トイレットペーパーなど紙製品の輸入や生産が滞っているという情報は、誤りだ。しかし、根拠なき噂が広がり、一時的に「マスクの次は、トイレットペーパーやティッシュペーパーがなくなる」との話は現実のものとなり、ただちに必要とする人たちに行き渡らない事態となった。 そして、消費者の不安や怒りの矛先が、落ち度はない各店舗の店員に向かうという構図が生まれているようだ。 製紙メーカーの業界団体・日本家庭紙工業会によると、国内で流通するトイレットペーパーのほとんどは国内生産で、原材料も国産。中国の影響は受けにくいのが実情だ。 同工業会は2月28日、生産能力が落ちているという噂を全面的に否定し、こう伝えた。 「トイレットペーパー、ティシューペーパーについては殆どが国内工場で生産されており、新型コロナウイルスによる影響を受けず、現在も通常通りの生産・供給を行っております」 「原材料調達についても中国に依存してお