北海道羅臼町で保護された国の天然記念物オジロワシが、散弾4発を被弾していたことがわかった。近距離から狙って撃たれた可能性が高いといい、専門家は「許されることではない」と批判している。 オジロワシは今月13日、羅臼港でおぼれているところを知床財団の職員らに保護された。連絡を受け、野生動物専門の動物病院「猛禽(もうきん)類医学研究所」(釧路市)代表の獣医師、斉藤慶輔さんが応急処置を施した。外傷はなく、X線検査で被弾がわかった。 散弾は直径3・25~3・5ミリの水鳥猟用の鉛弾。左の翼、尾の基部、右足の指部から計4発が見つかった。どの傷もすでにふさがっており、被弾からかなり時間が経っているとみられるという。 斉藤さんによると、4発も被弾していることから流れ弾の可能性は低いという。弾の有効射程は40~50メートルで、木などから飛び立とうとしたところを下から撃ったとみられる。故意に撃った場合、鳥獣保護