【読売新聞】 高知海上保安部などは20日、高知県の仁淀川の河口でシラスウナギを密漁していたとして、住所、職業不詳の男(19)を県漁業調整規則違反容疑で現行犯逮捕したと発表した。容疑を認めているという。 発表によると男は19日午後8時
釣りビジョンの釣り情報番組「釣りうえーぶ」で、釣り人の密漁につての罰則が引き上げられたことを伝えていました。 釣りや海遊びを楽しむ者として関わってくることなので、密漁について法律関係を整理してみました。 密漁を罰する法律には幾つかあって、一般の釣り人に関係する規制はどれなのかわかりにくいです。 法律はどうなっているのか 個人の密漁が4倍に TV番組の中で、「水産庁密漁対策」でインターネット検索して詳細を見てほしいと案内されていたので、さて見てみましょう。 Google検索でトップに表示された「密漁を許さない ~水産庁の密漁対策~」はhttps化されておらず、保護されていない通信と表示されるのでリンクは張りませんが、興味の有る方は検索してご覧ください。 罰則が強化された理由は、密漁が増加しているからのようです。 漁業者と遊漁者(釣りなど海遊びをしている個人)の合計では2003年を底にして20
<くらしナビ・環境> 日本人の食文化に根付くニホンウナギ。しかし、生態は謎だらけで、卵から成体にまで完全養殖できたのは、ほんの10年ほど前のこと。いまだに解明されていないことも多い。完全養殖の最前線と貴重な資源を生かす試みを追った。 ●研究進む完全養殖 立ち入りが制限された水産研究・教育機構増養殖研究所南伊豆庁舎(静岡県南伊豆町)の研究棟。整然と並ぶ各20リットルの水槽の中に、「レプトセファルス」と呼ばれるニホンウナギの幼生がいた。長さ2~3センチ、体は透明で目を凝らさないと分からない。 「一つの水槽に300匹ほど飼育している。この中で稚魚のシラスウナギになるのは約4%。それでも確率はいい方」。責任者の山野恵祐・ウナギ種苗量産研究センター長が教えてくれた。私たちが食べる養殖ウナギは、沿岸で取ったシラスウナギを養鰻(ようまん)場で育てたもの。ただ、ニホンウナギの生態はほとんど分かっていなかっ
【悲報】絶滅危機の二ホンウナギの稚魚持ち出しが繰り返された事件、韓国によるものだった…密輸で爆益 Tweet カテゴリ韓国 0 :ハムスター速報 2020年8月19日 15:00 ID:hamusoku 絶滅のおそれがあるニホンウナギの稚魚を不正に国外に持ち出そうとしたとして、大阪の男らが逮捕された事件で、男が「韓国に住む人物からの指示で稚魚を持ち出していた」などと供述していることが捜査関係者への取材でわかりました。警察はこの人物からの指示で不正な持ち出しが繰り返されていたとみて調べています。 大阪・泉大津市に住む坪田利昭容疑者(59)は、ことし1月、関西空港から香港に向かう航空便で、ニホンウナギの稚魚、「シラスウナギ」およそ60キロを不正に持ち出そうとしたとして、先月、関税法違反の疑いで逮捕されました。 坪田容疑者は稚魚を仕入れたうえで、別の男らに持ち出しを指示していたことがわかっていま
環境省がニホンウナギを「絶滅危惧種」としてから2月1日で、10年になりました。 国産の養殖うなぎの生産量でおよそ4割を占める鹿児島県では医薬品開発に関わる企業が、稚魚のシラスウナギの大量生産に向けて研究を進め、2026年度には10万尾を生産できる体制の確立を目指すとしています。 鹿児島市に本店を置き医薬品開発の受託を事業の柱とする新日本科学は、9年前からうなぎの研究を始め、6年前には、人工海水を使ったシステムでシラスウナギまで育てることに成功しました。 2019年からは水質の良い沖永良部島に新たに研究施設を設けて、天然の海水を使った大量生産の研究に取り組んでいて、今回、その施設に初めてカメラが入りました。 施設はいくつかの部屋に分かれ、このうち、ふ化した幼生をシラスウナギになるまで育てる部屋では、研究員がえさを与えるたびにおなかの張り具合などでえさを食べているかどうか確認していました。 最
毎年うなぎの蒲焼きを食べたくなるこの季節がやって参りました。 コンビニの予約は早くも完売が続出。今年はテイクアウトも登場しそうです。 一体「土用の丑の日」って何でしょう。 〈目次〉 2020年の「土用の丑の日」はいつ? 「土用の丑の日」は陰陽五行説に由来する 「土用の丑の日」にうなぎを食べるのはなぜ? 国産と中国産の鰻は何が違う? 国産のうなぎ 中国産のうなぎ まとめ 2020年の「土用の丑の日」はいつ? 今年(2020年・令和2年)は「土用の丑の日」が2回あります。 7月21日(火)と8月2日(日)です。 2回もあるなんて得した気分ですね。 なぜ今年は2回になったのか、次に説明します。 「土用の丑の日」は陰陽五行説に由来する 「土用」は中国から伝わった陰陽五行説が基になっています。 私の本業である鍼灸と漢方の基本です。 陰陽は「太陽」と「月」のように物事を二極化して考えること。 昼と夜、
ニホンウナギの養殖に不可欠な稚魚のシラスウナギの今期(昨年12月から今年4月)国内漁獲量(採捕量)が3.7トンだったことが、水産庁の調べで判明した。統計が残っている1957年以来、最少となった。販売されているウナギのほとんどがシラスウナギを養殖したもので、自然保護団体などは保護の必要性を指摘している。 国内のシラスウナギ漁は都道府県が許可を出し、12月~翌年4月ごろまで沿岸部で行われている。シラスウナギの国内漁獲量は63年には232トン(大きな稚魚・クロコを含む)あったが、消費量が増えた80年代に入ると20トン前後に急減。2010年には9.2トンと初めて10トンを切り、13年には5.2トンまで落ち込んでいた。
絶滅危惧種に指定されているニホンウナギ。ふ化したばかりのいわば「赤ちゃんの」時期のえさが分からず、シラスウナギの大きさに育ったものを捕まえなくては、養殖が困難なのが現状です。 この壁を打ち破って完全養殖の実用化につなげようと、鹿児島大学の研究グループが取り組んだ最新の研究を取材しました。 (鹿児島放送局 記者 堀川雄太郎 映像取材 桑原健史) 【えさは動物プランクトンのふん!?】 鹿児島大学水産学部の久米元 准教授らの研究グループは、7年ほど前からギンアナゴやウツボ、ハモなどウナギ目の魚について、「レプトセファルス」と呼ばれる大きさ数十ミリほどの、ふ化したばかりの状態の個体を鹿児島湾で採取してきました。消化管のDNAを解析して、何をえさにしているか探るためです。 その結果、「カイアシ類」と呼ばれる動物プランクトンや、「オキアミ」の仲間の遺伝子が多く検出されたということです。 さらに顕微鏡を
我が国の密漁防止・漁業取締り 近年、悪質な密漁が問題になっています。特に、アワビ、ナマコ等は、沿岸域に生息し、容易に採捕できることから、密漁の対象とされやすく、組織的かつ広域的な密漁が横行しています。 また、資源管理のルールを十分に認識していない一般市民による個人的な消費を目的とした密漁も各地で発生しています。 密漁は、漁業の生産活動や水産資源に深刻な影響を与える行為です。 水産庁は、密漁に対して厳正に対処するとともに、密漁防止活動に取り組んでいます。 【パンフレット】密漁を許さない~沿岸密漁の対策について~(PDF : 821KB) 密漁の発生状況 令和4年の全国の海上保安部、都道府県警察及び都道府県における漁業関係法令違反(密漁)の検挙件数は、1,561件(うち海面1,527件、内水面34件)でした。 近年では、漁業者による違反操業が減少している一方、漁業者以外による密漁が増加傾向にあ
9月になってもスーパーから姿を消さないウナギの蒲焼き。あれ、ちょっと前までもう食べられなくなると言われてなかったか? 実は今、ウナギ業界がとんでもないことになっていた。『サカナとヤクザ』(小学館文庫)の著者である鈴木智彦氏がレポートする。 * * * 長引くコロナ禍は飲食業を直撃した。 全国のウナギ専門店も例外ではない。北九州市に本店を構える『田舎庵』の緒方弘氏によれば「もちろん影響はある。でもウナギは他の飲食店に比べるとまだいい」と解説する。中華のようにひとつの皿をシェアする料理は敬遠されやすいし、ラーメンやうどんはインスタントや冷凍食品に客を奪われやすいが、鰻丼・鰻重はハレの日のごちそうだからグループ客も単身客もいる。 「ただ客入りは地域によってかなり差がある。地方都市より東京などの都心部が厳しく、銀座にはコロナ禍以前に比べ25~30%の売り上げしかない店もある。こうなると厳しくて商売
今夏の「土用の丑の日」は7月23日と8月4日。この日に食べるものといえば、ウナギです。昔から暑さで夏バテをする人が多くいた時期のため、栄養たっぷりのウナギが定番の食材になりました。日本では今もスタミナ食として親しまれていますが、栄養豊富だからこそ実は食べすぎると体に良くないことも? 栄養士の和漢歩実さんにお話を伺いました。 【画像】「土用の丑の日」 ウナギを食べた人は意外に少ない? 昨年と一昨年のアンケート結果 ◇ ◇ ◇ 「土用の丑の日」の定番 夏バテ予防に向く栄養とは 近年は価格高騰が続いているウナギ。海洋環境の変化や乱獲などの影響で、養殖ウナギの稚魚(シラスウナギ)が獲れないそうです。そのため高額な魚になっていますが、古くから日本人に親しまれ、奈良時代の末期に成立したとされる「万葉集」にも夏痩せに良いとしてウナギを薦める歌があります。 ウナギの旬は本来、天然ものに脂がのってくる初秋か
ウナギ稚魚密漁、罰金3千万円に=現行の300倍、暴力団資金断つ-水産庁 2019年10月30日18時17分 水産庁は30日、絶滅が危惧されるニホンウナギの稚魚「シラスウナギ」を密漁した際の罰金の上限を、現行の10万円から300倍の3000万円に引き上げる方針を明らかにした。懲役の上限も6カ月から3年とする。罰則強化により、暴力団の資金源の一つとされる密漁に歯止めをかける。2023年から適用する方針。 ナマコ密漁、罰金3千万円=高級食材、暴力団資金断つ-水産庁 シラスウナギは歴史的な不漁が続いており、今漁期の取引価格は1キロ当たり219万円。高価な割に密漁に対する罰金が少ないことから不透明な取引が後を絶たず、漁業関係者らが罰則強化を求めていた。 新型コロナ経済対策・生活情報 消費税 携帯電話料金
新聞協会賞に中日・西日本 「リコール署名偽造」、他に5件 2021年10月06日18時21分 愛知県の大村秀章知事 日本新聞協会は6日、優れた報道に贈られる2021年度新聞協会賞に、中日新聞社と西日本新聞社の「愛知県知事リコール署名大量偽造事件のスクープ」など6件を選んだと発表した。 他の5件は、朝日新聞社の「LINEの個人情報管理問題のスクープ」▽新型コロナウイルス感染拡大下の高齢者施設で入所する母と防護服越しに抱き合う娘の姿を撮った毎日新聞東京本社の「ぬくもりは届く」▽ミャンマーの軍事クーデターにSNSを使って抵抗する市民を追ったNHKスペシャル「緊迫ミャンマー 市民たちのデジタル・レジスタンス」▽東日本大震災から10年の動きを長期にわたって多角的に検証した河北新報社の報道▽「白いダイヤ」とも呼ばれるシラスウナギの密漁や闇取引の実態に迫った高知新聞社の長期連載企画。 技術賞は運転中の輪
アサザプロジェクトのていあん『かすみがうらにウナギをよびもどそう!』 アサザプロジェクトは、社会の様々な人たちに、これからの社会のあり方を提案しています。そのひとつが、霞ヶ浦に昔はたくさんいたウナギを呼び戻すという提案です。 実は、霞ヶ浦は1960年代までは、日本で一番ウナギが獲(と)れる湖だったのです。 ところが、1970年代に逆水門という霞ヶ浦と海の間にできた門が閉められたことで、ウナギのこどものシラスウナギが霞ヶ浦に入ることができなくなってしまいました。シラスウナギは毎年秋から冬にかけて海から利根川をさかのぼり霞ヶ浦にまで来ていたのです。でも、逆水門が閉められてしまったために、シラスウナギはまったく霞ヶ浦に入ることができなくなりました。 逆水門は霞ヶ浦の水を農業や工業で使うために、海からの塩水が霞ヶ浦に入ることを防ぐために閉められてしまいましたが、それによって、それまで海から霞ヶ浦に
国際自然保護連合(IUCN、本部・スイス)が今月公表した最新のレッドリストで、マツタケが絶滅危惧種に加わり、今年は豊漁のニホンウナギも依然として絶滅リスクが高いと評価された。日本の高級食材が食卓から消える日は近いのか。現状と課題を探った。 ●ウナギは依然「危機」 2014年に絶滅リスクが2番目に高い「絶滅危惧ⅠB類(危機)」に認定されたニホンウナギは、5年ぶりに再評価した結果、ⅠB類に据え置かれた。3世代に当たる24年間で少なくとも50%以上減っているが、最もリスクが高い「絶滅危惧ⅠA類(深刻な危機)」の評価基準である「80%減」には当たらないとされた。ただ、深刻な状況が続いていることに変わりはない。 ニホンウナギは太平洋のグアム島周辺で生まれ、稚魚(シラスウナギ)が海流に乗って日本など東アジアの沿岸まで回遊し、河川を上る。淡水域で約10年を過ごした後、生まれた海域まで戻り、産卵して一生を
こういったお仕事もしているので、ちゃんと情報発信します。 うなぎの市況として6月の上期としての個人的見解。 シラスウナギの状況 シラスウナギは最終的に日本・中国・台湾・韓国の4カ国で約90tに迫る採捕量となりました。ここ数年で見ても豊漁です! ちなみに近々の数値は 2019年度 約22t 2018年度 約26t 2017年度 約63t 2016年度 約39t 昨年度はほんとひどかったですね。 今後約二年分は安泰と言える採れ高だと言われています。 中国産鰻蒲焼の状況 コロナウイルス蔓延、シラスウナギ豊漁の観点から相場は暴落しています。休業や時短営業を余儀なくされた外食関係を除き、量販店は巣ゴ盛需要の恩恵で需要は一気に高まり、特に関西や中京地区では昨対を大きく超えている状況です。 しかし、4月の通関統計を見る限り、昨年度より累計で約2,000tも少ない輸入量や保管冷蔵庫の満庫状態から6-7月
警察と消防、海上保安庁などによりますと、22日午後8時半ごろ、「シラスウナギ漁をしていた複数人が流された」と通報があったということです。 【写真を見る】シラスウナギ漁の5人が海に流される…海保が全員無事救助 同じ場所では9日にも3人が流される(高知・仁淀川河口) 海上保安庁の船が救助活動にあたり、午後10時までに成人男性5人が救助されました。5人とも、ライフジャケットを着ていたということです。全員、ケガはありません。「8人くらいが流された」という情報もありましたが、流されたのは5人だったことが分かり、高知海上保安部は捜索を中止しました。 高知海上保安部によりますと、現場は高知市と土佐市の間を流れる仁淀川で、26人グループでシラスウナギ漁をしていたということです。当時、満潮から干潮へと向かう時間帯のため、引き潮が強く、仁淀川河口から900メートル沖まで流されたということです。 この場所では、
ウナギ、安くなるかも? 稚魚、過去最高2年前に比べ「半値」に ニホンウナギの稚魚「シラスウナギ」の2020年漁期(19年12月~20年5月)で、1キロ当たりの平均取引価格は前年を34・2%下回る144万円だったことが30日、水産庁への取材で分かった。過去最高の299万円だった2年前に比べると、半値以下の水準になり、高騰しているウナギの値段が安くなる可能性も出ている。 シラスウナギの池入れ数量と平均取引価格 稚魚を池で育てて出荷する養鰻(ようまん)業者が国内漁師から仕入れた価格と、海外から輸入した値段の平均値。静岡や愛知、宮崎、鹿児島など主産地7県の取引価格をまとめた。国内外とも豊漁で、大幅に下がったという。 静岡県内で水揚げした稚魚の取引価格は1キロ当たり100万円で始まり、漁期最終盤は30万円まで下がった。 20年漁期に養鰻業者が池入れした稚魚は20・1トンで、前年より32・2%増加した
今年の夏も土用の丑の日を中心に多くの飲食店やスーパーマーケットがウナギのかば焼きを販売している。一方で、ヨーロッパウナギやニホンウナギは絶滅危惧種であり、国内で流通するウナギの5~7割がIUU(違法・無報告・無規制)漁業由来と言われている。いま水産庁が検討中の「水産流通適正化法」の対象魚種にウナギが入れば、この状況を変えられる可能性が高い。(オルタナ編集委員=瀬戸内千代) 水産庁は、科学的な資源管理に基づく持続可能な漁業を目指し、2020年に漁業法を大幅に改正した。その一環として公布された水産流通適正化法では、適正な漁業を脅かすIUU漁業由来の水産物を市場から締め出すべく国内流通と輸入それぞれのトレーサビリティを強化する。 詳細は年内に決まる予定で、5月から水産庁が有識者らと検討を重ねている。この検討会にはマルハニチロやイトーヨーカ堂も参加している。 IUU漁業は、違法(Illegal)・
近畿大学が11月1日、ニホンウナギの人工ふ化と50日の飼育に成功したと発表し、大きな注目を集めました。ねとらぼでは同研究を率いた近畿大学水産研究所(近大水研)の田中秀樹教授に取材。今回の発表がどのような意味を持つのか、改めて振り返ります。 【画像】田中教授 ニホンウナギは2014年に絶滅危惧種に指定されるなど生息数が減少しており、国内で流通している国産ウナギの99%以上が養殖という状況です。養殖の元となる種苗には100%、シラスウナギと呼ばれる天然の稚魚を用いているものの、近年はシラスウナギの漁獲量が著しく減少し、それに伴う密漁があとを絶たず問題視されています。 ウナギという食文化を守るためにも、人工種苗を親として次世代を生産する「完全養殖」は非常に重要な取り組みとなります。完全養殖そのものは2010年に世界で初めて水産研究・教育機構(水研機構)が成功し、その後いらご研究所も達成していまし
ウナギの稚魚で減少傾向にあるシラスウナギを有効利用するため、新たな生産技術が愛知県で開発されました。おいしさはそのまま、大きさは2倍のウナギが登場です。 愛知県西尾市の一色うなぎ漁業協同組合などは、ウナギの稚魚で減少傾向にあるシラスウナギを有効利用するため、「大豆イソフラボン」を餌に混ぜてウナギを大きく育てる技術を開発しました。 ウナギは大きく育てすぎると身が固くなってしまいますが、やわらかさも保ちます。 この技術で育てられたウナギを試食した大村知事は「本当にやわらかい」とコメントしました。 1匹のウナギで作れる「うな重」の数が、1つから2つになるケースも想定されています。 「いいウナギが早くできるようになった。十分にお手頃になると思います」(一色うなぎ漁協 山本浩二さん) この新しい技術で育てられたウナギは、3月中旬から西尾市内のうなぎ店「うなぎ処いっしき」で、試験的に提供される予定です
近畿大学がウナギの完全養殖に成功したと発表しました。手ごろな価格で食卓に並ぶ日はくるのでしょうか。 大阪・福島区のウナギ店「炭焼鰻寝床 福島店」。店内には香ばしいタレの香りが広がります。炭火で焼き上げた絶品のウナギを求めて…。 (客)「すごくおいしいです」 (客)「香ばしい香りが幸せになりますね」 その味にみなさんご満悦の一方で…。 (客)「食べるのは年に2~3回かなと思います。高いからですよね」 ウナギの価格は稚魚の不漁や物価高などの影響で年々高騰していて、大阪市のスーパーのウナギの蒲焼きは今年9月は100g1368円で、10年前の2倍以上になっています(総務省小売物価統計調査より)。 そんな中で私たちの家計を救うかもしれないニュースが飛び込んできました。 (近畿大学水産研究所 田中秀樹教授 10月26日)「ニホンウナギの完全養殖という段階に達しました。これは大学としては世界初」 近畿大
東京大大学院の博士課程で学んでいた時の海部健三さん。ウナギの保全生態学者になる前、地方で河川の生物の生態調査に明け暮れていた=福井県若狭町で2010年(海部さん提供) 「白いダイヤ」を守るために立ち上がった。ウナギの稚魚は色素が少なく、シラスウナギと呼ばれる。捕れなくなっており、その取引額は10年ほど前から1キロ当たり数百万円まで高騰。ダイヤに例えられる稚魚は、闇ルートでの流通や密漁が後を絶たない。 厳しい状況にあっても、2021年7月にあったウナギをテーマにした環境NGOのオンラインセミナーで、中央大教授の海部(かいふ)健三さん(48)は未来を見据えて訴えた。「違法なシラスウナギが流通している状況を好転させる、非常に大きなチャンスが現在、来ています」 ウナギの保全生態学の第一人者で、国際自然保護連合(IUCN)に設けられている「ウナギ属魚類専門家グループ」のメンバーを13年から務めている
アワビも大間のクロマグロも、トレーサビリティを確保し、不正なものでないことが証明できているのか?(筆者撮影、一部加工を加えております) 青森県大間での水揚げ量の誤魔化しによるクロマグロの「横流し」、熊本県での長年にわたるアサリの産地偽装、暴力団の資金源と見られているナマコの密漁逮捕といった報道。この他にもワカメの産地偽装、シラスウナギの密漁など次々と違反が出て来ています。 2018年に出版されて注目を集めた『サカナとヤクザ』(鈴木智彦著、小学館)では、「築地で密漁アワビは売っているんですか?」「ああ、売られているよ」「密漁物は横流しから転じて、ヨコモノと呼ばれる。正規のナマコがここまで高値になっているのは、ヨコモノの購入を前提に価格が決まるからという」。といった不正の場面がたびたび出て来ます。 上の表をご覧ください。ナマコ、アワビ、シラスウナギ(養殖用)といった高級商材に関して20年の漁業
研究レポート ニホンウナギの完全養殖の実用化を目指し、 安定した稚魚の生産方法を確立する。 水産増殖学研究室/太田 博巳 教授 ウナギは土用丑の日の食べものとしてよく知られ、日本人にはなじみの深い食べものです。昔は値段も大衆向けの値段で販売され、古くから庶民に愛されてきました。ところが近年、このウナギの値段の高騰が続いており、最近では“ウナギは高級食材”と思われているかたも多くなってきています。日本で主に食されているのは“ニホンウナギ”と呼ばれるウナギなのですが、養殖に必要な稚魚の漁獲量がきわめて少ない状態が続いており、2014年には絶滅危惧種として指定されました。そんなニホンウナギの完全養殖に取り組み、実用化を目指して研究を進めています。 完全養殖は普通の養殖とは違い、成魚に卵を産ませ、その卵から生まれた稚魚を成魚に育て、また卵を産ませるというサイクルを作る養殖法を指し、ウナギの場合、産
【監督】藤井道人 【出演】綾野剛/舘ひろし/尾野真千子/北村有起哉/市原隼人/磯村勇斗/菅田俊/康すおん/二ノ宮隆太郎/駿河太郎/岩松了/豊原功補/寺島しのぶ/ 【個人的評価】★★★★☆ 【あらすじ】舞台は、1999年。主人公 山本賢治は父親を覚せい剤で失う。ある日、柴咲組組長・柴崎博の危機を救ったことで、父子の契りを結びヤクザの世界に入る。 ヤクザと家族 The Family[DVD] 綾野剛 Amazon ・藤井道人監督は、映画演出を学び、複数の短編映画を監督した後、伊坂幸太郎原作「オー!ファーザー」で長編デビューしています。2019年「新聞記者」で、日本アカデミー賞で作品賞を含む6部門を受賞し、高い評価のある監督です。 ・綾野剛は、「仮面ライダー555」で役者デビューをし、中野裕之監督の「全速力海岸」で主演にもなります。その後、2007年「Life」で長編映画初主演をし、音楽監督も兼
地球上のすべての生物は、ときに環境に合わせた生き方を模索・選択し、ときに身近な生物と共生し、自らの種を繁栄させるためあらゆる戦略と戦術を生み出して、なんとか生き残ってきた。それは人間も同じだ。私たちは、他の動植物と比べて圧倒的に強固な社会を作り上げることで、地球上の支配者となった。 問題は、人間が生きるために動植物を狩り、住みやすい環境を整え、よろしくない娯楽を覚え、より社会を発展させた結果、多くの生物にとって生きづらい地球環境にしてしまったこと。人間のせいで絶滅した生物は、もはや数えきれない。というより存在に気づく前に絶滅した生物もいるようで、我々が背負う罪は想像もできないほど大きくなってきた。 そしてまた1つ、ある種が生きづらくて悲鳴をあげている。ウナギだ。日本人が大好きなウナギは今、絶滅の可能性がある。『結局、ウナギは食べていいのか問題』(海部健三/岩波書店)で解説される内容は、とて
絶滅が危惧されるニホンウナギの稚魚「シラスウナギ」が豊漁で、今期の漁期を1カ月以上残して24日に県内の採捕と出荷が終了した。漁師から稚魚を仕入れて育てる県内養殖業者の池がいっぱいになったため。漁の打ち切りは2017年漁期以来、3年ぶり。 漁期は12月から翌年4月まで。県水産資源課によると、19年12月から20年3月10日までの今期漁獲量は1488キロで前年同期291キロの5・1倍に上った。漁業規則により、県内で捕れたシラスウナギは県内の養殖業者にしか出荷できない。県や養殖団体によると、池入れ量が上限に達した県中西部を皮切りに2月下旬から順次、漁の打ち切りが始まり、3月24日出荷分で漁が全域で終わった。県内の養殖池受け入れ総量は上限約1800キロ。今期は序盤から水揚げが好調で、1月下旬から異例となる約1カ月の休漁期間を設けた。漁再開後も豊漁が続いたという。 シラスウナギの1キロ当たりの県内取
絶滅が危惧されるニホンウナギの稚魚「シラスウナギ」の2019年漁期(18年11月~19年5月)で、国内で採捕されたとみられる稚魚のうち40・5%が出所不明だったことが9日、水産庁への取材で分かった。出所不明の稚魚は密漁や密売など不正流通の温床になっている可能性があり、同庁は採捕を許可する都府県を通じて取引の透明化を促しているが、改善されていない。 シラスウナギ漁は静岡県を含む24都府県で行われ、全国の採捕者は2万人を超える。農林水産大臣の指定を受けた養殖業者が採捕者や仲買業者らから稚魚を仕入れ、池で育てて出荷している。 同庁によると、19年漁期に養殖業者が池入れした稚魚は15・2トン。このうち11・5トンは中国などからの輸入だった。残る3・7トンが国内採捕と算出されるが、各都府県に報告された採捕量は2・2トンで、1・5トンは出所不明となっている。 18年漁期でも、国内算出採捕量の約4割が出
高くても需要はある気はするのですけどね。 高くても需要はある気はするのですけどね。 youtu.be (水産技術研究所高崎竜太朗研究員)「これがシラスウナギになります」 このように手間のかかる仔魚の期間はおよそ300日と他の魚と比べて10倍の長さ。 大変な作業は、1年近くに渡って続きます。そのため、天然のシラスウナギが1匹400円程度なのに対し、人工のシラスウナギ1匹あたりのコストは、人件費や光熱費などを含めると、およそ3000円。少しでもコストを下げるため、水槽が汚れにくい乾燥飼料や、自動でエサやりを行うシステムの開発も進んでいます。 (水産技術研究所高崎竜太朗研究員)「1匹当たりおよそ1000円程度まで下げることを目標に現在研究に取り組んでいます」 3月3日『サンデーステーション』より ウナギ価格高騰で期待される完全養殖“夢のウナギ”大量生産目指す研究所を独自取材【サンデーステーション
ウナギの絶滅が危惧され、さまざまな代替食材が検討されるようになっているのは皆さんご存知かと思います。 その中でも比較的有名なものが、うな次郎。 質感をウナギに似せたかまぼこを香ばしく蒲焼き風にしたもので、皮までしっかりと再現されていることで話題になりました。 ぼくも一度食べてみたことがありますが、なかなかどうしてウナギ感があります。ただやっぱりすり身らしさもあり、多少好みの分かれるところもあるようです。 個人的には、これだけの手間をかけて似せようとしていることをまず評価するべきだと思います。 スペインにも「ウナギ代替かまぼこ」があったさて、ウナギを食べるのは我々日本人だけということは到底なく、世界中に食文化が存在します。 そのなかでも一種独特な料理で知られているのがスペインのバスク地方。この国で食べられるのは、日本でいうところのシラスウナギ、ウナギの稚魚です。 スペインバスク地方に高級料理
1973年東京生まれ。98年一橋大学社会学部を卒業。2005年東京水産大学(現・東京海洋大学)海洋科学技術研究科修士過程修了。11年東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程修了。博士(農学)。同研究科特任助教、中央大学法学部助教、准教授を経て21年より現職。15年よりIUCN(国際自然保護連合) 種の保存委員会ウナギ属魚類専門家グループ委員。専門は保全生態学。著書に『ウナギの保全生態学』『結局、ウナギは食べていいのか問題』など。 著書 地球環境について考えていくセーブアース。第7回の今回は「ウナギ」を取り上げる。 ウナギは2014年にIUCN(国際自然保護連合)によってジャイアントパンダなどと並んで2番目に絶滅の可能性が高い種に指定されたが、個体数が少ないものの手厚い保護を受けているパンダと比べると、個体数が多い半面適切な保護を受けられていない。ではどのようにウナギを保護すれば良いのだろう
ウナギを食べて夏を乗り切る――「土用の丑の日」が今年もやってきた。しかし、ニホンウナギの稚魚「シラスウナギ」の生息数が激減、価格が高騰していることが問題となって久しい。 ダマされるな! 飲んでも効かない「サプリ」一覧 えっ、あれも…? 高齢者に偏るウナギ消費の実態、実入りのいい「副業」となっているシラスウナギ漁と横行する密漁、規制のための国際会議を欠席し続ける中国の事情……ウナギにまつわる「闇」を今回、総力取材で全て明かそう。 一般的に、ニホンウナギは稚魚のシラスウナギを養殖池で約半年飼育し育てた後、卸業者に出荷される。現在の技術では稚魚の養殖が不可能なため、国内の不足分は輸入で補っている。 しかし2018年漁期(17年11月~18年4月)は、中国や台湾など東アジア全域で漁期が遅れたことでシラスウナギの調達が困難となり、取引価格が高騰。今年(18年11月~19年4月)の池入れ量は前年の14
近畿大学(近大)水産研究所は、ニホンウナギの種苗生産研究に取り組む中で、7月6日に人工種苗から養成した親魚より仔魚を得ることに成功したことを発表。10月26日には記者会見を開催し、大学としては初となる完全養殖を達成したことを報告した。 記者会見で研究成果について説明を行う近畿大学水産研究所の田中秀樹教授 暗礁に乗り上げていた近大のウナギ養殖研究が再加速 日本の食文化において欠かすことのできない食材であるウナギは、国内消費量のうち99%以上を養殖に依存している。そうしたウナギの養殖において、すべての種苗はシラスウナギと呼ばれる天然の稚魚が用いられているが、近年はそのシラスウナギの漁獲量が著しく減少しており、ウナギ養殖に必要な種苗を確保するため、「完全養殖」の実現が望まれている。 ウナギの完全養殖を目指す研究は古くからおこなわれており、1973年に北海道大学が人工ふ化に成功した。その後、200
先日、伊豆某港でウツボを釣っていた際、足元の海底に黒くて細長いものが転がっているのが目に留まりました。 サイズ、シルエットとも熊本の長ナスにそっくりですが、ナスが海底にあるわけがない。あれはむしろキュウリ🥒「海のキュウリ(sea cucumber)」ことナマコですね。 しかし、普通外洋にいるのはいわゆる「赤ナマコ」というやつで、黒ナマコは内湾に棲息するもの。何でこんなとこにいるんだ? ちょっと不思議に思い、拾い上げて観察していると、じわじわと気づいてきました。 これ、普通のナマコじゃねぇな……? ニセクロナマコが北上中皆さんは、グアムや沖縄の海で「黒くてデカめのナマコ」が浜にごろごろ転がっているのを見たことがありますでしょうか。 あれは日本で食用にされる「マナマコ」とは別の種で、ニセクロナマコというものです。 暖かい海に棲む南方系の種なのですが、温暖化のせいか最近では相模湾沿岸でも見かけ
食欲をそそるウナギ…ここ数年はなかなか手を出しづらいお値段ですが、より安く、大量生産を目指した研究の最前線を取材しました。 ■“夢のウナギ”完全養殖で安く大量に 水資源が豊かな、鹿児島県志布志市。 (山田水産取締役加藤尚武さん)「ここでウナギの養殖をしていまして」 (渡辺瑠海アナウンサー)「本当だ。元気に泳いでいますね」 広大な敷地に、およそ450万匹の養殖ウナギ。その一角に、夢のウナギはいました。 (渡辺瑠海アナウンサー)「ここに水産庁預かりってありますけどこれは?」 (山田水産取締役加藤尚武さん)「ここは卵から孵化したウナギを育てている特別な場所です」 (渡辺瑠海アナウンサー)「あ、つついてますね。すごいすごい」 (山田水産取締役加藤尚武さん)「バンバン食べますね」 (渡辺瑠海アナウンサー)「本当ですね。取り合いみたいな。すごいな」 食卓にのぼるウナギの99%は、ウナギの稚魚「シラスウ
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