優れたIT事例を表彰する日経コンピュータ主催「IT Japan Award 2020」。20年に及ぶみずほ銀行の基幹系システム全面刷新がグランプリに輝いた。準グランプリはワークマン。特別賞には東京都など3事例が選ばれた。 グランプリを受賞したみずほフィナンシャルグループは、構想から20年の歳月をかけた勘定系システム刷新プロジェクトを完遂し、2019年7月に新システムを全面稼働させた。2011年にプロジェクトを始めてからの投資額は、東京スカイツリーの建設費7本分に相当する4000億円台半ばに達している。 選考にあたっては、2度の大規模システムトラブルによる仕切り直しを乗り越え、経営者が自身の進退を賭けて指揮を執って最大の経営課題を解決した点を高く評価。プロジェクトメンバーが一致団結して、超巨大システムを一から再構築するという困難なプロジェクトを完遂した点なども評価し、グランプリに選出した。