10月31日に投開票が行われた第49回衆議院議員総選挙(定数465)の結果は以下の通りだった。 政党名 小選挙区 比例 合計 公示前 自民 189 72 261 276 立憲 57 39 96 110 維新 16 25 41 11 公明 9 23 32 29 国民 6 5 11 8
【マンデー激論】3日、菅義偉首相が今月29日の自民党総裁選に出馬しないと表明した。これで菅政権は事実上、終焉した。 次期首相が国会で指名されるまで、残務整理を行うことになる。官僚は、次の自民党総裁(=次期首相)が誰になるか様子見をするであろう。その間、行政は停滞する。また、安倍晋三前政権、菅政権で力を持っていた官邸の幹部官僚の大多数も次期政権では入れ替えになるので、過去9年にわたって構築されてきたシステムは瓦解する。 菅政権が崩壊した理由は3つあると思う。第1は、多くの人が指摘していることであるが、菅氏が自身の派閥を持っていないことだ。政局が厳しくなったときに生死を共にする仲間がいなかった。 第2は、菅氏は官僚を信用せず、政治家と官僚経験のない民間人からの情報に依存したことだ。そのため、霞が関(中央省府)が持つ政治情報を十分に活用することができなかった。 第3は、筆者はこれがもっとも重要な
◆ ◆ ◆ プーチンの素顔は一瞬しかない 私はプーチン大統領を分析するときにいつもその表情に注目している。私の見立てではプーチン氏はいくつもの仮面をつけている。素顔のときは一瞬しかない。そして、仕事をするときには絶対に素顔を見せない。これは対外諜報員としては美点だが、政治家としては損をする。また、プーチン氏の情報に対する取り扱いも典型的な対外諜報文化が現れている。プーチン大統領は様々な情報を吸収する。しかし、プーチン氏自身が何を考え、どのような行動をとるかについて判断するヒントになる情報のフィードバックが全くないのだ。プーチンに対して情報戦を仕掛けても「のれんに腕押し」「糠に釘」という感じだ。あるタイミングでプーチン氏からシグナルが出る。そのときは単なる観測気球ではなく、プーチン氏はロシア国家としての基本戦略・戦術を既に決定しているのだ。 北方領土問題解決に関することでプーチン大統領の仮面
なぜ冷徹なプーチンが遺族に弔電を送ったのか…佐藤優「ロシア政界が安倍晋三を尊敬していた本当の理由」 どこまでもリアリズムで戦略的だった安倍外交 ロシアと中国が連携して日本に対峙する構造を、阻止しようとしていた 首相在任中、安倍氏はプーチン大統領と27回も日ロ首脳会談を行い、北方領土問題の交渉と、平和条約の締結に向けて努力を重ねました。日米同盟の強化とともに、日米同盟の枠内で日本の独立を確保することを真摯に考え、そのためにロシアとの関係改善を図っていたことは間違いありません。それを読み取ったロシアの政治エリートは、安倍氏を尊敬していました。 岸田政権は、「安倍政権時代の官邸主導の素人外交を止め、外務省主導の専門家による外交を取り戻した」という評価をされる場合があります。これは誤った評価です。安倍官邸の高いレベルの外交についていけなかった一部の外務官僚の不平不満が、表面化したにすぎません。当時
ダイヤモンド編集部厳選 必読!今週のニュース3本 『ダイヤモンド編集部厳選 必読!今週のニュース3本』では、ダイヤモンド編集部が厳選した今週のニュース3本を週末にまとめてお届けします。読者の反響が大きかった記事や見逃したらもったいない記事などを紹介します。ニュースチェックにもお役立てください。 バックナンバー一覧 NTTグループが年功序列を廃した人事改革を進めています。最大の打撃を受けたのが年収1000万~1800万円超の氷河期世代の部長・課長たちです。管理職、一般社員、専門職、プロフェッショナル社員とNTTの全ての職位を網羅した年収水準を実額で公開。ジョブ型雇用と役職定年の課題を明らかにします。『必読!今週のニュース3本』では、本記事に加え、創価学会・池田大作氏死去を佐藤優氏が解説、デロイト“予算未達ドミノ”で人員削減の3本を紹介します。(ダイヤモンド編集部) NTT、管理職&一般社員「
1960年東京都生まれ。作家、元外務省主任分析官。85年、同志社大学大学院神学研究科修了。外務省に入省し、在ロシア連邦日本国大使館に勤務。その後、本省国際情報局分析第一課で、主任分析官として対ロシア外交の最前線で活躍。2002年、背任と偽計業務妨害容疑で逮捕、起訴され、09年6月有罪確定。現在は執筆や講演、寄稿などを通して積極的な言論活動を展開している。 佐藤優「次世代リーダーの教養」 ロシアのウクライナ侵攻、米中対立、世界的インフレ…外交のプロが最新国際情勢を紐解いて激動の世界を見通し、混迷の時代を生き抜くための極意を伝授する。 バックナンバー一覧 ロシアがウクライナへの軍事侵攻を始めてから、10カ月がたった。9月にはウクライナ軍の奇襲を受けて東部ハルキウ州からロシア軍が撤退、11月にはヘルソン州の西岸からも撤退した。プーチン大統領がこれから行うこととその理由を解説する。(作家・元外務省
ニッポン放送「ザ・フォーカス」(2月6日放送)に元外務省主任分析官・作家の佐藤優が出演。ソフトバンクの元社員が会社の機密情報を渡したとされるロシア通商代表部の外交官が、ロシア・対外情報庁(SVR)に所属する男であるというニュースについて解説した。 佐藤優 ロシアの対外情報庁(SVR)とはどのような組織なのか 在日ロシア通商代表部の幹部職員の求めに応じ、ソフトバンクの元社員・荒木豊容疑者が自社の機密情報を持ち出した事件。問題の職員は在日ロシア通商代表部の代表に次ぐナンバー2の幹部だったことが、関係者への取材で明らかになった。 森田耕次解説委員)関係者によりますと、荒木容疑者に接触していたのは在日ロシア通商代表部のアントン・カリニン幹部52歳。旧KGBの流れをくむロシア対外情報庁(SVR)の一員と見られています。ヨーロッパやアメリカにもその名を知られる大物だということなのですが、そもそもどのよ
アメリカはロシアの「南極経由からも来る核・サルマト」を恐れているが、同時に「ウクライナの勝利を望んでいない?」《佐藤優がひも解くウクライナ戦争の真相》 数十年後に2023年を振り返ったとき、今回の「戦争」は歴史家からどのように評価されるだろうか。そしてこれから21世紀の世界史はどうなっていくのか。ロシアの ”プロ” 佐藤優氏が解説する―。 1つめの記事『去年9月「ハルキウの大攻勢」の前線を突破したのは、実は「休暇中のアメリカ・イギリスの特殊部隊」だった…⁉《ロシア専門家・佐藤優がひも解くウクライナ戦争の真相》』より続く。 前の記事で、成功したウクライナによるハルキウの攻勢だったが、同時に現地の住民たちは危機感を抱いたともいう。 なぜ危機感を抱いたのか というのも、ハルキウ州を奪還した直後から、ウクライナ軍は住民を尋問して選別を始めました。ロシア軍に協力した住民は拷問を受け、虐殺されています
1960年東京都生まれ。作家、元外務省主任分析官。85年、同志社大学大学院神学研究科修了。外務省に入省し、在ロシア連邦日本国大使館に勤務。その後、本省国際情報局分析第一課で、主任分析官として対ロシア外交の最前線で活躍。2002年、背任と偽計業務妨害容疑で逮捕、起訴され、09年6月有罪確定。現在は執筆や講演、寄稿などを通して積極的な言論活動を展開している。 佐藤優「次世代リーダーの教養」 ロシアのウクライナ侵攻、米中対立、世界的インフレ…外交のプロが最新国際情勢を紐解いて激動の世界を見通し、混迷の時代を生き抜くための極意を伝授する。 バックナンバー一覧 1月28日、沖縄県庁で林芳正官房長官と玉城デニー知事が会談した。玉城知事は、県が承認していない名護市辺野古の埋め立て工事を中断して県との対話に応じるよう求めた Photo:JIJI 沖縄県が強く反発する中、国は新基地建設のため、辺野古沖の地盤
佐藤優の地政学5問 激化する米中対立、それに振り回される日本と世界各国。企業にとっては地雷原とも呼びたくなるほど、世界は不確実なものになってきた。元外務省主任分析官で作家の佐藤優氏がビジネスパーソンのために、激動の世界を見通す地政学のエッセンスを5問のQ&A形式で読み解いた。 バックナンバー一覧 米ソ間の東西冷戦になぞらえて、現在の米中関係を「新冷戦」と呼ぶ向きがある。これは冷戦なのか?世界はまた二つの陣営に分かれていくのか?特集『佐藤優の地政学5問』(全6回)の#2では、時代を超えた2度の対立の構図を、佐藤優氏が明快に読み解く。(構成 ダイヤモンド編集部) 米中対立を「新冷戦」と呼ぶのは、見通しとして甘過ぎる。具体的には「熱戦」、つまり米軍と中国軍が武力衝突する可能性を排除できない。それは南シナ海のような限定的な地域におけるものになるだろうが、熱戦の可能性をある程度覚悟する必要がある。
今回のコロナ禍で、日本で最初にプロスポーツの試合中止を決めたのはJリーグだった。すでに国内の死者1名の時から対策窓口を開設するなど、先手先手の対応は高く評価されている。大局を見極め、次々と適切な判断を下す、リクルート出身のトップの危機管理と企業組織論。 *** 佐藤 浦和高校を卒業して以来だから、42年ぶりの再会だね。お互い、年を取った。もう還暦だよ。 村井 懐かしいね。マサルと呼ばせてもらっていいかな。会う機会はなかったけれど、マサルの本はいろいろ読んでいた。東欧旅行を描いた『十五の夏』も読んだし、1年9組の同級生・豊島昭彦君について書いた『友情について』も読んだ。 佐藤 ありがとう。この対談には、今年8月まで農水事務次官だった末松広行さんにも出てもらった。彼は以前、漁業を担当していたから、モスクワでも会ったりして、同級生の中では一番縁があった。 村井 それも見たよ。 佐藤 村井さんは当
4月に実施された国連人権理事会における理事国資格を停止する決議の採決では、賛成が93カ国に上った一方、24カ国が反対、58カ国が棄権に回った。作家の佐藤優さんと副島隆彦さんは「ロシアはもう、西側諸国に理解してもらおうとは思っていない。ロシア帝国が復活した」と話す。ロシアが描く“世界戦略”とは――。全4回中の3回目。 ※本稿は佐藤優、副島隆彦著『欧米の謀略を打ち破り よみがえるロシア帝国』(ビジネス社)より抜粋、編集しました。 第1回:副島隆彦「私はプーチンがウクライナで開戦し、感動した」…佐藤優と語る「ロシア側の見方」 第2回:佐藤優「ロシアが勝っているのは明白だ! 」副島隆彦「プーチンは西側の”ゼレンスキー支援疲れ”を狙っている」 第4回:佐藤優「情報分析からロシアが勝つと確信している」副島隆彦「プーチンがどんなに優秀で正しいか」 「ロシア人さえ理解すればいい」という考え方 佐藤:ウクラ
2015年春、姫乃たまのソロアルバムを制作するはずが、ソロは他レーベルで進行中とのことで、〈本人名義ではなくユニットとしてなら〉と始まった〈僕とジョルジュ〉。作詞・ボーカルの姫乃たまと、音楽面を支える佐藤優介、金子麻友美の3人を中心に、アルバムごとにサポートメンバーを変え、2017年までの3年間に3枚のCDアルバムと2枚の7インチシングルを発売、ライブも活発に行っていたが、2018年に発表を予定されていたサードアルバムの制作が頓挫、2022年8月、ラストアルバム『僕とジョルジュ3』が5年ぶりにようやく発売となった。ファーストアルバム『僕とジョルジュ』(2015年)に参加した澤部渡(スカート)、シマダボーイに加え、佐久間裕太や山ちゃんを演奏メンバーに迎えた本作について、その特異な制作過程などを姫乃たまと佐藤優介の両名に訊いた。 なんで再始動したんだっけ? ――『僕とジョルジュ3』は2018年
TOP みんかぶマガジン 政治・経済 佐藤優「ロシアが勝っているのは明白だ! 」副島隆彦「プーチンは西側の”ゼレンスキー支援疲れ”を狙っている」 ウクライナ情勢を語る専門家をテレビで見ない日はない。だが、それらの知識人を「何もわかっていない」と厳しく批判するのが作家の佐藤優さんと副島隆彦さんだ。ロシアの論理に詳しい2人が、知識人のあるべき姿を考える――。全4回中の2回目。 ※本稿は佐藤優、副島隆彦著『欧米の謀略を打ち破り よみがえるロシア帝国』(ビジネス社)より抜粋、編集しました。 第1回:副島隆彦「私はプーチンがウクライナで開戦し、感動した」…佐藤優と語る「ロシア側の見方」 第3回:佐藤優「ロシアTV『悲しむウクライナ人は合成』…なぜ西側は報道しないのか」副島隆彦「私はプーチン頑張れ派」 第4回:佐藤優「情報分析からロシアが勝つと確信している」副島隆彦「プーチンがどんなに優秀で正しいか」
スパイというと、007=ジェームズ・ボンドをイメージする人がいまだ多いかもしれない。超高級車「アストン・マーチン」を乗り回し、高級リゾートホテルに泊り歩き、世界中の美女たちと遊び、お金を湯水の如く使う。その報酬は一億円か二億円か。それ以上か。 しかし、実際のスパイが幾らぐらいの報酬をもらっているかはまず明かされることはない。無論、CIAやMI6が統計を発表することもない。スパイの報酬はまさにトップシークレット中のトップシークレットである。 そのトップシークレットを明らかにしてくれたのは、「インテリジェンスの達人」というべき元外務省主任分析官の佐藤優氏である。佐藤氏は、これまた世界の情報戦の内幕に詳しい外交ジャーナリスト、手嶋龍一氏との対談(新書『賢者の戦略―生き残るためのインテリジェンス―』)の中で、自らの実体験としてスパイの報酬をリアルに暴露している。 佐藤氏は二○○二年、鈴木宗男事件に
「教養」「学び直し」と、昨今の「教養ブーム」に押されるように、歴史やアートの本を買ったシマオ。しかし大して読まないまま、積ん読となることも多く……。「教養は身に付けたいけど、この方法でいいのだろうか?」といまいち自信が持てないシマオは、教養人になるために必要なこととは何かを、佐藤優さんに聞いた。 「教養」の前に、「修養」を身に付けることが大事 シマオ:こないだ電車に乗っていたら、吊り広告に「これからのビジネスパーソンには教養が必要だ」って言葉があって、ハッとしたんですよ。僕に教養なんてあるだろうか……って。ビジネス書とかでもリベラルアーツが必要だと書いてありますし。どうしたらいいんでしょう? 佐藤さん:そもそも、「リベラルアーツ」という言葉はどういう意味か知っていますか? シマオ:何でしょうか……? 佐藤さん:リベラルというのは自由、アーツつまりアートは技芸や技術という意味です。ヨーロッパ
3月21日、岸田文雄首相がウクライナを電撃訪問し、ゼレンスキー大統領と会談した。 この訪問に対するロシア側の反応は抑制されたものだった。3月23日の定例記者会見でロシア外務省のザハロワ情報局長はこう述べた。 <質問:習近平(中国国家主席)氏のロシア訪問と並行して、日本の岸田文雄首相がキーウ(キエフ)を訪問しました。日本のこの行動をどう評価しますか。 回答:主要7カ国(G7)の枠組みで、日本がキエフ訪問の計画を実行する必要があったのでしょう。ワシントンの論理に従って行動し、その圧力の下で行動するすべての人々は、自らが行った訪問について報告しなければならない日程表があるのです。ロシアのプーチン大統領と中国の習近平国家主席の訪問と会談から焦点をずらすためだったのかもしれませんが、両者を比較することはできません。 日本の立場やキエフ政権の状態は、すべて理解可能なので、私たちが心配することはほとんど
佐藤優 (構成・高田秀樹、イラスト・iziz、編集・野田翔) Jul. 28, 2024, 07:00 AM マネープラン 17,711 シマオ:皆さん、こんにちは!「佐藤優のお悩み哲学相談」のお時間がやってまいりました。今日も読者の方からいただいたお悩みについて、佐藤優さんに答えていただきます。さっそくお便りを読んでいきましょう。 数年前、ベンチャーから大手メーカーに転職した者です。転職先に企業型確定拠出年金の制度があり、人事から退職金は出せないので加入を勧めるということで加入することにしました。入社以来、毎月3万円ほどを割り当てています。 最近ではウクライナ情勢の影響もあり、運用成績は芳しくありませんが、一時期は数年の運用にもかかわらず数十万円の運用益が加算されており、驚きました。私はこれまで投資にはどちらかというと批判的な感覚を持っていた(額に汗して稼ぐべきというか。投資などと言って
『ジャパン アズ ナンバーワン』は、逆の意味で衝撃だった 私事で恐縮だが、私は大学に在学中の1979年の秋に、ボランティアで出演した或る芝居をきっかけに、大卒→就職という「通常の人生航路」を思い切った経験がある。60年代から続くアングラ演劇の潮流が最後の光芒を放つ一方で、身の周りにこの年に刊行されたエズラ・ヴォ―ゲル『ジャパン アズ ナンバーワン』を読む者が少なからずいた頃のことだ。 「芝居」と思い決めた一方で、「正規のルート」にも未練がましいままだった私は、今ならまだ間に合うかもと心のどこかで思い、最後に自分を試すつもりで、このベストセラーを読んだ。 内容を正しく理解したとは言えない。ただ、皮肉なことにこの本は私の「更生」にではなく、「ドロップ・アウト」に一役買うことになった。なぜなら、周りの多くの連中がこの舶来のベストセラーに勇気づけられ、日本人として自信をもらったと言うなかで、私は意
(一部抜粋) 「まず、僕を育ててくれた千葉県にあるジェフユナイテッド市原・千葉で5年間もプレーする機会を与えていただいたことを本当に幸せに思います。ありがとうございました。 今年は新型コロナウィルスによる影響で大変な状況の中、ジェフを支えてくださいました、ファン、サポーター、そしてクラブに関わるすべての方達と共に目標に向かって戦えたことは本当に幸せでした。しかし、J1昇格を達成する力になれず、申し訳ありません。 どんなときも、チームのために何ができるのだろうか、その状況、立ち位置を常に自分と向き合って考えてきました。このようにサッカーに対して真摯に向き合ってこられたのは、僕を育ててくれた方々、愛する街、愛する人々がいたからです。 一生涯忘れることのない、たくさんの経験、思い出を皆さんにプレゼントしていただきました。心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました。 僕には綺麗なお花を咲
1960年東京都生まれ。作家、元外務省主任分析官。85年、同志社大学大学院神学研究科修了。外務省に入省し、在ロシア連邦日本国大使館に勤務。その後、本省国際情報局分析第一課で、主任分析官として対ロシア外交の最前線で活躍。2002年、背任と偽計業務妨害容疑で逮捕、起訴され、09年6月有罪確定。現在は執筆や講演、寄稿などを通して積極的な言論活動を展開している。 佐藤優「次世代リーダーの教養」 ロシアのウクライナ侵攻、米中対立、世界的インフレ…外交のプロが最新国際情勢を紐解いて激動の世界を見通し、混迷の時代を生き抜くための極意を伝授する。 バックナンバー一覧 2023年11月3日、イスラエルを訪問した上川陽子外相(左)は、イスラエルのコーヘン外相との会談で「ハマスによるテロ攻撃を断固として非難する」と述べた 写真:外務省提供/時事 イスラエルとハマスの軍事衝突はいつまで続くのか。一時休戦は停戦に繋
1960年東京都生まれ。作家、元外務省主任分析官。85年、同志社大学大学院神学研究科修了。外務省に入省し、在ロシア連邦日本国大使館に勤務。その後、本省国際情報局分析第一課で、主任分析官として対ロシア外交の最前線で活躍。2002年、背任と偽計業務妨害容疑で逮捕、起訴され、09年6月有罪確定。現在は執筆や講演、寄稿などを通して積極的な言論活動を展開している。 DOL「学びの動画」をつまみ食い! ダイヤモンド・オンラインが配信している「学びの動画」では、第一線で活躍する企業経営者や学者、業界のキーパーソンなどをゲストに招聘。その考え方や理論、業界事情などを詳しく解説している。本連載では人気動画のエッセンスをテキスト化し、読者の皆さんに記事としてお届けする。気になるテーマがあれば、ぜひ動画本編もチェックしていただきたい。 バックナンバー一覧 ダイヤモンド・オンラインの「学びの動画」では現在、作家で
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は17日夜、保安局(SBU)長官(秘密警察長官)と検事総長を解任したと発表した。強力な権力を持つ両組織内で、ロシアに協力する反逆行為が多数見つかったためとしている。ウクライナ当局は16日には、SBUのクリミアでの元幹部を反逆容疑などで拘束している。 ゼレンスキー大統領は、ロシアが占領した地域で60人以上の元政府職員が、ウクライナに敵対し、ロシアに協力していると述べた。さらに、法執行機関の職員がロシアに協力したりウクライナに敵対したりした疑いで、計651件の事件捜査に着手していると話した。 恒例になっている夜のビデオ声明でゼレンスキー氏は、「国の安全保障の基礎に対してこれほど多くの犯罪が行われていたことは(中略)(両組織の)トップにきわめて重大な疑問を突きつけており、すべての疑問にしかるべき適切な答えを得ていく」と述べた。 解任された2人は最側近
プーチンの「人情家」という意外な一面 鉄仮面のプーチンだが、しかし、その仮面の内側には「人情家」という意外な一面を抱え持っている。 そして、その意外性こそが彼が権力の階段を駆け上る切符となった。そもそも、彼はなぜ、ロシア連邦初代大統領エリツィンから絶大な信頼を得るまでになったのか。 私が、ロシアのある大富豪から「エリツィンは後継者をFSB長官のプーチンにするつもりらしい」と聞いたのは、1999年春だった。 当時のロシアでは、8人のオリガルヒヤ(寡占資本家)がGDPの3割を持っているといわれていた。クレムリンも彼らの意見を無視はできないのだ。 この大富豪は私を日本政府の窓口にしていたので、私は彼の事務所に足を運ぶことがよくあった。日本の政治情勢などについて一通り話したあと、彼にエリツィンの後継者について尋ねてみたところ、大富豪から出てきた名前が意外なことにKGB出身のプーチンであった。 「プ
今年一年を振り返り、何も動けてないように感じたシマオは、仕事における自分の価値というものに焦燥感を覚える。佐藤優さんとの対話を通し、少しずつ世界の輪郭をなぞれてはきたが、実際に何か新しいことを始めるといった行動はできていない。「はたらく」ことでもっと自分を成長させたいと思うシマオは、具体的に何をすればよいか、佐藤さんに尋ねた。 自分の「学力欠損」がどこにあるかを見極める シマオ:今年も師走となりましたね。色々あったようで、この一年まるごと空白期間のような気もしちゃいます。 佐藤さん:この一年は歴史的に見ても大きな影響を残した年だったと言えますね。 シマオ:僕は、ただいたずらに毎日を過ごしているだけじゃ駄目だな、って実感しました。こんだけ世界が変わってしまったのに、僕は何もできなかった。 佐藤さん:はい。 シマオ:自粛期間に感じたんですけど、僕、仕事で何も残してないなって。ただ毎日を過ごして
2021年07月号 76歳の“辛口老批評家”を訴えた“雑学クイズ王” 《言論特集》佐藤優vs.佐高信「名誉棄損法廷バトル」【6/15無料公開】 カテゴリ:事件・社会 〝76歳辛口評論家〟を訴えた〝雑学クイズ王〟名誉棄損で「慰謝料1000万円払え!」を考察する 元外務省主任分析官のベストセラー作家、佐藤優氏(61)が、本誌でもお馴染みの毒舌評論家、佐高信氏(76)を提訴した。佐高氏の著書で名誉を棄損されたことがその訴因だというが、「過激にして愛嬌あり」を標榜し、表現の自由を曲がりなりにも体現する本誌としては聞き捨てならない事件である。そこで急遽、佐藤、佐高両氏の心の内、および有識者に意見を求めた――。 【ラインナップ】下記記事一覧をクリックしてください。 ◆佐高信「言論人なら法廷ではなく言論で戦え!」 ◆編集部の取材依頼に対する「佐藤優」の回答 【私はこう考える「佐藤優 vs. 佐高信」言論
佐藤優 (構成・高田秀樹、イラスト・iziz、編集・松田祐子) Oct. 07, 2020, 06:30 AM キャリア 16,300 「教養とは身に付けようと思って、身に付くものではない。義務で学ぶことは道具としての知識にしかならない」。佐藤優さんの言葉に、納得をしつつも、少しがっかりするシマオ。では、自分を少しでも成長させるためにできることは何なのか? シマオは佐藤さんに教養につながる学び方を聞く。 教養には「他者」の存在が必要になる シマオ:先日のお話で、「教養とは何か」ということを詳しく教えてもらいました。教養は単なる知識とは違って、身に付けようとして身に付くものではない、というお話でしたよね。 佐藤さん:そうです。 シマオ:それは分かった上で、あえてお聞きしたいんですが、教養に結びつくような日々の学び方があるなら、ぜひ教えてください! 佐藤さん:それは簡単で、一言でいえば本を読み
4月に20日間消息不明となり、一時は死亡説も取り沙汰された北朝鮮の金正恩委員長。5月1日に1度姿を現したが、その後の動静は伝えられていない。かねて健康不安が囁かれていた金正恩に不測の事態が生じた時、北朝鮮はどうなるのか。北朝鮮研究の第一人者が分析する朝鮮半島の未来。 佐藤 日本でなら私と李先生は同じ学年になりますが、先生は中国でお生まれになった朝鮮族の2世だとうかがいました。 李 黒竜江省三江平原北部の村が故郷です。1930年代に韓国南部の慶尚道から集団で移住してできたところです。 佐藤 日本統治時代の満洲ですね。 李 当時はやっぱり満洲という場所にロマンがあって、両親はそれを追いかけて移り住んだそうです。 佐藤 その地を開拓された。 李 ええ、稲作です。それまで人の手が及ぶことのない土地でしたが、日本人が山の反対側にある松花江の水を、トンネルを掘って引っ張ってきた。もともと肥沃な土壌でし
Gavan McCormack Outline Sato Masaru is a name virtually unknown outside Japan (recognized by Google and Wikipedia’s English language search engines only through footnotes from earlier texts by this author) but inescapable within Japan. He may indeed be the most prolific and widely read Japanese intellectual of the early 21st century. This short essay introduces Sato’s writings, suggesting they for
「メトロイド」や「ドクターマリオ」「MOTHER」シリーズなど数々の人気ゲームの音楽を手がけ、またテレビアニメ・映画「ポケットモンスター」主題歌の作曲者として、さらに近年ではChip Tanaka名義でのアーティスト活動など、多岐にわたる作品で世界的に知られる音楽家、たなかひろかず。彼が1980~1990年代に残した多くのデモテープやプライベート録音までを編集し、CDで2021年に発売した『Lost Tapes』が好評を得、それに続く決定版ともいえる『More Lost Tapes』が50曲入り2枚組CDで2024年7月24日に発売された。これを機に、監修者として膨大なテープから選曲作業に携わってきた佐藤優介が、たなかひろかずに話を訊いた。 *Mikiki編集部 世界的作曲家のルーツ ──まず、ひろかずさんのルーツ的なお話から伺いたいんですが、子供のころ、学生時代にはどういった音楽を聴いて
誕生から40年余り、これまで成長を続けてきたコンビニ業界は、昨年の24時間営業騒動を機に数多くの問題点が表面化した。その中で業界第3位のローソンは、全国一律、平準化された店づくりから、地域密着の「個店対応」へと大きく舵を切った。彼らが目指すコンビ二の未来像とは。 佐藤 昨年2月にセブン-イレブンで起きた24時間営業への異議申し立てから、コンビニを巡っては、さまざまな問題が提起されてきました。 竹増 あれからもう1年が経ちますね。経済産業省でも有識者会議が立ち上がって、先日、報告書が出ましたが、私たちもいろいろなご意見をいただいてきました。ローソンは本部と加盟店の距離が近いと思っていますし、いろいろコミュニケーションをしてきたつもりですが、私たちと加盟店がいくら意思疎通をしたとしても、それは内部のものでしかない。社会から見たときに、価値観がちょっとズレているところはあったと思います。 佐藤
地域政党「新党大地」代表で「日本維新の会」副代表でもある鈴木宗男参議院議員が3月23日、支持者向けの勉強会「東京大地塾」を参議院議員会館で開催。ロシアのウクライナ侵攻に対する自論を再び訴えた。 自らのブログ「ムネオ日記」(2月26日)や「われ『ロシアの工作員』と呼ばれようとも」(月刊日本4月号)と銘打った記事の中で鈴木氏は、ロシアの侵攻は厳しく非難されるべきと指摘した上で「話し合いによる解決を拒んだのは、ゼレンスキ―大統領ではないか」「ロシアを糾弾するだけでは日本の国益は守れない」とも主張。「ロシア寄り」といった批判が相次いだが、それでも自らの主張を変えることはないと冒頭の挨拶で宣言したのだ。 2月26日(土)(花に水 人に心 ムネオ オフィシャルブログ) 「大地塾」は毎月一回、東京と札幌で開催されるが、議員会館で開かれる「東京大地塾」には元外務官僚で作家の佐藤優氏が同席。前半で基調講演の
▼番組のフル視聴はこちらから(初回登録7日間無料)▼ https://txbiz.tv-tokyo.co.jp/ikegami30/vod/post_293686?utm_source=youtube&utm_medium=video&utm_campaign=ikegami30_yt_UcuWH757QWo ▼「池上彰がいま話を聞きたい30人」周庭さんほかエピソードはこちら▼ https://txbiz.tv-tokyo.co.jp/ikegami30?utm_source=youtube&utm_medium=video&utm_campaign=ikegami30_yt_UcuWH757QWo ▼<第2話>インテリジェンス外交の駆け引き ロシア人の意外な国民性とは?▼ https://youtu.be/-MyutETyCcc ▼<第3話>日本のインテリジェンス機関の実態!公安の
ロシアでは毎年、内外の有識者を招いて数日間行われるヴァルダイ会議という行事がある。この会議の最終日にはプーチン大統領が出席し、講演を行った後、出席者と討論する。今年のこの会議は、モスクワ郊外で10月24~27日に行われた。 今回のヴァルダイ会議は、ウクライナ戦争の開始後、初めて行われたこともあり、掲げられた共通テーマも「覇権後の世界――万人のための正義と安全保障」だった。27日にプーチン氏は1時間の講演後、出席者との討論を3時間行った。 プーチン氏は米国を中心とする西側連合との対決姿勢を鮮明にした。米国による世界覇権を獲得し、維持し続けるという血なまぐさく、汚いゲームがウクライナ戦争という形をとったという認識の下、プーチン氏はこう述べた。 <いわゆる西側諸国は――もちろん条件付きで、そこに統一性はなく、非常に複雑な複合体であることは明らかですが――それでも、ここ数年、特にここ数カ月、この西
「50代からの人生戦略」(著:佐藤優)を読みました。 人生も折り返しを迎える50代。 仕事、家庭…。どのように生きていけばよいのか。 50代からの人生戦略 作者:佐藤 優 青春出版社 Amazon この手の本は数冊読んだことがありますが、たいてい 「好きなことをして生きなさい」 「人とのつながりを大事にしなさい」 みたいなことが書いてあります。 この本も、同じようなことが書いてあり、 ・『したいこと』と『やるべきこと』をそれぞれ5つピックアップせよ、 重なっているものが優先順位の高いものである ・プライベートを優先せよ。まずはプライベートの時間を確保せよ ・50代からは家族と友人を中心に ・同窓会は人脈再構築のチャンス などといったことが書かれています。 面白かったのは、仕事面について、 ・転職や起業で成功できるのはごくわずか。会社にしがみつけ ・十分会社に貢献したんだから、「働かないおじ
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