コロナ禍の春、多摩川沿いの街に生きる人々の日常を、オムニバス形式で切り取ったドラマ、Huluオリジナル『息をひそめて』。安達祐実がミステリアスな年上の女性・琴子=妃美を演じた第3話「君が去って、世界は様変わりした」は、マッチングアプリで出会った男女のつかの間の逢瀬(おうせ)を描いている。 子役時代から第一線で活躍してきた安達は、多くの人がその成長とキャリアを見守って共有してきた存在だ。本人役を演じた昨年放送の連続ドラマ『捨ててよ、安達さん。』は、そんな彼女の半生を、実人生と虚構を織り交ぜて振り返る旅でもあった。 そして40歳をむかえる今年、安達は人生のさらなるステージに踏み出そうとしている。この日着ていた衣装は、2020年に立ち上げた、自身がプロデュースを手がけるブランド「虜(Torico)」のセットアップ。パブリックイメージとのギャップに悩み、闘い、環境を変えるべく自ら行動を起こしてきた