中国は、2060年までにカーボンニュートラルを達成する計画を発表した。世界最大の気候汚染国家であり、現在も石炭火力発電所を次々と建設している中国の発表を鵜呑みにはできないが、より厳しい温室効果ガス政策の導入に向けて動いている可能性はある。 by James Temple2020.09.29 153 25 3 3 中国の習近平国家主席は、2060年までにカーボンニュートラル(炭素中立)にする計画を発表した。世界最大の気候汚染国家にとって、大胆な目標だ。 だが、中国の最近の動きを考えれば、9月22日の国連総会を前に発表されたこの習主席の公約を真に受けるのは難しい。特に、現在の中国は石炭発電所の建設ブームの真っただ中にあるのだ。世界中の石炭プロジェクトを監視している非営利団体「グローバル・エナジー・モニター(Global Energy Monitor)」によると、昨年末の時点で中国は、欧州連合全