3月12日、アメリカの航空機メーカー「ボーイング」社に倒産の危機が迫っていることを、ブルームバーグが報じた。生産停止中の「737MAX」の生産再開に備えるため、138億ドル(約1兆4300億円)の融資枠を確保していたが、今週中にも使い切ってしまうという。 「737MAX」は、ボーイング社が製造する小型ジェット機の最新作。2017年から運航を開始したが、2018年10月にインドネシアで墜落事故が発生。2019年3月にはエチオピアでも墜落し、世界的に737MAXの運航が停止された。ボーイング社は、現在も同機の生産を停止している。 航空産業に詳しい関係者が、同社の状況についてこう語る。 「ボーイング社の737シリーズといえば、50年以上続くベストセラーです。レガシー機といっても過言ではないでしょう。その最新鋭機・737MAXの運航停止で、約9兆円分の新規受注が失われたと聞きました。相当な打撃を受