーンの小間使い娘』を中心に;読書する自画像—建国期アメリカに於ける巡歴説教師の自伝を読む;一九世紀末ドイツの家庭医学書の「科学化」—ルッツェ著『ホメオパシー教本』を中心に) 第3部 交錯する文字世界(明治前期における書籍情報と書籍流通—信州北安曇郡清水家の書籍購入と兎屋誠;読み書き教育効率化と標準発音普及を目指して—一九世紀後半イギリスの綴り字改革論;セクシュアル・リテラシー—戦間期のイ

                                                                                • コモン・ロー教育の社会史

                                                                                  メタデータをダウンロード RIS形式 (EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)