県図書館(岐阜市宇佐)が今夏、スマートフォンやパソコンと接続して読書ができる電子書籍サービスを導入した。東海地方の県立図書館では初めて。これまで来館が難しかった遠方の県民らにも、図書館を利用しやすくする取り組みの一歩だという。 紀伊国屋書店の電子書籍システム「KinoDen」を活用し、手始めに、ビジネス、航空機をはじめとした地場産業、健康医療、法律、辞典などの専門書や学術書を七百冊余りそろえた。閲覧無料(通信料は自己負担)で、手持ちのパソコンや通信端末を使い、オンライン上で二十四時間いつでも読むことができる。 同時間帯に一冊について一人しかアクセスできないが、二人目以降は試し読みができる。十五分間、操作しないと自動的に接続が切れる仕組み。決められた期限の間、申し込んだ人だけが本を読める、一部図書館に普及している電子書籍の貸し出しサービスとは違い、順番待ちの必要はない。