これまでの各章担当者による担当章の深掘りに加えて、今週から隔週で4名の方に、「実践編」と題して、現代日本における西洋中世文化や『西洋中世文化事典』の実践の実例を紹介していただきます。トップバッターは、羊皮紙工房の八木健治さんです。どうぞお楽しみください。(編集委員長・小澤実) ※本文中にあるカッコ書きの指マーク(☞)は、『西洋中世文化事典』の関連項目です。もっと知りたい方はご参照ください。 羊皮紙工房の八木健治と申します。中世ヨーロッパで使われていた「羊皮紙」にあこがれ、2007年に自宅の風呂場で羊皮紙づくりを始めました。現在は主に海外から輸入した羊皮紙をネットで販売するとともに、羊皮紙や写本に関する講演や執筆活動も行っています(著書:『羊皮紙のすべて』(青土社 2021年)、『羊皮紙の世界』(岩波書店 2022年)、『羊皮紙をめぐる冒険』(本の雑誌社 2024年)など)。『西洋中世文化事