(うえだ・のりゆき)東京大学教養学部卒、同大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。博士(医学)。愛媛大学助教授を経て、1996年、東京工業大学大学院社会理工学研究科助教授。2012年、リベラルアーツセンター教授。16年、リベラルアーツ研究教育院長。22年4月から副学長(文理共創戦略担当)。専門は文化人類学。 入学直後から大学院博士課程まで継続 ――2016年からリベラルアーツ教育を導入して6年になります。最初の学生が大学院修士課程を終えたところですが、学生に変化はありましたか。 学生は相当変わりました。最初の1、2年で、「学生が明るくなった」と学内で言われました。また、学生が本を読むようになり、大学生協の人文社会書の4、5月の2カ月の購入冊数は2015年が75冊だったのが、16年に750冊、17年に1750冊になりました。 東工大のリベラルアーツ教育は「コア学修科目」が柱で、入学するとす