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ニーチェの検索結果81 - 120 件 / 814件

  • 「すずめの戸締まり」の民俗学的考察によって明らかになったシン・エヴァとの類似点 - 逆寅次郎のルサンチマンの呼吸

    新海誠監督の「すずめの戸締り」を観に行った。 既に色々な人がレビューしているようだ。 blog.hatenablog.comただ、民族学の切り口はまだ少ないかな?と。 映画の中でも、民俗学的エッセンスが随所に見受けられたからな。 物語とか考察の幅を広げるための権威付け感はあるけど。 ではその流れに乗って、「すずめの戸締まり」における民族学的要素を考えてみるか。 1.常世について 2.後戸ついて 3.宗像一族について 4.祝詞について 5.ダイジンとサダイジンについて 6.「すずめの戸締まり」で氷河期世代は救われない(まとめ) で、話を進めていこう。 ※以下、ネタバレあり。まだ「すずめの戸締り」観てない人は観てからの方がいいかも。 1.常世について まず地震の発生源、ミミズが出てくる常世について。 宗像草太(松村北斗)の台詞に「常夜では全ての時間が同時に存在する」とのこと。 mofumuch

      「すずめの戸締まり」の民俗学的考察によって明らかになったシン・エヴァとの類似点 - 逆寅次郎のルサンチマンの呼吸
    • 【憲法学の散歩道/長谷部恭男】 第38回 ソクラテスの問答法について - けいそうビブリオフィル

      筆者はいわゆるロースクールに所属している。法曹養成を任務とするロースクールでは、ソクラティック・メソッドと呼ばれる問答を通じた教育が推奨されている。アメリカのロースクールでは、そうした教育方法がとられているらしいので*1、それを輸入しようということのようである。 ロースクールで行われるはずのソクラティック・メソッドが、ソクラテスが行ったと伝えられる問答法(dialectic)とどのような関係にあるかは、判然としないところがある。ロースクールの教員のすべて(あるいは大部分)が、ソクラテスの問答を描いたプラトンの著作の熱心な読者かと問われると、はなはだ心許ない。 とはいえ、ソクラティック・メソッドを標榜する以上、ソクラテスの問答法との関係について、全く無関心というわけにはいかないであろう。プラトンの描くソクラテスは、たしかに問答を通じて「徳とは何か」「知とは何か」等の深遠な問題を探究しているよ

        【憲法学の散歩道/長谷部恭男】 第38回 ソクラテスの問答法について - けいそうビブリオフィル
      • 環流夢譚――「ほんとうの仏教」という神話 その3|DJ プラパンチャ

        顕彰や擁護は、歴史のプロセスのもっている革命的な契機を隠蔽しようと努める。顕彰や擁護が関心をもつのは、歴史の連続性を作り出すことである。そこで価値を認められるのは、作品の要素の中ですでに後代への影響史の中に組みこまれてしまった要素だけである。顕彰や擁護からぬけ落ちるのは、そこで伝統が途切れ、伝統を乗り越えようとする者に手掛かりを与えてくれるぎざぎざの切断面がひらける場所である。 ヴァルター・ベンヤミン/今村仁司ほか訳『パサージュ論3』[N9a,5]岩波文庫、2021年、p243 「合理的」で、「初期仏教」に忠実な上座部仏教? 前回に引き続き、「“ほんとうの”仏教」という観念に含まれている問題点について見ていきたいと思います。巷で時折見かける仏教観に、次のようなものがあります。 〇釈迦が説いた元々の教えは、「非合理的」な呪術や儀礼などを説かない「合理的」で「論理的」で「科学的」なものだった。

          環流夢譚――「ほんとうの仏教」という神話 その3|DJ プラパンチャ
        • 「教養」とは何か

          ■教養を身に付けられる本を教えて欲しい。 anond:20220720124155 この問いに答えるには先に「『教養』とは何か」ということをクリアにしないといけないと思うが、これを抽象的に論じ始めると喧々諤々の議論となって、増田の「本を教えて」という望みにたどり着かない。 (ブクマやトラバがもうそんな状態になりつつある) しかし、日本の「教養人」と言われる人/自称している人たちの中で「教養」の範囲は割と共通していて、だいたい以下のラインナップに自分の専門や好みを付け加えたものになるのではないかと思う。 ほぼ全員が「教養」と認めるであろう分野(1) キリスト教 これはもう間違いない。およそ西洋で発展した学問は深掘りすればすぐにキリスト教にぶち当たる。 ただ日本でキリスト教について知識を身に付けようとしてもなかなか良い本が無いのが現状。(その辺で売ってる入門書は表面をなぞってるものばっかりなの

            「教養」とは何か
          • 大の虫を生かすのが鉄則か - 人事からみた採用とキャリアアップの実情

            出世は必要か 「なぜ出世をしなければならないのか?」 これに対して歴代の先輩方の意見は人それぞれでした 入社4年目で2人で飲んでいた時に直属の採用企画部の上長に尋ねました 「うちは両親が両方東大卒で、俺が東大堕ちた時は親は凄く落胆していた」 どうも私とは家庭環境が大きく違う 「なぜか」と尋ねると 「力をもてるステージに立ちやすいから・・」との返答でした 「子供の頃は神童でも関係ないけど、高校受験位から人の選別がはじまる」 この言葉は今でも頭に残っています 私の叔父が「東大以外は大学ではない」も意味は分からずとも頭にこびりついている言葉です この人達は庶民的な私とは違い、社会の仕組み・真のキャリア構成をよく理解しているのかもしれません 立つ位置で見える景色も違うようです 大の虫を生かすためには小の虫は・・ 「日本はとてつもない国の借金があるのだから・・・」 と聞かされています 「だから消費税

              大の虫を生かすのが鉄則か - 人事からみた採用とキャリアアップの実情
            • 働くことには意味がいる - 人事からみた採用とキャリアアップの実情

              意味の喪失 物が豊かでなかった時代は 冷蔵庫・洗濯機・掃除機・クーラー・テレビ・自動車を作ることにより『人々の暮らしを快適に・豊かにする』という使命をもって働くことができました 日本人の作る製品は世界的にも高い評価を得ていました 『働く意味というものがしっかりあった時代』と言えます 現在はモノが行き渡った時代です 前回『電通の戦略十訓』を掲載しました 1.もっと使わせろ 2.捨てさせろ 3.無駄使いさせろ 4.季節を忘れさせろ 5.贈り物をさせろ 6.組み合わせで買わせろ 7.きっかけを投じろ 8.流行遅れにさせろ 9.気やすく買わせろ 10.混乱を作り出せ とあるように『需要のないところに需要を作り出せ』という時代です 上記10項目に『誇りを持って働く使命感』は見出しにくいです 「古いものはどんどん捨てて新しい物を買わせろ!」 「もっと不安をあおって安心材料を売り込め」 では働く意味が見

                働くことには意味がいる - 人事からみた採用とキャリアアップの実情
              • ちくま学芸文庫刊行書目一覧 最新版|かるめら

                2024年2月29日時点での既刊のちくま学芸文庫全2,036点(セット版を除く)をあげた。 文庫の整理番号順に従って表記(一部変更あり)した。 「♾️」マークはMath&Scienceシリーズ(青背)を示す。 人名表記の揺れ(例「シモーヌ・ヴェイユ」と「シモーヌ・ヴェーユ」)は訳者に従い、統一はせずそのままにした。 編者、訳者は一部を除き割愛し、編著者が3人以上に及ぶ場合は代表者1人の名前のみ記した。 Math&Scienceシリーズのみの刊行書目一覧はこちら。 浅田彰『ヘルメスの音楽』 赤坂憲雄『異人論序説』 赤坂憲雄『王と天皇』 赤坂憲雄『排除の現象学』 赤坂憲雄『遠野/物語考』 赤坂憲雄『象徴天皇という物語』 赤坂憲雄『柳田国男を読む』 天沢退二郎『宮沢賢治の彼方へ』 飛鳥井雅道『明治大帝』 E・アウエルバッハ『ミメーシス[上] ヨーロッパ文学における現実描写』 E・アウエルバッハ『

                  ちくま学芸文庫刊行書目一覧 最新版|かるめら
                • 私たちの想像力は小さくなってしまった 〜SF作家 樋口恭介さんインタビュー〜 | 一般財団法人 Next Wisdom Foundation ネクストウィズダムファウンデーション

                  「未来を予測する最善の方法は、未来を創り出すことだ」というアラン・ケイの有名な言葉があるが、いま私たちが創りたいと思う「未来」は、既成の技術や考え方に囚われてはいないか? ひょっとしたら「小さな未来」しか描けなくなっているのではないか? <プロフィール> 樋口恭介さん SF作家、会社員(外資コンサル会社のマネージャー)。単著に長篇『構造素子』 (早川書房)、評論集『すべて名もなき未来』(晶文社)。その他文芸誌等で短編小説・批評・エッセイの執筆。ベンチャー企業Anon Inc.のCSFO(Chief Sci-Fi Officer)を務める。https://note.com/kyosukehiguchi Next Wisdom Foundation事務局(以下NWF):いま私たちは「未来」について考えているのですが「未来はどうなるのか?」の前に、まず「未来とは何か?」を考えているところです。こ

                    私たちの想像力は小さくなってしまった 〜SF作家 樋口恭介さんインタビュー〜 | 一般財団法人 Next Wisdom Foundation ネクストウィズダムファウンデーション
                  • パリからTGVで南仏へ:カンヌ・ニース・エズ・モナコ観光 - Ippo-san’s diary

                    (2018年11月20日掲載:2020年3月30日更新) はじめに ちょっと足を延ばして南仏観光はいかがですか? 国際映画祭で有名なカンヌ 「リヴィエラの女王」と称され紺碧の海岸が美しいニース 地中海眺望がすばらしい「鷹の巣村」エズ 運試しできるカジノで有名なモナコ公国 TGVを利用すれば5時間ちょっとで行けるよ!  しかも、1泊2日南仏旅行の追加費用は40€~90€だけ。個人で安く行きたい方におすすめ! なお、ご参考までにフランス国内旅行費用のお見積もり:たった1分でフランス旅行予算が見積もれる+賢い予算の立て方 をご覧ください。 南仏観光(カンヌ・ニース・エズ・モナコ)観光概要 パリ発TGV料金が安い曜日を探しましょう パリからカンヌ・ニースへの行き方 1日目・2日目の行程 90€追加で1泊2日の南仏旅行が楽しめるお得なプラン 参考:移動手段選びに関する考慮点・情報ソース・調査時期 カ

                      パリからTGVで南仏へ:カンヌ・ニース・エズ・モナコ観光 - Ippo-san’s diary
                    • 十代の間に広がる新たな人生観「陽気なニヒリズム」とは?

                      By Simon Maage 虚無主義(ニヒリズム)は、「人間の存在に意義や本質的な価値などはない」と主張する哲学的な立場です。そんなニヒリズムが10代の中で再び広がり始めていますが、そのニヒリズムは今までのものとは一風変わっているようだとイギリスの大手一般紙のガーディアンが報じています。 Sunny nihilism: 'Since discovering I’m worthless my life has felt precious' | Life and style | The Guardian https://www.theguardian.com/lifeandstyle/2019/dec/18/sunny-nihilism-since-discovering-im-worthless-my-life-has-felt-precious ニヒリズムの初期の概念を生み出したのはキル

                        十代の間に広がる新たな人生観「陽気なニヒリズム」とは?
                      • 経済的不平等のなにが悪いのか?(読書メモ:『21世紀の啓蒙:理性、科学、ヒューマニズム』) - 道徳的動物日記

                        21世紀の啓蒙 上:理性、科学、ヒューマニズム、進歩 作者:スティーブン・ピンカー 草思社 Amazon 原著が出たあとに寄せられた反論に対してピンカーが行なった再反論を紹介したり*1、現代ビジネスの記事でピンカーについて書いたりしたけれど*2、『21世紀の啓蒙』を通して読むのは今回がはじめて。……とはいえ、前著『暴力の人類史』に比べると、読み物としての面白さは数段劣ると言わざるをえない内容だ。 『21世紀の啓蒙』にせよ『暴力の人類史』にせよ、核となる主張は「人類は進歩してきて、世界はどんどん平和になってきた」というものであるが、『暴力の人類史』ではこの主張を説得的に「論証」するためにかなりの努力がなされており、ノルベルト・エリアスの『文明化の過程』を引用している部分や「道徳的フリン効果」についての議論をはじめとして、印象に残る箇所が多々あった。読者たちの常識に反する主張を伝えるためには、

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                        • 個人主義が蔓延して氷河期世代も連帯しないのは日本が高度に発達した不満を抑圧するシステムを備えた資本主義社会だから - 逆寅次郎のルサンチマンの呼吸

                          定期的に盛り上がる氷河期世代に関する話題。 シロクマさんによれば個人主義の伸長が大きいとのこと。 p-shirokuma.hatenadiary.com個人主義化が進んでいくなかで、デモやストライキや一揆が社会通念にそぐわなくなっているようにもみえる。それはシラケ世代以降の思想の産物だろうか? そうかもしれない。個人主義、多様性のある生、それらは耳障りの良い言葉だが、それらをとおして実は私たちはアトム化した個人になってしまい、分断することばかり上手になってしまい、共通のイシューに関してまとまることができなくなってしまったようにもみえる。 とある増田は「そんなの別に氷河期世代の話じゃないでしょ」的な意見。 anond.hatelabo.jpそもそも、氷河期世代と言われてるのは 「大学で(主に文系の)四年制大学新卒で大企業に入ってたはずの層のうち一部が、急にそれまでの高待遇を受けられなくなった

                            個人主義が蔓延して氷河期世代も連帯しないのは日本が高度に発達した不満を抑圧するシステムを備えた資本主義社会だから - 逆寅次郎のルサンチマンの呼吸
                          • 著者と読む『ニック・ランドと新反動主義』読書会|江永泉

                            闇の自己啓発会は、8月4日に都内某所で木澤佐登志『ニック・ランドと新反動主義』読書会を行いました。 トーマス・ラッポルト『ピーター・ティール 世界を手にした「反逆の起業家」の野望』と二本立ての予定でしたが、気がつけば、木澤さんの新書の内容で話がほぼ持ちきりに…。 今回は役所さんがおやすみだったのですが、編集者の不在もあってか話は暴走状態に。話の配分が前回以上にバランスのくるった分量になりましたが、ともかく読書会の模様をお伝えしていきます。 【注意】本記事では新海誠監督のアニメ映画『天気の子』(2019年7月)の内容、結末をとりあげています。※これまでの活動については、こちらをご覧ください![第3回は編集中] 第1回記事「品川の中心で不平等を語る 『不平等との闘い ルソーからピケティまで』読書会記録」(『ひでシスのめもちょ』2019年1月29日) http://hidesys.hatenab

                              著者と読む『ニック・ランドと新反動主義』読書会|江永泉
                            • 梅原 猛 寄稿 [三島由紀夫氏への公開状] 死せる“神の思想”の復活 ――「対話・日本人論」にひそむ誤謬 『週刊読書人』1966(昭和41)年12月5日号 1面掲載|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」

                              私があなたに手紙を書こうと思ったのは、かならずしも週刊読書人の編集部のすすめによるのではありません。あなたとはまえまえから一度ゆっくり話してみたいと思っていました。なぜならあなたと私は多くのところで一致しながら、基本的なところで違っているように思われるからです。だいいちあなたと私は同じ大正十四年の生れ、最後の戦中派という世代に属し、趣味、思想にも多くの共通点があるように思われるのです。 あなたと林房雄さんとの対談、『対話・日本人論』の中では新しく出現した助教授クラスの新国語派について語られていますが、私が新国語派に属するかどうかはとにかく、最近の私の思想的な情熱の多くは、日本文化とは、日本精神とは何であり、それが今後の世界の思想に対してどういう意味を持つか、ということを究明するのに注がれています。この対談を読みますと、あなたも私と同じような問題を考えていられるようです。おたがいにナショナリ

                                梅原 猛 寄稿 [三島由紀夫氏への公開状] 死せる“神の思想”の復活 ――「対話・日本人論」にひそむ誤謬 『週刊読書人』1966(昭和41)年12月5日号 1面掲載|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
                              • 正しさに苦しめられる - 人事からみた採用とキャリアアップの実情

                                90%以上が潜在意識 心理学や脳科学はまだまだ未開発の分野です 『人間の心の構造』はわからないことが多くあります 「人の心の仕組みをしっかり理解して苦しまずに生きたい」 「あまり知られたくない!心を覗かれたくない」 という〈知りたい・理解されたい〉と〈知られたくない〉という2方向にベクトルが動いているのが厄介です 自分でも自覚のない・理解していない潜在意識は90%以上を占めます 『何かわからないもやもやしたモノに悩まされている』のは確かで、常に思考はクリアで確信して行動をしているという人は皆無のようです 「頭脳明晰な人の顕在意識は10%!その他は5%」とも聞いたことがあります どちらにせよ90~95%は潜在意識と言うことです 後付けの理屈に苦しめられる 人の心理には〈自分の行動〉〈自分の決断〉〈自分の考え〉が正しかった理由を探す癖があるようです これを『後付けの理由』と呼ぶそうです 「なん

                                  正しさに苦しめられる - 人事からみた採用とキャリアアップの実情
                                • 『ジョーカー』をアウトサイダー文学の歴史から辿り考察しよう

                                  惣流・ドルフ・ラングレン弐号機 @YZNlfuMP8Vbaaoj ジョーカーで描かれた主人公・アーサー・フレックの人物像とその転換はアウトサイダーの典型だった。 そもそもアウトサイダーとは何か? 「社会の既成の枠組みにとらわれず、独自の思想・信念の元に行動する人」 インサイダー(組織人)の対義語である。 2019-12-18 17:51:59 惣流・ドルフ・ラングレン弐号機 @YZNlfuMP8Vbaaoj 1956年に評論家のコリン・ウィルソンが発表した著作に『アウトサイダー』という文学集をまとめた評論本がある。 その内容はバルビュスの『地獄』から始まりドストエフスキーの『地下室の手記』サルトルの『嘔吐』ニーチェの作品集等多岐に渡り共通項を比較し述べていくものだ。 pic.twitter.com/jXj6JqrGtX 2019-12-18 17:58:21

                                    『ジョーカー』をアウトサイダー文学の歴史から辿り考察しよう
                                  • 有名な『深淵を覗きこむとき深淵もまたお前を覗き込んでいる』という文句は前後の文脈を知ったら意味が変わってくるという話

                                    ノザキハコネ @hakoiribox 「深淵を覗きこむとき深淵もまたお前を覗き込んでいる」も前後の文脈を見ると広く流布している意味深でカッチョイイ意味じゃなくて「お前は女を支配してるつもりでいるけど実際は転がされてるんだよね…ダッサ」ぐらいの話なんすよね。 pic.twitter.com/sJ6v2svKEn 2023-03-21 17:16:37

                                      有名な『深淵を覗きこむとき深淵もまたお前を覗き込んでいる』という文句は前後の文脈を知ったら意味が変わってくるという話
                                    • シーチキン目線の世界はこうなっていた!

                                      シーチキン目線の世界はこうなっていた シーチキンを買ってきた。 今回調べて知ったのですが、「シーチキン」ははごろもフーズの登録商標で、一般名称は「ツナ」のようです。 缶の底を缶切りでこじ開けた。 本来缶切りがいらない商品なのに……。 そして缶をきれいに洗ったら準備完了。 こんな感じで撮影する。 さあ、シーチキン目線の世界はこうなっている! う~ん、明るすぎるな……。 もう少し日食に寄せたい。そのためには、がら空きの缶底から入る光の量を調整する必要がありそうだ。 お風呂の中とかトイレの中とか、自宅の中の「ほどよく暗い場所」を探した。この日は大晦日。「2023年の終わりになにをやっているんだ」という気持ちになるが、すべては「最高のシーチキン目線」のため……。 自室のカーテンを閉めると、ちょうどいい暗さになった。 シーチキン目線の世界、どうなる! これはかなり期待ができる。 これはこれでいいのだ

                                        シーチキン目線の世界はこうなっていた!
                                      • なぜ人を殺してはいけないのか

                                        まとめサイトで 「なぜ人を殺してはいけないのか?」に対するニーチェの答えが「すごい」と騒がれているが、実はもっとぶっ飛んですごい https://note.com/fromdusktildawn/n/n0781ea1ca467 なる記事を読んで少し思うところがあったので、メモしておこうと思う。 大学時代、もう10年以上前になるが、幼児教育で修士号を取得し、保育園で働くという異彩を放つ友人と二人で酒を飲んだことがある。 なんの話をしていたか忘れたが、その際、その友人が「なぜ人を殺してはいけないのか、子供たちに説明ができないじゃないか。」と言ったことを覚えている。 とかく人は「なぜ人を殺してはいけないのか?」という問いに対して、道徳だとか、哲学だとかに答えを求めがちだが、少し現実をみて、「人を殺しても良い世界」を想像してみたらどうだろうか。 別れ話を切り出す恋人を殺す。喧嘩になって、友人を殺す

                                          なぜ人を殺してはいけないのか
                                        • 【書評】 夜と霧   ビクトール・E・フランクル  みすず書房 - 京都のリーマンメモリーズ

                                          今週のお題「好きな街」 好きな街は、歩いていてイイと感じる街ですね。街並みが、歩いている人が、空が、緑がすべてにおいて五感が心地よく感じる場所ですね。今回は、そんな好きな街とは正反対の、第二次世界大戦のユダヤ人迫害に伴う悪名高き強制収容所の体験談で有名になったすんごい本を紹介します。 【1.本書の紹介】 【2.本書のポイント】 【3.本書の感想】 【4.関連書籍の紹介】 【1.本書の紹介】 本書は、強制収容所といういわば絶望的な場所から、奇跡的に生還した心理学者の記録です。 これまでの戦争で、日本人も加害者にも被害者にもなりさまざな記録が残されています。その中から、極限状態にある人間がいかに非人道的な行動をするものかを学んだ方も多いと思います。 本書では、強制収容所での記録ですから、とても厳しい環境体験については、もちろん記載されています。しかし、その極限の環境の中においても、どのような人

                                            【書評】 夜と霧   ビクトール・E・フランクル  みすず書房 - 京都のリーマンメモリーズ
                                          • 「No music No life」とは何か。それは重力に支配された人間が束の間それに抵抗するために生み出したルサンチマン - 逆寅次郎のルサンチマンの呼吸

                                            以前「音楽を聴く」という人間の文化の背後に潜む、時間から逃走しようとするルサンチマンを暴いたつもりだが。 gyakutorajiro.comこれは妄想ではなくて、ファクトだ。 直線的時間の圧力による疲弊からの永遠回帰の欲望、その欲望を満たすために、多くの音楽で直線的時間軸を破壊し、円環時間を作り出そうとする。 最近聴いたこの曲、宇宙ネコ子「Night Crusing Love」もそうだな。 www.youtube.com「夜から夜 無限のループ」という永遠回帰の世界、「Night Cruise Love 夏の夢の中」という、現実ではなく夢の世界、もしくは夢の世界のような現実を求めてる。 そして音楽にはまだまだ、ルサンチマンが潜んでいる。 直線的時間と同じく、人間が逃走したいと無意識に欲望し、それは音楽として形になっているものがある。 前回は「時間」だったがもう1つ、人間が逃走しようとしてい

                                              「No music No life」とは何か。それは重力に支配された人間が束の間それに抵抗するために生み出したルサンチマン - 逆寅次郎のルサンチマンの呼吸
                                            • 【最難解名著リスト】おすすめの教養となる本(哲学書)の古典的名著30冊。古典とは何かを知り教養を身につけるおすすめの難しい本  - 日々是〆〆吟味

                                              初心者向けのリストは以前に書いたものがこちらにあります。最初に哲学書を読もうと思われたら下記のリストのほうがいいかもしれません。 waka-rukana.hatenadiary.com 最難解な哲学書 30冊 選ぶ基準 1.歴史的評価の高いもの 2.分厚いものや巻数の多いもの 3.翻訳も難しいとされているもの 4.西洋哲学の範囲内のもの 5.哲学以外の本も若干含まれる 古代 8選 『ソクラテス以前哲学者断片集』 プラトン『国家』 アリストテレス『形而上学』 プリニウス『博物誌』 『初期ストア派断片集』 セクストス・エンペイリコス『学者たちへの論駁』 プロティノス『エネアデス』 『ナグ・ハマディ文書』 中世 4選 『中世思想原典集成』 アウグスティヌス『神の国』 トマス・アクィナス『神学大全』 オッカム『『大論理学』注解』 近世/近代 10選 ヤコブ・ベーメ『黎明』 カルヴァン『キリスト教綱

                                                【最難解名著リスト】おすすめの教養となる本(哲学書)の古典的名著30冊。古典とは何かを知り教養を身につけるおすすめの難しい本  - 日々是〆〆吟味
                                              • 保守思想家・適菜収が一刀両断:“エセ保守”安倍首相に騙されるな - 毎日新聞

                                                中国・武漢に滞在中の日本人の帰国希望者のため、チャーター機派遣を表明する安倍晋三首相=首相公邸で2020年1月26日午後6時5分、小川昌宏撮影 「モリ・カケ」に引き続き、「桜を見る会」問題が火を噴いても逃げ切りを図る。そして安倍晋三首相は政権復帰後8年目に入った。その安倍氏、事あるごとに「保守」を自任するが、「断じて違う」と声を荒らげる保守の論客がいる。在野の哲学者、適菜収氏(44)である。そのワケを聞こうと、元「保守論壇誌」の編集者が適菜氏を訪ねた。 仙人のような人物だと耳にしていた。学生時代にニーチェに傾倒して以来、つるまず、おもねらず、思索と執筆を続けている。きっと、人里離れた深山で隠者のような生活をしているのだと思いきや、このところ、東京・新宿の繁華街から随分と外れたバーの一隅で見かけるという。哲人は山を下りていたのだ。ニーチェが著した「ツァラトゥストラ」のごとく、世人に直接語ろう

                                                  保守思想家・適菜収が一刀両断:“エセ保守”安倍首相に騙されるな - 毎日新聞
                                                • 『天気の子』を批判している人たちへの反論(1)

                                                  ネタバレあるので、まだ観ていない人は右上の×を押してください。 そもそも新海誠は薄っぺらいじゃないか 新海誠監督の最新作『天気の子』を観てきました。「ヤフー映画」の感想とかを見ていると、新海監督が公開前に言ってたように「賛否両論」の様子。……しかし、否定的評価をしている人たちの感想を見てみると、「賛否両論以前の問題」で、人物描写が薄っぺらさを指摘している意見の多いのが印象的だった。 だが、待って欲しい。「人物造形が甘い」とか「人物描写が薄っぺらい」という批判を新海誠にするのはいかがなものか。そもそも、新海作品にこれまで重厚な人物描写などあっただろうか? 薄っぺらくない人物なんて一人としていただろうか? まず、大ヒット作『君の名は。』で考えてみよう。瀧君も三葉も奥寺先輩も、ラノベ並みの、いや、そういう言い方はラノベに失礼なくらい、ペラペラの薄さだったと思いますよ。三葉の悪口を言ってた同級生た

                                                    『天気の子』を批判している人たちへの反論(1)
                                                  • ジェイソン・スタンリー『ファシズムはどこからやってくるか』書評(某紙ボツ原稿)|外山恒一

                                                    【外山恒一の「note」コンテンツ一覧】 某新聞から珍しく書評執筆の依頼があり(書評の依頼自体は珍しくはないが、大手商業紙の書評欄というのはたぶん初めてだ)、頑張って書いたはいいんだが、読むに耐えない愚著だったので、当然ながら全否定の酷評になってしまい、担当者から「どうしたものかと昨日1日考えましたが、書評は読者に読んでもらいたい本を紹介するコーナーですので、やはり評者が全否定する本の書評を載せるわけにはいかないと思います」と連絡があり、要するにボツになった。原稿料は最初の提示どおり払ってくれるというし(さすが大手商業紙! 太っ腹!)、ボツにした以上は「著作権は外山さんにありますので、別媒体で発表するのも自由です」とのことだったので(いよっ!)、お言葉に甘えて早速公開する。 くだんの愚著はジェイソン・スタンリー著、棚橋志行・訳の『ファシズムはどこからやってくるか』で、青土社から今年2月に刊

                                                      ジェイソン・スタンリー『ファシズムはどこからやってくるか』書評(某紙ボツ原稿)|外山恒一
                                                    • マネーリッチか タイムリッチか - 人事からみた採用とキャリアアップの実情

                                                      庶民はお金と時間がシーソーする コロナウイルス蔓延の中でリゾート部門は何度か閉鎖されてました とある調理師のボヤキでは「この2年間は今までとは比べ物にならないくらい自分時間ができました」 「いいね!こっちはいつものさほど変わらないよ」と言うと 「これを機会にいろいろやろうと思ったんですが、残業代や夜間手当てが減り15万も収入が減ったので使えるお金がありません」 「コロナ前はお金があっても使う時間が無いと思っていたのに、今は逆です」とのこと 庶民は『お金がある時に時間がなく、時間がある時はお金が無い』となりがちです 私も朝4時代の電車に乗り新宿駅に行き、帰りは22時代の時期もありました 「自分の時間が欲しい・・・」とぼやいていた時代です シニアになると15時や16時に帰る社員もいます 「時間があってうらやましい」と感じたりします フリーランスになった先輩は「頭を使えば1日3時間の労働にもでき

                                                        マネーリッチか タイムリッチか - 人事からみた採用とキャリアアップの実情
                                                      • 哲学書・古典的名著のおすすめ6選+α。初心者や中学生からも読めるかもしれない、難解で難しいかもしれないけど面白い、最初に読むべき哲学の古典的名著たち【短い・やさしい・わかりやすい・読みやすい】 - 日々是〆〆吟味

                                                        哲学書のおすすめ より難しい、最も難しいだろうと思われる哲学書はについて並べたものも書いてみました。初心者向けではものたりなかったり、他の哲学書の古典を知りたい方はご覧になってみてください。 waka-rukana.hatenadiary.com ちなみに科学の古典について書いたものもあります。よろしければご覧ください。 waka-rukana.hatenadiary.com 哲学書のおすすめ はじめに 〜哲学書とはどういうものだろう〜 おすすめの方針 4つの基準 1.短い本であること。 2.拾い読み出来るもの。 3.哲学史に残っている古典的書物であること。 4.手軽に手に入るもの。 初めて読むのにおすすめする短い哲学書3選 1.プラトン『ソクラテスの弁明』 2.デカルト『方法序説』 3.ナーガルージュナ『中論』 初めて読むのにおすすめする拾い読み出来る哲学書3選 1.マルクス・アウレーリ

                                                          哲学書・古典的名著のおすすめ6選+α。初心者や中学生からも読めるかもしれない、難解で難しいかもしれないけど面白い、最初に読むべき哲学の古典的名著たち【短い・やさしい・わかりやすい・読みやすい】 - 日々是〆〆吟味
                                                        • 與那覇潤氏の「警鐘」への感想とお詫び

                                                          私が「(1)」を発表したのは11月8日でしたが、早くも10日には與那覇潤氏がその記事に対する反論として「嶋理人さんへの警鐘:呉座勇一氏の日文研「解職」訴訟から考える③」(以下「與那覇4」と略します)なる記事を発表し、さらに私がさまざまな所用で先の記事の続きを書かずにいる間の15日には「専門家を名乗る学者が起こす「専門禍」:呉座勇一氏の日文研「解職」訴訟から考える④」(以下「與那覇5」と略します)を発表していました。さらにようやく私が23日に「(2)」を公開したところ、それに対して27日に與那覇氏が「オープンレターがリンチになった日:呉座勇一氏の日文研「解職」訴訟から考える⑧」(以下「與那覇6」と略します)を矢継早に発表されています。 私はこの間、「與那覇4~6」については発表から数日後には存在を知って読んではいましたが、所用も重なっていましたし、直接の反論は控えてきました。その間書いていた

                                                          • 分析美学者から見たポストモダニズム|obakeweb

                                                            こんにちは、ポストモダンおちょくる芸人です。 分析vs大陸のいがみ合いが三度の飯より好きなのですが、ラウトレッジ・美学コンパニオンに「ポストモダニズム(postmodernism)」の項目があったのでかんたんに紹介。 書いているのはDavid Novitzという南アフリカ出身の美学者。描写の哲学やフィクション論で注目すべき仕事をしていた人だが、がんで若くして亡くなっている。 後で述べる通り、そこまで情報量のある論文ではないですが、英語圏の哲学・美学において、フレンチ・セオリーやポストモダニズムがどう扱われているのか関心があったため、読んでみました。 以下レジュメ。 ----------✂---------- 1.ざっくりした歴史■啓蒙思想と近代哲学(16〜17世紀) 王、教会、封建制、貴族制が支配する中世から、個人の理性が重視される近代へ。 数学や論理や実証を通して、誰でも世界について正し

                                                              分析美学者から見たポストモダニズム|obakeweb
                                                            • REALKYOTO – CULTURAL SEARCH ENGINE » 対談:ホー・ツーニェン×浅田彰《旅館アポリア》をめぐって

                                                              あいちトリエンナーレ2019が波乱の内に閉幕する前日に、主会場のひとつである豊田市で参加アーティストと批評家による対談が行われた。対談のテーマは、近現代史に材を取った新作インスタレーション。神風特攻隊、京都学派の哲学者たち、小津安二郎、横山隆一……さまざまな要素が盛り込まれた作品はどのようにつくられたのか。作品が持つ現代的意味とは何か。スリリングな対談を、ほぼ完全な形で採録した。 構成:編集部 通訳:田村かのこ 翻訳:新井知行 写真:谷川ヒロシ(展示写真とも) 協力:あいちトリエンナーレ2019 浅田 最初に、あいちトリエンナーレ全体について話しておきたいと思います。昨日は台風19号が吹き荒れましたが、あいちトリエンナーレは「表現の不自由展・その後」をめぐって、「メディア台風」に襲われた。つまり、ネット右翼が巻き起こしマス・メディアにまで広がったストームですね。それはたいへん不幸なことでし

                                                              • 「この世の始まりみたいな本出てた」 “サンリオ×哲学”の書籍がシュールと話題 異色の組み合わせの理由を出版社に聞いた

                                                                ※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています 「この世の始まりみたいな本出てた」――サンリオキャラクターとコラボした異色の哲学書が、「気になる」「全部読みたい」としてSNSで話題を呼んでいます。ねとらぼ編集部では、発行元の朝日新聞出版にサンリオキャラの起用理由や反響について話を聞きました。 かわいいキャラとものものしい書名がシュール 話題を呼んだのは、朝日文庫から発行されている「Ichigo Keywords」シリーズ。『ぐでたまの『資本論』』や『マイメロディの『論語』』『ハローキティのニーチェ』などのラインアップがあり、難解な哲学書をサンリオキャラと一緒に読み解いていく内容となっています。 『ぐでたまの『資本論』』 『マイメロディの『論語』』 「Ichigo Keywords」シリーズを紹介した、歌人の木村八朔(はつきむ)(@hassaku1996)さんのツイートは約1.2万

                                                                  「この世の始まりみたいな本出てた」 “サンリオ×哲学”の書籍がシュールと話題 異色の組み合わせの理由を出版社に聞いた
                                                                • チェス界に現れたサイコなネコ型ボット「ミトン」がチェスプレイヤーを苦しめている

                                                                  1997年にスーパーコンピューターがチェス世界チャンピオンに初めて勝利して以降、対戦型のゲームでAIが人間を打ち負かす例がいくつも話題になっています。チェス界に新たに現れた「ミトン」という名前のボットは、かわいらしい子ネコのアバターをしている一方で、1日平均2750万ゲームをプレイして対戦相手を見下した発言をしながらプレイヤーを打ちのめす怪物として話題になっています。 The Chess World’s New Villain: A Cat Named Mittens - WSJ https://www.wsj.com/articles/chess-mittens-cat-bot-11674018529 What is Mittens? A chess nightmare behind an innocent kitty bot | Esports.gg https://esports.g

                                                                    チェス界に現れたサイコなネコ型ボット「ミトン」がチェスプレイヤーを苦しめている
                                                                  • 宗教と哲学で読む『ドラゴンボール』 悟空が強さを求める深い意味 | 毎日新聞

                                                                    「ニーチェ+大乗仏教でしょうか」 3月1日に亡くなった漫画家・鳥山明さんの代表作『ドラゴンボール』を宗教的、哲学的に読み解くと、何が言えるか。ポップカルチャーと宗教の関係に詳しい宗教学者の内藤理恵子・愛知県立芸術大非常勤講師に問うと、こんな答えが返ってきた。「強さ」を求めることについて、深い意味を読み取れるのだという。【聞き手・花澤茂人】 ニーチェの「超人」と比較すると 『ドラゴンボール』の物語は、中国の古典である『西遊記』、また日本の江戸時代後期の小説『南総里見八犬伝』にインスパイアされている。それぞれ仏教や道教、儒教などの要素を含んでおり、『ドラゴンボール』も宗教的な哲学や世界観がベースにある。もちろん、アレンジが斬新かつユニークなので作品のオリジナリティーは揺るがない。 一つの切り口として、ドイツの哲学者・ニーチェの思想と比較してみたい。『ツァラトゥストラ』では、強さを求め、自ら運命

                                                                      宗教と哲学で読む『ドラゴンボール』 悟空が強さを求める深い意味 | 毎日新聞
                                                                    • 左派の思想と自己啓発が相反する理由(読書メモ:『生き抜くための12のルール:人生というカオスの解毒剤』) - 道徳的動物日記

                                                                      人生というカオスのための解毒剤 生き抜くための12のルール 作者:ジョーダン・ピーターソン 発売日: 2020/07/07 メディア: Kindle版 海外では大ベストセラーになった本であり、日本でも熱心に薦める人が何人かいたので、ほしいものリストから送ってもらった。 しかし、結論から言うと、かなり期待はずれ。 著者のジョーダン・ピーターソンは心理学者で、前著の Maps of Meaning: The Architecture of Belief は神話や宗教に関する著作であるようだ。 そして、「インテレクチュアル・ダーク・ウェブ」で「反ポリコレ」な論客としても有名である*1。 『生き抜くための12のルール』はタイトル通りの自己啓発書であり、ポリコレとか政治とかが直接的には関わらないが、後述するように、そこで書かれている人生指南の内容は左派的な思想とは相反するものだ。 そして、ビジネス書

                                                                        左派の思想と自己啓発が相反する理由(読書メモ:『生き抜くための12のルール:人生というカオスの解毒剤』) - 道徳的動物日記
                                                                      • シネアスト宮崎駿 | 奇異なもののポエジー | みすず書房

                                                                        「このジャンルのファンは彼のヴィジュアルな豊かさを讃え、評論家は彼のテーマの密度を誉めるが、彼が同時に、たぶん何にもまして真の映画演出家であるということを強調することがあまりにしばしば忘れられているのだ。(…)登場人物たちが字義的意味でリアルではないとしても、彼らはやはりシーンの空間──デッサンによって創造されたものであろうと──のなかに住んでいるのであり、映画表現に特有の手段はやはり監督にとって原材料なのである。本書においてアニメがフレーミングの階梯の変化、カメラの移動、画面の奥行きの作用、モンタージュや音声の作業などを伴った〈ほんとうの映画〉のように扱われていると知っても驚かないでいただきたい。それはずっと前から当然のことなのだ。彼の数多くの才能のなかでも間違いなくもっとも配慮されてこなかったシネアスト宮崎という側面を理解するため、こうした演出がどのように内密に物語の組織化に関与し、か

                                                                          シネアスト宮崎駿 | 奇異なもののポエジー | みすず書房
                                                                        • カントやニーチェ「美少年化」で話題 Twitterで絶賛された勉強ノートの作者が、書籍化の話を断った理由が深かった(全文表示)|Jタウンネット

                                                                          博多駅「マイング」の顔出しパネルを自宅に迎えた猛者現る 人々の顔ハメ続けて約8年、新たな居場所には仲間も

                                                                            カントやニーチェ「美少年化」で話題 Twitterで絶賛された勉強ノートの作者が、書籍化の話を断った理由が深かった(全文表示)|Jタウンネット
                                                                          • 「考え方は人それぞれ」が堕落を生む理由を、人気哲学作家がソクラテスで解説

                                                                            東北大学大学院卒業。会社経営者。哲学や科学など敷居の高いジャンルの知識を、楽しくわかりやすく解説したブログを立ち上げ人気となる。漫画『グラップラー刃牙』の熱烈なファンとしても知られる。著書に『史上最強の哲学入門』『史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち』『飲茶の「最強!」のニーチェ』『14歳からの哲学入門 「今」を生きるためのテキスト』(いずれも河出書房新社)などがある。 ニュースな本 ビジネス・経済から、エンタメに教育、政治まで…。世の中には山のように書籍が存在する。その中から「読んでためになる」「成長できる」「思わずうなる」ような書籍を厳選し、その一部をお届けする連載。話題の新刊から埋もれた名著まで、きっと素敵な発見があるはずだ。気になる書籍があれば、ぜひ元の書籍を読んでほしい。 バックナンバー一覧 さまざまな考え方にアクセスできる情報化社会においては、「絶対的な真理などない」といった思考

                                                                              「考え方は人それぞれ」が堕落を生む理由を、人気哲学作家がソクラテスで解説
                                                                            • 仕事=楽しいものは正解か - 人事からみた採用とキャリアアップの実情

                                                                              仕事がつまらないと辞める若手社員 管理職が長いと様々な退職者に会います 『会社に口にする退職理由はすべてが真実ではない』とも言われます 若手社員の場合は比較的正直です 「入社してみたら思っていた仕事と違う」 「目標がキツイ」 「この仕事続けられそうもない」 ようは『つまらないから』で辞める社員がいます リゾート部門に移ってからは特に多いです 分析してみると、仕事はすぐに覚えられ「俺にはできない」はないですが「ルーティンワークに飽きてきた」「自己成長が望めない」などが核にあるような気もします 逆に「売るのが大変で営業マンによる格差が大きい」仕事や「難題な商品開発」などの高い壁もやる気をそぎますが、意外にルーティンワークほど退職者はいません 『人によって結果が大きく違う仕事』は苦悩しながらも続けられるようです 遊ぶは高等動物の証明 『仕事は面白おかしく』と昔、堀場製作所の社長が述べてました 「

                                                                                仕事=楽しいものは正解か - 人事からみた採用とキャリアアップの実情
                                                                              • 科学者(専門家)の細分化された専門領域の苦悩と皮肉 〜19世紀までの認識としてたこつぼ化した科学者とは何かという問題 - 日々是〆〆吟味

                                                                                科学者(専門家)の苦悩と皮肉 〜19世紀までの認識 ミミズの頭と専門家 【ニーチェ『ツァラトストラかく語りき』】 生涯を賭けた結果と、他の可能性 【小林秀雄初期文芸論集】 【ヘーゲル『精神現象学』】 科学者自身の自己認識 【エンゲルス『反デューリング論』】 【オルテガ『大衆の反逆』】 前回のお話 https://www.waka-rukana.com/entry/2020/01/15/190041 科学者(専門家)の苦悩と皮肉 〜19世紀までの認識 大衆と専門家が違うようでいて思いのほか似たもの同士の存在であることがオルテガによって指摘されましたが、それには多分思想史的な背景があるように思います。 ミミズの頭と専門家 ニーチェといえば『ツァラトストラ』ですが、この中に有名な一節があります。それは主人公ツァラトストラが旅に出た時に出会う科学者で、その科学者はミミズの頭(だったっけ? 回虫だっ

                                                                                • 【書評】パワー・クエスチョン アンドリュー・ソーベル 阪急コミュニケーションズ - 京都のリーマンメモリーズ

                                                                                  今週のお題「読みたい本」 読みたい本はこれ、パワー・クエスチョンです。最近、自分が話すことよりも、聞くことが大事だと言われていると思います。しかし、黙っていても相手は肝心なことを話してくれません。そこで、どんな質問をしたらよいのかを教えてくれるすんごい本を紹介します。(笑) 【1.本書の紹介】 【2.本書のポイント】 【3.本書の感想】 【4.関連書籍の紹介】 【1.本書の紹介】 最近、人の話を聞く努力をされていますでしょうか? 人の話を聞くのは、本当に忍耐のいる事だと思います。 特に、こちらが聞きたい内容と違う場合は、我慢が必要ですね。 そういう場合は、こちらから的確な質問をすることで、お互いにWinWinに変化させることができます。 さて、お互いのためになるような質問というのは、どういう質問なのでしょうか? 【2.本書のポイント】 「あなたのことを話してください」と言われたら、「私のど

                                                                                    【書評】パワー・クエスチョン アンドリュー・ソーベル 阪急コミュニケーションズ - 京都のリーマンメモリーズ