「ベラルーシ」。最近のニュースで、この国の名前を耳にした人も多いのではないでしょうか。「大統領が“独裁者”と呼ばれている」なんてことも聞くけれど…そもそも何が起きてるの?どうしてこうなってるの? 取材にあたっているモスクワ支局の松尾寛支局長が解説します。 ベラルーシはロシアとヨーロッパに挟まれた場所にある国です。 旧ソビエトの国で、1991年のソビエト崩壊に伴って、今の独立国になりました。 日本の半分ほどの国土に、およそ940万人が暮らしています。かつて日本では「白ロシア」とも呼ばれていたため、この名前のほうがなじみがあるという人も少なくないかもしれません。 そのベラルーシを四半世紀にわたって治めてきたのが、欧米メディアから“ヨーロッパ最後の独裁者”とも呼ばれる、アレクサンドル・ルカシェンコ大統領です。 8月9日に行われた大統領選挙で6回目の当選を決めたと発表されましたが、これに国民が猛抗